モンゴルみやげ (と、モンゴル伝統の骨占い)

モンゴルみやげを紹介しましょう(全部ではないけど…イラストなどはすでに。カシミア製品もよかったな)
モンゴルのみやげは、素朴だがけっこう丁寧に作ってあって好感が持てる。丁寧でないところは、味わいになっているのが特徴に感じた。中国のものは「雑」という表現になるのだが、モンゴルのは何故か気持ちが和らぐ出来栄えなのである。

ヒツジ?ラクダ?やぎ?なにかの毛でできたやぎさんとゲル2個。手前のゲルはゴビの井戸のところにできた子供のリュックショップで買った。やぎさんと小さなゲルはゴビキャンプのショップで。 ゆうこんがデパートで求めたコースター2種とゴビキャンプで買った鍋敷き。いずれも味わいのあるデザインと仕上がりで、ほのぼのとした作品である。
ゴビツアー(子供のリュックショップ)で買った骨のパズル。ホントの骨なんだよね。。。 イットゲルのおやじさんのパズルミュージーアムでのおみやげ。6本の組み木パズルだ。これは馬のデザインであるが、十二支のすべてがあった。一個で十二支すべて(6本だからちょうど12)あるというのもあった。
骨占いのセット:ゴビキャンプのショップで購入。毛でできた袋がとってもかわいい!

紙は「運勢表」ともいうべき占いの結果を参照する表である。

やはり骨占いのセット:ゴビのビジターセンターのゲルショップで。。。かわいいナンディンバヤちゃんから。
ところで、「骨占い」とはどんなものかと気になる方もいるだろう。。。ヒツジの踝(くるぶし)の骨4つをサイコロのように投げて、そのパターンによって運勢を占うというものだ。踝の骨は直方体のような形だが、それぞれの面が異なっていて、それぞれ Horse, Camel, Sheep, Goat と名付けられている。四つの面の形が違っているので、それぞれの面が出る確立が異なってくるという仕組みだ。

骨の面のパターンによる運勢が書かれている表の日本語版(version 0.95)をつくったのでこれも紹介しよう。本邦初公開のような気がする。

(注)左の運勢表をversion 0.95 としたのは、二つの骨占いの記載が一致してないところがあったりしたので、多少アレンジしたからである。もう少し情報が欲しいと思った。モンゴルで買い求めた人で、その表を持っている方がいたら、是非その内容を教えていただきたい。是非、連絡ください。

--「ゆうこんのページ」あらい

さて、私の興味は「では、一体全体どのような確立になっているのだろうか?」ということである。以下、私の研究成果を発表することにする。Journal of Fortune-Telling なんていう学術雑誌でもあれば論文投稿できるかな…?

自然の骨を使っているから四つの面が出る確率は当然計算では求まらない。となると実践あるのみである。本物の骨を使っているからどれも微妙に形が違うのだが、とにかくひとつ選んでやってみることにする。上の表の写真で「Goat」になっている骨を使ったが、とりあえずはこの骨で代表させてみよう。

毎回どの面がでたか記録して100回振りました。結果は、Horse, Camel, Sheep, Goat のでる確立は、それぞれ 0.15, 0.12, 0.33, 0.4 であった。なるほど、微妙な結果になった。このあたりが古代から伝わるモンゴル伝統の占いの妙である。あとはそれぞれのパターンのでる確立を計算すればよいわけだが、例えば4つとも Horse または Camel がでる最高の運勢は、それぞれ約0.05%(=0.15の4乗)、約0.02% ということになる(計算これで良かったかな…?もう忘れちゃったよ!)。またまた、なるほど。。他のパターンの場合もそれぞれ計算すれば出てくるはずだ。興味があったらやってみよう!私は、もう少し追及してみようかな…。。。

(2004.09.05記載)