パズリングアドベンチャー モンゴル紀行(2004.08.14-22執筆終了
  • モンゴル パズリングアドベンチャー」と称するツアーに参加してきた。8月4日〜9日の日程で、モンゴルのウランバートルとゴビ砂漠を訪れるというものだ。以下早速その記録を。。。(尚、皆さんに読んでもらうことを前提に書いてるわけではありませんので、読みにくくてもご勘弁を)
  • 尚、モンゴルってどこにあるの?首都は?どんな国?という方はモンゴルの地図と数字。。。

  • IPP24(第24回国際パズルパーティー:東京)のエクスカーションツアーとして企画されたこのモンゴルツアーは、実は2年前のアントワープでの大会でその企画の是非が問われ、そして今回実現したものだ。結局、約40名の参加であったが、うち日本からの参加は「ゆうこん」と私を含めて5名と、ちょっとさびしいものであった。しかし、ツアー自体は超盛りだくさんの超満喫・大満足の凄いものであった。これを企画・アレンジしたジェリーと実際にいろいろとアレンジ・手配し、お世話していただいたイットゲルに、先ずは感謝したいと思う。特に、イットゲルの努力には本当に頭の下がる思いであった。
    IPP24で発表されたパズル群 IPP24で発表されたパズル群


  • 【8月3日(火):前日の晩】
  • 皆は都内のホテルからリムジンをチャーターして成田へ向かうとのことだが、われわれは自宅から別途空港へ向かうことになっている。前の晩、どう行こうかなどと話しつつ、われわれとしては初めてのパターンであるが、急きょクルマで行くことになった。空港の近くに駐車場があって格安で駐車できるとの話を聞いたことがあり、調べてみると一日300円とのこと。基本料金も含めて、総額約3500円+地元野菜なので、野菜に引かれたわけでもないが、トライしてみようということだ。予約の電話をすると即OK。

  • 【8月4日(水):1日目】
  • 8時半ごろ出発。ルートはいろいろ考えられるが、高速を使って一番安いパターンを選択。かなり混んでいた。結構イライラしながら、なんとか11時ごろ駐車場に到着。。。やっぱ結構時間がかかるな〜という思いだ。空港へ送ってもらって発券カウンターへ行くと、いたいた!あの連中が集まっている。良かった!。ちょうどまとめて発券してもらいに行ったところだというので、われわれのも追加でお願いすることに。。。無事、ボーディングチケットとゲットした。
  • 13時半モンゴル航空OM223便なので、十分時間がある。ドルへの換金や念のため保険などはいるが、節約して事故でおっチンでしまう場合と携行品の最低に入る。めったに病気のしないわれわれ。。。5・6日の間に病気も無いだろうし、高額の品も持っていないので、いらぬオプションは全て削ったので安かった。。。

  • 飛行機は出発が遅れて14:50になってしまったが、道中は特に問題も無く。。。そうそう席がわれわれ二人は別だったが、たまたまコタニさんがゆうこんの隣だったので、快くチェンジしてもらった。ありがとうコタニさん!モンゴル航空の食事は、チキンとフィッシュを選ぶもので、私はチキン、ゆうこんはフィッシュを。シンプルだが、まあけっこう美味しい。特にフィッシュはウナギで、美味しかった。JALより良いかな…とか思いつつ。(ああそういえば、JALでは食事のことで、トラブったことがあったなー…今書くと脱線して長いので、なにかの機会に…)

  • ウランバートルに着いたのは19時半ごろだった。荷物の受け取り(baggage claim)の一角に特別に集合場所を設けてもらって、集合。荷物はイットゲルの友人達がドンドン運んでくれた。オンボロチャーターバス(失礼!)に乗り込んでバヤンゴルホテルへ。
    バスの窓から、遠くにウランバートルの街並みがみえる

  • 各々部屋に入って即21時か皆でディナーとのこと。さっそくディナー会場へいって、初めてのモンゴルの食事を体験!先ずは野菜のプレート。野菜はモンゴルでは高価とのことだが、4種の野菜盛りプレートであった。次は、でました「ヤギ肉のステーキ」(だと思う)。独特の臭みがあって、けっこう硬い肉だ。私は硬いのはすきで、特に問題ない。カミカミしないといけないしね!どうも、ゆうこんは今一の様子だ。
    人参、ウリ、キャベツ、トマト:人参は細切りにして軽く塩もみしてある感じ マッシュルーム入りのソースがかかっている
  •  
  • 尚、時差はなく日本時間と同じなのだが、ディナーの終わった10時でもまだ明るい。たまたま食事で隣になって知り合ったジョンが散歩に行くというので、付いて行くことにする。結局9人でフラフラとウランバートルの街にくりだす。10時を回るとグッと暗くなっていくが、皆大男ばかりで、見知らぬ街をうろつくには安心である。イットゲルが、南へは行くなと。で皆で北に向かう。そのうち、ここはどこだろう・どうしようかと…なんだ!誰も地図を持ってないのか??ボクがもってきた飛行機の座席に用意してあった薄い雑誌の地図で位置確認。この一角を一回りして帰ろうと…そこはスフバータル広場というところのようだ。広場には馬に乗った像がある。だれかが、ジンギスカンかな…とか言ってたが、雑誌ではスフバータルという人らしい。モンゴル建国の父とのことだ。その頃には、既に暗くなって、星がみえる。多少星座の分かるボクはあれがポラリスだなとか指さしていうと。誰だったか、角度はここの緯度で四十何度かなとか言っていると、後ろでリックが、43度xx分xx秒とか言っている。ワッ!なんだそれ!と皆振り向くと、かれはGPSで位置確認していた。。。なるほど。。。。
    真ん中がジョンで、その左で背を向けているがリックだ。手前でえらそうに手を組んでいるのが、…。

  • 広場を横切って反対側の道へ、そして帰路に。とにかく歩道がデコボコである。キョロキョロして歩いていると足を捕られそうになる。おお、穴ぼこが!。歩道に大きくて深い穴ぼこが!。周りはオープンカフェなどあって11時になろうという時間だが、けっこうワイワイ飲んでいる。突然、誰かが「ストップ」。一人いない。リックがいない。誰かが「穴のなかか?」と。。。後から小走りにリックがやってきた。何やら計測だか観察だかしていたようだ。。。

  • ホテルの前に来るが道を渡るのが大変。クルマがびゅんびゅんで、合間をゴー!と渡る。けっこうクルマが走っているのだ。。
    夜のバヤンゴルホテル。手前のネオンのところが、朝食の出るレストランである。

    (続く 040814)

  • 【8月5日(木):2日目】
  • 朝食は6時から8時の間、9時に本日のツアーに出発とのこと。7時ちょっと前に朝食のレストランへ。バイキングスタイルである。卵の黄みがかなり白っぽい。7時を過ぎるとかなりの大人数に!。席がなくて同席してきたのが、韓国からのツアーの人だった。品のある感じのよい女性で、特に似ているというわけではないが、ボクは横田めぐみさんのお母さんを思い出す。どこから来たのかとか、ゆうこんは3月に韓国に行ったことがあるとか、しばし軽い会話を。。もう一人同席したおじさんは、ツアーの主催者だとかで、この時はむっつりしていたが、翌朝ゆうこんがその品の良い女性に会いに食堂に行った際には、ニコニコしてソウルに来たら連絡しなさいと名詞をもらったり。ツアー会社の会長さんのようで、品の良い女性はその弟さんの嫁とかで、会長のおじさんとこに連絡すれば連絡が付くとかのことだった。
    ボクのプレート:ハム、ソーセージ、マッシュルーム、ピラフなどなど。。 スパゲッチィの入ったスープである

  • 9時に出発。南へ向かう。しばらく行くと、小さな丘に着く(ザイサンの丘)。上まで階段があり、上れると。。エイサカいくと上には聖火台や壁画などがある。説明を聞き漏らしたが、何かの大会の際の記念物のように思える。ウランバートル市がざっと見渡せる。丘の上で売っていたイラストがちょっと良い感じだったので、それを見てるとおじさんが日本語で話しかけてくる。彼のおやじさんは音楽家だったそうで、彼もフーミンができると。。。フーミンの実演である。生のフーミンは初めて聞いた。どこから声が出てきているのか分からない不思議な感じだ。ボクらは感心しきりで、ボクは気に入ったイラストを一枚いただいた。5ドル也。
    馬のイラスト(22x24cm)

  • 下にもどって、皆で記念撮影。さあ、次は主目的のひとつパズルミュージーアムである。バスの中では、ジョンが占いの骨を買ったとか言っていた。1ドルで買ったけど、未来が分かるから100万ドルの価値があるとか冗談をいっていた。4つの骨をさいころの様に投げて、それぞれのとまり方で占うというものだ。モンゴルの伝統的な占いのようで、いずれどこかで買おうと思った。パズルミュージーアムは、正式には、”international intellectual museum” で、組み木パズルとチェスを中心とした膨大なコレクションが展示されている。実は、イットゲルの親父さんがそのコレクターでもありパズル製作者でもあり、また博物館の所有者なのだ。イットゲルのおやじさんとおふくろさん、弟さんと一家の出迎えであった。親父さんの挨拶、由来やコレクションの説明などなど、一時間ぐらい丁寧にひと通り解説してしてもらい、あとは自由に見学である。2Fには、モンゴルの家庭で食する乳製品や馬乳酒など、イットゲル家から持ってきて振舞ってくれる。馬乳酒は、馬の乳を発酵させてつくるもので、2,3ヶ月はもつという。かなりすっぱいもので、美味しいとはいえないが、モンゴルでは伝統的な飲み物で日常的に飲むものらしい。カチカチのチーズのようなものとか、今まで食したことのないものばかりだ。

  • お昼頃まで見学、おみやげの組み木パズルなどを買う。

  • このミュージーアムには、かわいい女の子が働いていた。最初はイットゲル家の誰かの娘さんかと思ったら、夏休み(モンゴルでは6−8月の三ヶ月が夏休みとのこと)でバイト中とのことだった。ボロルさんという娘で、英語も出来るし、日本語も出来て、われわれおじさん、おばさんの相手を十分にこなしている。しっかりしているお嬢さんだと思ったら、なんと13歳とのことで、ビックリ!。日本にも2週間ほど学校の先生と滞在したことがあるという。モンゴルでは2カ国語ぐらいは皆勉強しているというので、またビックリ!。この娘は特別かもしれないが、モンゴルでは全般的にしっかりした教育をしているようすで、モンゴルの将来は明るいような気がした。その点、日本はやばいぜ!!
    パズルミュージーアム: イットゲル兄弟と親父さんの解説(弟さんはロンドン生活9年とのこと)

    後ろに小さなゲルがある

    2Fには、巨大なチェス板と駒がある。黒の駒はチンギスハン部隊らしい ボロルさんとゲルの中で

    パズル」はモンゴル語では、「オニス」というらしい


  • 外では、なにやら人が集まっている。野次馬根性でいってみると、ジョンが縁日でよくある細長い風船を膨らませて動物などを作っていて、地元の子供達やおばさんたちに大受けであった。もうひとり、xxはトランプマジックをやって喜ばせていた。ジョンは、ボストン周辺の大学でコンピュータサイエンスの教授のようだが、芸達者でもあった。
    人気者
  • さて、ランチは街のレストランでいただくとのこと。バスで移動してレストランに入る。出てきましたね。。。モンゴル料理の代表、ボーズホーショール。ボーズは餃子のでっかいのみたいで中にヒツジ肉の挽肉が入っている、ホーショールはピロシキのようなものである。その前にお野菜のプレートもあって、かなりのボリュームである。ボーズにはヒツジ肉の挽肉が入っていて、これはなんとか平らげたが、ホーショールは衣が厚くて、この日は食欲もいまひとつだったので残してしまった。逆にゆうこんは、ホーショールは平らげたが、ヒツジ肉はどうも苦手のようで、ボーズはダメだったようだ。
    ボーズとホーショール(右のうすっぺらいほう)
  • さあ、午後はどこへ行くのかと思っていると、またパズルミュージーアムへともどった。(スケジュールの詳細は知らされていない)さっき、皆さんとバイバイしたばかりでまた対面であった。すると、いくつかの新聞社やらテレビ局の取材が来ていた。イットゲルの親父さんと代表のジェリーがカメラの前でインタビューに答えて、その後は皆に適当にインタビューするからもし記者が行ったら率直に感想や意見を述べてくれということだった。それと、イットゲル家の秘宝の品々を見せたいとのこと。一般には公開しないが、特別にとのことであった。銀製の40センチもあろうかという大きな器など細工物やらいろいろと2Fに並べてあった。
    ボクのとこには若い記者が来て、モンゴルの印象は?、日本のパズルとモンゴルのパズルは何が違うか?とか何年パズルを集めているのか?とかボクの年齢まで聞かれた。若い記者だと思ったら、彼は学生さんで夏休みの仕事でやっているという。先ほど紹介したボロルさんの通訳での日本語に英語を交えてのごちゃごちゃのインタビューであった。どんな放送や新聞記事になったのかは知らないが、なかなか無い体験であった。

  • どうやら、イットゲルの親父さんはモンゴル財界の大物らしく、ミュージーアムの一角には、クリントン大統領のスナップ写真やらが飾ってあったりしてあり、今回のわれわれのツアーも、モンゴル政府のバックアップもあったりしているらしい。
  • (続く 040816)
  • その日は、イットゲルの親父さん主催のスペシャルバンケットディナーとのことで、一度ホテルに戻って一休みしてから、晩餐会会場へはバスに乗ってパスポート持参で向かう。市の南のほうの郊外にある、なが〜い塀が続く広大な敷地の門につく。門番がバスに入ってきて、われわれの名前の入ったリストとパスポートとを照合してから、バスで敷地内に入るのが許される。更に数分バスで行くととある建物に着いた。そこがバンケット会場のようである。入り口にはspecial security agencyなどとの看板もある。よく分からないが、特別な客をもてなす際に使われる政府施設のようであった。ただ、迎賓館などと呼ぶような立派な建物ではないが、モンゴルなので、その辺は良く分からない??

  • イットゲル家の皆さんとジェリーが主賓席にすわり、われわれは丸テーブルに席を取る。挨拶の後、ディナーが始まる。料理は、例によって野菜のプレート、珍しくお魚のフライ、ヒツジ肉ステーキと続く。。。モンゴルで魚を食べたのはこれが最初であった。
    左の紫色の野菜は正体不明だった 魚のフライ、手前右はポテトボール
    これも硬いステーキだ。奥中央はライスである デザート。フルーツのシロップ漬けである。

  • 食事も終盤に差しかかると、モンゴルの伝統楽器を使った生演奏が始まる。三線ならぬ弦が2本の弦楽器(馬頭琴というらしい)、横笛、大正琴の特大版楽器、日本のお琴のような楽器(モンゴル琴)のカルテットだ。フーミンの歌なども入る。やっぱりフーミンは凄い!。また、イットゲルの訳によれば、”unforgettable Gobi”という心地よい曲も演奏される。あとで、イットゲルの奥さんがそのバンドのCDをもってきたので、”unforgettable Gobi”が入ったCDが欲しいのだがと尋ねると、携帯で既に帰路についていたバンドの人に聞いてくれた。友人とのことだ。尚、イットゲルの奥さんは、大学で日本語学科を出たとのことで、日本語が堪能である。
    バンケットの様子 伝統楽器の四重奏である

  • その後は、BGMに合わせて、ダンスなど皆でワイワイ。親父さんも楽しそうに踊っていた。9時半頃まで楽しんで帰路につく。


  • 【8月6日(金):3日目】
    今日の朝食:スパゲッティ、マッシュルーム炒め、ピラフに野菜スープ。右のプレートは、あれでもプレーンオムレツだと。。。卵料理はその場で注文するのだが、超下手なウェイトレスがやっていて、引っかき回しただけのひどいものだった。尚、中央に見えるのは、我が必須アイテムのお醤油である。ボクは海外に行くときは必ずもっていく。
  • 今日は忙しい。デパートで買い物、自然史博物館、郵便局、ガンダン寺、カシミアショップと忙しく回ったあとで、ランチを食べたのち、ゴビ砂漠行きの飛行機に乗るスケジュールだ。
  • デパートでバタバタと歩き回って、ティーポットを買う。8000トゥグルグ也(=約800円=約8ドル) 興味のある食品売り場を覗くが、やっぱり食材は乏しい。やっとこ出来たような小さな人参が売っていた。とにかく人参だけは形はかえるがあらゆる食事で出てきた。ところで、われわれのパーティには人参の嫌いなUSのおじさんが一人いたが、これは見ていて滑稽だった。。。

  • 自然史博物館では、モンゴルの歴史を学ぶ。。。ところがその間、実はナンシーの具合が悪くなっていた。結局、ナンシーは旦那さんと病院へ行くことになる。大丈夫だろうか??次は郵便局だが、ボクは特に用事は無いので近くをフラフラ。道端で馬乳酒を大樽に入れて売っているおばちゃんがいる。覗くと固形物などが浮かんでいて、さすがに飲む気はしない。コタニさん、どう?と向けると、「いくら?」と値段を聞いてきた。。さすがである?!
    郵便局の向かいの道端で: ブルーの大きなポリタンクにはたっぷり馬乳酒が入っているが、ちょっと覗くと固形物などが浮いている。。。さすがにボクもトライしようとは思わなかった。

  • ガンダン寺は菩薩の立像がある。珍しく目を大きく開けた菩薩像であるが、これは失明した人の回復を願ったものだとのことである。1838年に建立されたラマ教の総本山とのことである。
  • カシミアショップでは、ゆうこんが時間超過していろいろ買い込む。。。。
  • さて、ランチはエリートレストランというお店であった。今回は野菜スープである。メインは、やはりヒツジ肉の細切りシチュウという皿で、いずれも水分たっぷりでボクには嬉しい食事であった。もう、ゆうこんはヒツジ肉の匂いに負けているけど。。。このレストランはお勧めである。美味しかった。。。
    野菜スープ:やっぱ、つゆものはいいね〜。。。体によさそう。 細切り肉のシチュウー風である。カレー粉をまぶしてソテーしたポテトに野菜ピラフ。

  • ゴビ砂漠行きの飛行機は15時半の予定で、2時過ぎには飛行場に付いた。ところがぎっちょん、飛行機が遅れて結局18時頃になってしまった。これだけ待つとさすがに疲れますね!!。さて行き先は、ウランバートルの南方約550kmに位置するダランザドガドだが、実際にはツーリストキャンプ(ジョルチン ゴビ キャンプ)のすぐ隣に着陸した。40数名の定員の小さな飛行機で、ゆうこんは怖くて眠れなかったといっていたけど、ボクは待ち疲れてぐっすり。。。さて、着陸だが、なんと滑走路は砂漠の地面そのままである。えー!こんなとこに降りてきたの!。
    到着。滑走路は地面のままだった。
  • 着いたのは19時半頃だが、まだまだ外は当然明るい。はるかかなたの山々(ゴルバンサイハン山脈)がくっきりと地平線の上に見える。凄い。。。こんな景色は見たことが無い。降りる早々感動である。そして、歩くと足先からぴょんぴょんと何やら飛ぶものがいる?。。。よく見るとバッタである。保護色で全然分からないが、地面のそこいら中に2cm程度のバッタがいて、歩く前をぴょんぴょんと飛ぶのである。。。こんなに生き物がいるなんて。。。これも驚きであった。

  • さて、さっそく泊まるゲルの鍵をもらう。われわれは19番のゲルになった。ゲルとは遊牧民の家で、しっかり出来たある種のテントだと思えばよい。ここは旅行者用にゲルを用意しているのである。一応電気だけはきていて、裸電球がひとつだけ使える。近くにレストランのある建物や、トイレ・シャワーの建物がある。食事は、そのレストランで取ることになる。
    われわれが泊まるゲル。テレビのあるゲルやコンピューターのあるゲルなどあったが、我々のゲルNo19には文明の利器は何も無かった。。もっとも使えなかった様子だったけど…。

    (撮影:20時54分)

  • さっそく夕飯であるが、やはり先ずは野菜から。。。今日はポテト、ハムと人参のサラダである。そしてメインは、ヒツジ肉のハンバーグ。ボクは食欲モリモリ美味しかったけど、ゆうこんはもうダメ。。。少しは食べるけど、とても全部は。。。実をいうと、ゆうこんの食生活はここで途切れるのであった。。。
    ポテト、ハムと人参のサラダ、小さなさいころ程度に切って和えてある ヒツジ肉のハンバーグ、ボーズの中身だけという見方もできる
  • 日の入りは21時ちょっと過ぎであった。太陽が地平線に沈むのがくっきりと分かる。うーん、凄い。。。そして夜。23時ごろ、暗くなったキャンプの一角からワイワイと声が聞こえる。とにかく、やつらは元気が良い。。ゆうこんはちょっと寒気がするといってもう寝ている。ボクは、やつらに合流して星をみることに。キャンプ地の外にでるとそこは満点の星空である。天の川もくっきり見える。暗くなるにつれて、星の数が増えていく。最初はよくわかる一等星が、星の数が増えるに従って区別がつきにくくなってくる。GPSを持ってきているリックが、星の解説をしている。リックも良く知っている。皆はお互い冗談を言い合ってワイワイやっているが、残念だがボクにはよく分からない。でも、見事な星空にうっとり。そして、東の方の遥か彼方には雷の明かりが見える。とにかく視界は完全なので、どんなに遠くてもくっきり見えるのである。不思議な光景である。
    日の入、地平線に沈む太陽がくっきり。。。

    (撮影 21時09分)

  • 明け方、トイレに起きると東の空に金星がみえる。明けの明星である。その明るさは見事である。金星にヴィーナスという名がついている由縁が、初めて理解できる気がした。その輝きは見事である。しばらくすると、東の空が徐々に青くなってきた。夜明けの地平線からのグラデーションに金星が輝いている。見事である。
    夜明け前、上空にさんぜんと明けの明星が輝く。つまり金星、ヴィーナスである。なぜ金星をヴィーナスと称したのか理由がわかる。

    (撮影 5時51分)
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  • 【8月7日(土):4日目】
  • (続く 040816)
  • さて、朝食は8時。今日はピラフであった。
  • そして、9時出発でゴビ砂漠アドベンチャーの予定である。ところが、ゆうこんの具合が良くないという。一応、朝食にはくるが、ツアーに行こうかどうしようかと。。。皆に迷惑をかけてもいけないし、などと悩んで結局行かないことにする。ところが、具合の悪い人が他にもいて、結局5人行かないことに。。。コタニさんも行けないと。。ディックは参加することになったが、今一調子が悪いようである。そういえば、昨晩はドイツの若者も今一調子が悪いと言っていた。彼は、昨晩から薬をもらって今朝は回復していたようであるが、ナンシーも含めると、6名はかなり悪く、2名も調子が悪いようである。これは、ちょっとおかしいぞ!。。イットゲルが、お医者さんの手配をしてくれるという。残念だが彼らを残して、われわれはゴビツアーに出かけることにする。

  • 彼らには悪いが、ゴビツアーは凄かった。計150kmの道のりを移動しつつ帰ってきたのは18時頃であった。一応は道にはなっているが、大平原をガタガタ、グワングワンと行く。
  • 最初は、ヤギを放牧させているところへ。まだ子供だが、馬を操って管理している。とにかく地平線が完璧で、一直線に見える。そこに馬やヤギなどの動物の群れが。。そして、それを遊牧民の少年少女が馬に乗って操ってみせる。。皆、カメラでパチパチ。。。誰だか、今撮ったばかりの写真をデジカメの画面で見せると、子供らしい笑顔を見せて喜ぶ。。住んでいるところは数十キロ以上も遠くだという。。。ここで、珍しい昆虫に遭遇。ポイズンだと。。
    放牧されているヤギさん。
    完全な水平線だ

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    管理しているのは、中学生ぐらいの少年と…
    お姉さんだろうか、16、7歳ぐらいに見える。 この不思議な昆虫は何だろう?体長は6cmぐらい。
  • 次は、砂漠の井戸である。らくだやヤギ等の家畜に井戸から水を汲んでやっている。水飲みの風景などしばし見学。そのうち子供がリュックからみやげ物などを出してきて、いつの間にかお店が出来る。モンゴル伝統の骨のパズルが2個あり1個1ドルだと。ジェリーがさっそく買う。ボクもすかさず、残りのひとつをゲット。ヤギかなにかの毛で出来たゲルのミニチュアも1ドルでもらう。
    水場で水を飲むラクダ、左隅はヤギさん 手前に見えるのが井戸である。
  • 次はモルツォク砂丘である。ここは、いわゆる砂丘のある砂漠のイメージの場所である。今回ゴビ砂漠に来て特に思ったことは、砂漠にも顔があるということだ。けっこう植物が生えているし、場所によって植物の種類もちがうので、地面というか土地というか景色が違うのである。想像以上に生命がいる。砂漠というと、砂だらけの何も無いイメージだったが、全然違っていたのだった。ゴビ砂漠は、ゴビ砂漠ならではなのであろう。。。ゴビ大平原というのが正しいのかもしれない。。。
    ラクダに乗るマリさん
    砂漠のイットゲル ゴビの風紋
  • 砂をつかんでみると、意外やしっとりと湿っている。何故??。実は二日前に雨が降ったのだそうだ。ラクダ乗りは、一乗り3ドルで、多くの人が楽しんでいた。
  • ところで、ここまでトイレ休憩が無いのだが、皆大丈夫なのだろうか?じつはボクはけっこうきていた。。。と、ジョンがスタスタ遠くのほうへ。私もちょっと方角をかえて失礼することに。。。結局、公式トイレ休憩は、このあとランチを食べて後、ビジターセンターというところまでなかったのだ。。。

  • さてランチだが、ゴビのとあるところに設けられていた。といってもボクには場所が分からない。なるほど、GPSの威力はここにありかと、リックが持っていたGPSを再認識したのでした。いわゆるピクニックランチである。シートの回りに30数名分の座布団が敷かれ、そこへ料理や串焼きバーベキュー、スープなどが次々とサーブされる。つまり、あらかじめ砂漠料理人と打ち合わせ済みなのである。適当に自分の取り皿にとって食べる。まさに砂漠のバイキング料理であった。
    回りは水平線が見えるだけで何もない大平原に、こんなランチ会場がセッティングされていた。ビックリ。
    串焼きバーベキューを焼いて、サーブしてくれました ランチはこんな感じで。。。
    いろいろな料理が出てきて、
    なんだか嬉しくなってきちゃう。。。
  • (続く 040817)
  • ランチが終わるとまた車で移動。途中一台がエンコ。何とか回復させて、ヨリン・アム渓谷(yolyn am)の入り口にあるビジターセンターというところに着く。ここには小屋の中に穴が掘ってあるだけのトイレがあった。でも、ホッとした人多かっただろうな〜。何せはじめてのトイレである。他には、南ゴビ博物館がある。その並びには、ゲルのお土産屋さんが10軒程度続いている。ひと通り覗いてみようとゲルショップを梯子する。4,5軒目だろうか、かわいい女の子が店番しているゲルがあった。どこかで買おうと思っていた「骨占い」のセットをその女の子から買う。
    南ゴビ博物館、中には動物の剥製や化石などが展示されている ゲルショップが並んでいる

    奥に博物館が見える

    ヨリン・アム渓谷(?)

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    中央部を拡大すると、ゲルが点在しているのが白い点として見える。
  • われわれの車は近道を通ってきたのか、他のみんなより早く着いていた。時間もあって、散策しているとさっきの女の子が赤ちゃんを抱いてあやしている。目が合って、さっき買ったボクが分かったようで、ニッコリと。。。写真を撮らせてもらう。その後、自然博物館の入り口の木蔭で休んでいると、こんどはお母さんもでてきた。どうも三人娘のようで、その子の妹もとってもかわいい(5,6歳だろうか)。折角だからと名前を聞くと、店番をしていた子の名前は“ナンディンバラ”だという。ボールペンでモンゴル語で書いてもらうと、お母さんが住所も書いてくれたので、あとで写真でも送ってあげよう。。。
  • ジョンがやってきて、木の化石に興味はないかと来る。ん〜とか、してると、向こうにあるという。あるゲルショップの入り口に無造作に置いてあった枯れ木の大木が、実は枯れ木ではなく化石であった。見た目は丸太ん棒だが、触ってみると完全に石になっている。
    ナンディンバヤちゃん (nandinbolor) とあるゲルショップの前にあるのは、木の化石だった。なんと、無造作に置いてあることか。。。

  • ゴビアドベンチャーツアーもそろそろ終盤である。こんどは本当のゲルの住民を訪問する。大きいゲルで、我々30数名全員がゲルの中に招き入れられる。ゲルの中にはテレビもある。他には、三面鏡化粧台、時計、テーブルに小さな椅子がいくつかあるシンプルなものだ。ミルクティーやら、カチカチの乳製品やら、馬乳酒のようなものが出される。ヤギの乳だという。だれか飲むか?というので、じゃあボクが…と手を上げて鬼役をかってでる。とってもすっぱいミルクだ!。やはり醗酵させているのだろう。その後皆少しずつ味見していたが、誰だか「サワーミルク」みたいだなどと言っていた。しばし、質疑応答など。。。こうした遊牧民の教育はどうなっているのか?など。皆教育を受けなくてはいけないらしく、親が寄宿学校に馬やバイクに乗せて連れて行くらしい。2週間ほど寄宿したら家に戻ってとか、行ったり来たりしながら学校に通うらしい。かなりきちっとしたシステムのようだった。
    遊牧民が住んでいるゲル 同じ左のゲルの玄関
    ゲルの中の様子、テレビ、時計、三面鏡、時計は正確だった。 伝統のミルクティー(甘くない、塩っぽい?)
    カチカチの乳製品 モンゴルのお菓子?、イットゲルが美味しそうに食べていた。お袋の味という感じだろう。。

  • ゲルの家族にバイバイをして帰路に立つ。宿に着いたのは18時ごろであった。

  • さて、ゆうこんの様子は?。ゆうこんはゲルで寝て点滴を受けていたが、話を聞くと、かなり辛かったようだ。今日はとても暑かったこともあり、また熱も38度以上になって、お腹超ピーピーで、トイレの建物に行くのも大変だったようだ。もう、このまま死んでしまうのかと思ったという。今は、イットゲルが手配してくれた女医さんのおかげもあって少しは回復してきているようだが、まだまだの感じである。昼のおかゆなども手が付いていなかった。当然夕飯もダメである。他にも病人が4名いるわけで、女医さんにはゲルキャンプに泊まってもらうことになったようだ。夜中でも何かあったら言ってくれと、イットゲルが奔走している。
    キャベツの千切りサラダ(塩もみしてから塩出ししたような感じ) スパゲッティミートソースだが、当然お肉はヒツジの挽肉がタップリのっている。

    パスタが大好きなボクは美味しくパクパク


  • その日の晩も星はきれいだった。ボクは疲れて夕食後すぐ寝てしまったが、12時過ぎに目が覚めたとき、夜空を見に行った。しばし、夜空を見ていると、東の地平線に少し明るいところができてくる。あっ!と気がついて、カメラの用意などして。。。月の出である。0時31分、地平線に下限の半月の上半分が覗いてくる。感動である。月の出をつぶさに見ることができるなんて…。15分ほど見とれていると、月はグングンと昇っていく。。。
    地平線からの「月の出」である。

    これはさすがに、めったに見られるものではないだろう。。感動である。。。

    クリックすると大判に

  • (続く 040818)
  • さて、本日ゴビアドベンチャーを終えたわけだが、単なる砂漠ではなく様々な顔があることが良く分かった。ゴビ砂漠という言葉に惑わされて、大きな誤解をしていたわけだ。しかし、生物にとって過酷な環境であることには間違いない。木は全然無いし、生えている草にしろ、やっと生えているという感じではあるが、でも生命の力強さを感じざるを得ない。みなとても小さいのだが、ゴビで見つけた花々と昆虫をまとめて紹介しよう。どれも名前は分からないのだが。。。以下をクリック

    ゴビに咲く花々と虫たち

    (続く 040819)
  • 【8月8日(日):5日目】
  • 月の出を見て、興奮しながらゲルに戻って、またベッドへ。あとは朝食時間近くまでぐっすり寝てしまった。ゆうこんの調子はかなり回復してきた様子だ。今日は朝飯も少し食べてみようと。。。
  • しかし、今日の朝飯は面白かった。先ずは、バーガーパンがお皿に。バターとジャムで先ずはパクパク。このバターはとっても美味しいのだ。塩分がかなり少なめのバターで、色も白っぽい。そういえばたまごの黄身もかなり白っぽい。ジャムも素朴でなかなかいける。パンをたいらげて今日は何かなと待っていると、次はホットドッグであった。さすがに皆パンの連続攻撃にはエーという顔をしていたが、ボクはやけに食欲がある。何事も無かったかのごとく、リックと一緒にパクパクと平らげる。
  • ゆうこんは、軽く食していた。少しは食べないとね。。。
    パンの連続攻撃には参った!
  • ところで、今日のスケジュールはどうなっているのだろう??今日はウランバートルに戻る日である。
  • イットゲルが、9時半ごろくれば乗馬が…とか言っている。。。ゆうこんも、よくはなってきているが、出かけるのはまだ心配だし、どうしようかと。。。
  • でも、結局今日は出かけないとのことで、一日ゲルキャンプでゆっくり過ごすことになった。。。ウランバートル行きの飛行機は16時とのことだ。

  • 一部の連中はレストランの前のテラス(ここがたまり場である)でチェスをはじめ人だかりができている。ゆうこんの調子も今一でベッドで休むと。。。ボクもごろごろ少ししてから、外に出ると、キャンプの一角で何やら始まるようだ。

  • ゲルの解説と解体を見学する。あっという間にバラバラに解体されてしまった。
    ゲルの解体である。まわりの布をまずは取る。 屋根の梁になっている棒をはずす。
    真ん中で構造柱になってささえていた柱を解体 壁面を作っていた格子をはずす。このゲルは5つの格子でできている。(ゲルの大きさはこの数できまる)
  • さあ今度は皆でゲルを組み立てようということに。。。なるほど、これもひとつのパズルである。皆でワイワイと地元のおじさんから指導をうけつつゲルの組み立てに取り掛かる。なんだかんだと一時間近くかかっただろうか、なんとかゲルが組みあがる。さすが世界のパズラー(?)である。(というほどでもないけど…)
    先ずは格子を組み合わせて、紐で結ぶのだが…、オーイ、どうやるの? イットゲル(大きな背中)が結び方を教えてくれる。
    なるほど、こうやるのね!パズルの気分だ。。 真ん中の柱を組み立てる。
    柱を支えておいて、梁となる棒を載せていく。 皆あちこちから適当に始めるから、当然ずれてしまうので、修正が必要
    防水シートのようなシートを張る フェルトのような布を張る。
    更に外側にシートを張って、これでほとんど出来上がりだ。

  • 今日のランチは、人参とレーズンのサラダ、スープ、色々炒めにライスである。ゆうこんには病人食が出た。ご飯に生のトマトときゅうり和えであるが、ご飯の量が凄い。。。
    人参とレーズンのサラダ 小麦粉スープという感じ。ひつじ肉のあの独特の香りもする。
    お肉・野菜などごった炒めにライス。 生のトマトとキュウリがライスに載っている。病人食として作ってくれたようだ。その心遣いには感謝。
  • ところで、昨日も今日もかなり暑い日である。なんと言っても日差しが強い。ゆうこんが女医さんにその後の経過など見てもらった際に、外でうろうろしていたボクを見たのだろうか、旦那にも帽子やタオルなどかぶるように言われたといっていた。確かにその通りである。タオルを水で湿らせてアラビア人のように頭にかぶる。昨日ゆうこんが言っていたのだが、額に熱さましに濡れタオルをあてていてもタオルが暖かくならない…と。確かに、頭にかぶったタオルは時間が経ってもずっとひんやりとしているのだ。きっと乾燥しているので、気化熱で冷えたままなのだろうと思った。後で分かったが、レストランのテーブルの上で温度と湿度を確認したら、気温36度、湿度20%であった。湿度20%なんてのはものすごい乾燥状態である。日本では除湿機をバンバン運転してもとても維持できない数字だ。

  • 飛行場の建物の中におみやげ屋さんのあることが判明。時間も十分あるので、見に行くことにする。袋が気に入って「骨占い」をもうひとつ買う。他に、毛でできた小さなゲルとヤギさんを。イットゲルのところで見た秘宝の銀杯の形をしたミニ杯、イラスト風貼り絵、ゴルバンサイカン国立公園の紹介本(ちょっとおかしい日本語で解説がとてもしっかりしてる。11ドル)。そして、買ったこれらを入れてくれたポリ袋は、なななんと!有名な安売り店「ドンキホーテ」の袋が使われていた!?。(日本語でドンキホーテとでっかく書いてある)
    貼り絵:作者名と「モンゴルの太古の絵」と書いてあるらしい。 同じく貼り絵:左の作品と同じ作者
  • 午後は、なにやらミニコンサートとのことである。飛行場の建物の一室で、コンサート、踊り等が始まる。我々は適当に席をとっているが、もうそこに手が届きそうなところで、モンゴルの伝統楽器での演奏・歌・踊りなどを堪能した。ここでもフーミンの歌があり、同時に二音が発生する。凄い。女性歌手の声量のすごいこと。また、お茶碗を頭に載せて落とさないように踊る踊りもみごとだ。少女姉妹の超軟体アクロバット踊りも凄い。すぐ目の前で、約一時間の生演奏・生踊りを堪能させていただいた。CD、20ドル也。
    琴の変わりに、ホルンとコントラバスになっていた。同時に2音が発声するフーミンが凄かった。 まじかで見る超軟体美少女アクロバットである。

  • ところで、病気のゆうこんをお世話していただいた女性の一人は日本語ができていろいろと親切にしていただいた。お名前を聞くと「バヤルマー」さんという。日本に来たこともあるとのことだ。自宅はウランバートルだが、10月までこのキャンプにいるということだった。ゆうこんは、ネイチャーツアーにいけなかったのは残念だったが、でもそれ以上に、モンゴルの人たちがが皆なものすごく親切で、モンゴルの人の心情に触れた思いだと感激していた。そして、ゲルの滞在時間では誰にも負けないし、ゴビ砂漠で点滴を受けたなんてのも自慢できると…。

  • ウランバートル行きの飛行機は、イットゲルのバッドニュースで2時間送れるとのこと。往きも還りも2時間遅れで、結局ゴビにいる時間は同じか〜などと話し合う。。。
  • 結局、帰りの飛行機は18時過ぎに出発。きたときよりも小さい40人乗りの飛行機で、我々の貸しきり状態であった。
    ボクらの乗る飛行機がやってきた。。。 ボクらが乗った飛行機の前の便が飛び立つところ。(ゴビにバイバイのイメージ)
  • ウランバートルには21時ごろに到着。さっそく例のバスで、夕飯のレストランにむかう。唐龍飯店という中華料理店であった。モンゴルでの中華料理というのもなかなかおつである。スペシャル晩餐会いらいの魚を見た。これはスネークではないか?エー!とか言いながら楽しい食事をいただいた。
    ウランバートル市内の唐龍飯店 左奥のプレートが、snakeか??
    豚バラ肉をサンドイッチにしていただく ピリ辛のお肉
    コタニさんがつくった問題
    「い」と「か」には0でない数字が入る。

    いか+ か= かい
    (イカか貝)

    海草スープだったかな?
    23時ごろ、お開きとなって、明日は早朝出立である。7時25分の北京行きの便なので、5時から朝食で、5時半にホテルをでるという。なので、砂漠に飛び立つ前に、イットゲルに皆が預けていたお土産品など、ホテルに帰ったらすぐイットゲルが自宅から持ってくるという。イットゲルの頑張りには本当に頭が下がる。。。
  • 皆は、明日から北京で3泊して北京ダックディナーやら中国のパズルショップをあさる予定だが、我々はこれで帰国である。北京までは同行して、乗り継ぎで帰国である。

  • さて、バヤンゴルホテルの部屋にはいって、荷物の準備をしておかなくては…。まずはシャワーを、とボクはシャワーを浴びていると停電である。突然真っ暗になってしまう。オーイ、どうなってるの??と、ゆうこんに様子を聞くと、街は明かりがついているらしい。ホテルだけ停電のようだ。真っ暗で何もできないので、朝も早いし、寝るっきゃないね…、と停電で真っ暗な中、床に着くのでした。停電は一時間ぐらいは続いたようだった。
  • あとすこしだけど、続く。。。(040821)
  • 【8月9日(月):6日目、最終日】
  • 4時半、モーニングコールである。さすがに眠い。。。バタバタとトランクに荷物をつめて、5時にはレストランへ。おお、もうかなり来ている。。ボクはまだ寝ているので、食欲がないけど、ジャガイモの素揚げが美味しかった。急いで食事して、同席してきたリックにごめんと言って部屋に戻る。なんとか5時半にはロビーに集合できた。

  • 空港利用税12500ツグルグ/一人。手持ちが足りなかったので、両替するが、ちょっともたつく(向うが)。トランジットで荷物をあずけるけど、何も言ってくれないのでやや不安だが、トランクにトランジットタグを付けていたようだから大丈夫だろう。空港内の店を見る間もなく飛行機に乗り込む。ちょっと残念。
    北京行きの飛行機は定刻どおり出発。順調なフライトで北京に到着。ここで、みんなとはお別れである。皆はこれから北京に三泊する。来日から数えるともうかなりの日数だ。なんて優雅なやつらだ!とか思ったりも。。。ところが、皆にバイバイするタイミングがなく、ごく一部の人にしか挨拶ができずにトランジットのカウンターに並ぶことになる。ところが、カウンターのねえちゃんは一度出ろという。結局、トランジット入国ということで入国させられ、空港利用税も払わされるという寸法か。。。やっぱり中国えげつないのね。。。さて出発は2Fのようだ。発券カウンターはどこだろうかとうろうろしていると、北京滞在の皆がぞろぞろとやってきた。バス乗り場に移動しているところのようだ。おかげで、皆とも笑顔でバイバイや握手などでさよならの挨拶ができました。

  • 14:30出発まで時間があるので、うどんを食べたりビールを飲んだりと時間をつぶす。一時間遅れである。飛行機では、隣に年配の方が北京旅行の帰りだという。ホテルでサッカーの試合を見たけど、帰れるだろうか…、と思ったと。アジア大会の決勝のことである。ボクらはモンゴルにいたので見られなかったが、十分に想像できる。
  • 帰りのフライトも順調で、成田の駐車場からの送迎もぴったりで、帰りの家路は順調でした。10時過ぎには家について、今回の「モンゴル パズリングアドベンチャー」は終了したのでした。ゆうこんはちょっと大変だったけど、ボクは、あ〜楽しかった。。。

  • 【補遺】
  • このツアー、東京発北京解散のツアーであったため、北京からの帰路の航空券は各自手配であった。申し込み時には、8月北京からの片道航空券はいったいいくらするのか?片道でも往復と変わらないという話を聞いたことがある。ツアー自体の料金はジェリーとイットゲルの企画だから格安であったが、最後の片道で、ドカンとかかるかも…とか思っていた。そこで、知り合いの中国出身のCさんに、いい旅行社など知らないかとちょっと相談。ボクが必要とのことならと、中国の旅行社などいろいろ当たってくれて、最終的には中国・北京の友人に航空券の手配をたのんでくれたのでした。結局、日本で買うのの半額以下くらいという超格安の片道キップを手に入れたのでした。Cさんとそのお友達、本当にありがとう。大感謝である。
  • 無事帰国したのち、ボクはお腹がピーピーに。向うではなんでもなかったのに、日本でこんなことになるなんて。。。どうせすぐ直るだろうとたかをくくっていたけど、一向に直らない。。。さすがに不安になって夜近くの救急病院へ。最近モンゴルに旅行には行ったけど…と伝えたら、検査をするから、もし直っていても4・5日後に検査結果を必ず聞きに来るようにとのことだった。
    検査結果では、どうやら原因は大腸菌O25のようだ(有名なO157ではない)。症状がなくなれば、特に問題ないとのことで安心。でも、このお医者さん、ボクを呼ぶ前に大腸菌O25のことをどこかに電話して聞いていた。カーテン越しにその電話を聞いてしまったので、にわか知識をボクに伝えただけであることが分かってしまった。まあお医者さんなんて、皆こんなものなので、驚きはしないけど。。。インターネットでちょっと調べてみると、確かにピーピー症状はボクのにピッタリ。ゆうこんに遅れること3〜4日、単にボクは発症が遅れただけだったのだろうか???

  • 【補遺2】 2004.09.5
  • モンゴルで買ってきたおみやげをちょっと紹介しよう。モンゴル伝統の骨占いについても詳しい解説とその研究成果も発表しちゃおう!
  • [モンゴルみやげ (と、モンゴル伝統の骨占い)」をクリック

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