単純な色構成による質感の表現

 5.基本イラストの完成

 ベタ塗り、パターンオブジェクトのはめ込みが完了したら、目立つ色で引いていた色の境界ラインを黒にします。どんな方法でも構いませんが、ラインを”自動選択ツール”で選び、選択範囲メニューの”近似色の選択”でもれなく範囲を作成した後、編集メニューの”塗りつぶし...”により黒で塗りつぶすのが早いでしょう。このとき、必ず墨線の選択範囲を選択範囲メニューの”選択範囲の記録...”で保存しておいてください。画像の一部にベタ塗り作業忘れを発見したりした場合等、リカバーしやすくなりますし、後の行程でも使用します。
 また、墨線が多く入ることにより画像全体は暗っぽくなっているハズですので、これをいいバランスに修正します。墨線の選択範囲を反転チェックボックスを指定して墨線以外の選択範囲を呼びだし、イメージメニューの”色調補正”→”色相・彩度...”で彩度、彩度を上げます。これによりコントラストの高いクリアな画像が出来上がっていると思います。
 この工程までで、墨線の中にベタ塗りというスタイルのイラストが完成します(図38)。


図38



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