墨線の作成とベタ塗り

 1.墨線の作成
図12
図13
 さて、この工程は根気の要する作業となります。ラインツールにてひたすら色の境界(墨線)を引いていきます。この色の境界をどこにするかということは人間の判断でないと出来ません。仮にフィルタ等を駆使して輪郭をトレースしたとしても、それなりのものしか出来ません。例えば画像を何を表わしているものかわからないぐらい拡大して見てみてください。なぜ自動化が出来ないかが自ずとよくわかるハズです。私たちに物を見てきた経験があるからこそ、どこを墨線にするかの判断ができるわけです。逆に言えば相当コンピュータが相当発展し、パターン認識が人間と同等に出来ないと不可能な作業でもあります。
 それはさて置き、本題に入りましょう。墨線は”ラインツール”の線幅を2ピクセルにして色の境界ラインを引いていきます(図12、図13)。このとき、アンチエイリアスは指定しないでください。後で大事になってしまいます(笑)。また、ラインの色は黒ではなく目立つ色にすると、「どこを描いたっけ!?」という恥ずかしいミスは防げるとともに、ベタ塗り行程でも作業が楽になります。このラインは”ラインツール”以外のパス等を使用することでも作成可能ですが、リアルタイムに直接ピクセル単位の結果が見れる”ラインツール”が最適と思います。Adobe Illustrator等のドローツールで墨線を作成してもよいと思いますが、私はやっていません。



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