新品のダウンジャケットなのにはんそでにしたくて袖を切っちゃうの巻

解説 はんそで親方(元小結おむすび山)

1 さて、なんでわざわざも一度縫うのかというと、切った後、そこからダウンが抜け出るのを防ぐためなのだ。だからなるべく細かく縫った方がいいのだが、

2 通常、ダウンジャケットというものは「軽量」がウリなので、シェル(外殻)はナイロン等の薄手の生地である場合が多い。つまり、あまり強く針を通すと穴が広がったり破れたりする可能性があるのだ。だからミシンよりも、なるべく手でゆっくりとある程度慎重に縫った方がいいわけだな。

3 これでもう、あとは思いっきり切るだけ。大きめのハサミだと切りやすい。仕上げをきれいにするなら、切ったところを折り返して縫う。そのためには想定した袖口から4〜5cm程余裕を持って切るとよい。

4 ダウンがいかに軽量(ほんの少しの空気移動でどこまでも飛んで行く)で、圧縮されている(たかが幅10cm足らずのところに信じられない程多量に入っている)かを実際に体験してみるのもよい経験であろう。
はんそで親方のひとことアドバイス・大きなフクロ(ごみ袋等)に袖をくるむように入れてその中で切るようにすると、ダウンの散乱をある程度は防ぐことができる。ある程度。

おわりのことば 言うまでもないとは思うが、別に新品でなくともよい。ただ今回はたまたま新品だったというだけのことである。新旧どっちにしても「失敗しても惜しくないもの」であればよかろう。「失敗」とはむろん、切った後で後悔することも含まれる。


切ったところ。
めんどくさいので切りっぱなし。
グランジっぽいと思えないこともない。
着たところ。
はんそでがすがすがしい。
袖口を内側に折込むと普通の服に見える。


わかったのでもういい。
ふりだしにもどる。