札幌ドームのF's
聖地巡礼。そして接近遭遇。

2005年 8/6(土)
札幌ドームにてvs.ライオンズ戦。ちょうど翌7日に札幌での用事が発生したので、ついに札幌ドーム行きを決定。2ヶ月前に飛行機のチケットを押さえ、1ヶ月前に夏用の「ビール付きA指定席セット・3000円」を購入し、試合前日の5日夜に札幌入り。そして6日は、ホテルのあるススキノからドームのある福住駅までは地下鉄東豊線で乗り換えなしの10分で到着。駅を出たら直線で徒歩10分となかなか交通の便がいい。「利用者のことを考えたいいところではないか」とこの時は思った。まだ11時で試合開始までは2時間もあるというのに、既にそこそこの人出。子供連れも多い。

← ドームへ。2時間前でもこの人出。

エントランスからドーム内通路に入ると、全体的に暗い。天井や柱は鉄やコンクリートの打ちっ放しという感じで、広さはあるが重い感じ。でもまあ「オシャレと言えないことはないよな。通路は広いし、利用者のことを考えたいいところではないか」と好感触。
さーて、とりあえずは通路を端からぐるーっと回って内部の偵察、というかグッズの物色。既にドーム内に大勢の人間がいるので、品物を手にとるのもひと苦労。あれも欲しいこれも欲しい。ドーム中の売店を駆けめぐって、結局あれもこれも買ってしまった。BBのパペットまで。けっこうな散財。

← BBのパペット2000えん。

買うかどうか迷って断念したものはビジター用の6番ナンバー入りレプリカジャージ、黒いサードジャージ、ウィンドブレーカー、フード付きパーカー。このくそ暑いのにパーカーはいらないよな……冬に来てたら買ってしまったかもしれんが。
買うものは買ったのでビール飲んで一息つくことに。売店の並ぶ通路は1階、席に入る通路は2階にある。階段で上がるとちょうどサイン会をやっていた。ここではいつも試合前に誰か選手が色紙にサインをしてくれている。本日は
立石

← 通路の暗さも相まってひたすら地味。

ううーん、地味だ……。先発中継ぎなんでもOKの安定したいい投手なんだが、よほどのファイターズファンじゃなきゃ知らないだろう……。並ぶかどうか迷ったけど、それなりに長い列ができていたので今回は遠慮しておきました(もらっとけばよかったと後悔しないでもない)。
で、それよりもさらに人だかりがあったのは「
SHINJO様が2005オールスター戦でお使いになられた黄金のバットとダイヤモンドの入ったスパイクシューズ」の特別展示。それ見て楽しいか? と思ったがいちおう覗いておきました。人がいっぱいいて前に出るのが大変だったが、現物は、おおー、ゴージャス! こういうものをオーダーしてしまう感覚はやっぱりちょっと常人とはかけ離れてるよ。

← もちろんユニフォームも別注。

SHINJO様自身はこの2日前(!)に故障で登録抹消されているので本人を見れないのが残念。いたならばカブリモノしてくれただろうに。
2階通路から観覧席へ。中は照明で明るいが、天井もダークカラーなので全体としてはやっぱり重たい。早めにチケットを押さえていたので席は前から10列目、三塁側(ホームチーム)のベース後方。シート自体は広さも作りもまあまあ。しかしけっこうな急勾配の階段を下まで降りきることになる。ここで初めて「なんでか
観客席と1階につながる出入り口がない」ということに気付いた。個人的には階段の上り下りは全然苦ではないのだが「利用者のことを考えたいいところだとは言い切れないかもしれない」とちょっと思った。しかし苦難はまだここからだった。試合中、トイレ行くわけですよ。そうするとけっこうな急勾配の階段を上って2階に出る。そしたらなんと2階にはトイレがない! そこから1階に降りなければならないのだ。こうなると「利用者のことを考えたいいところだと言うのにはムリがあるのではないか」という気持ちになってくる。トイレ行く度に上がって降りてまた上がって降りて……ジジババとかガキにはたいへんだ。しかし、しかし、こんなのはまだ苦難のうちにも入らないことが後に判明する。
さて、試合開始が近くなり、
土曜日で夏休みでダルビッシュが先発ということで席にはどんどん人が入ってくる。なんとこの日は31272人!

← シートからのながめ。見やすいけど天井は暗い。

← シートからレフト応援席。天井はこんな感じ。

← センター後方から。満杯!

← レフト応援席から三塁側。熱い!東京の頃じゃ考えられん。

でも試合自体は0-3で負けた……。ダル様は134球完投したものの敗戦……坪井は3安打して、守備ではレフトからのノーバン返球で走者をホームで刺すとかいい場面も見せてくれだが……なんか試合は特に見どころもなかった……。ライオンズの方も中島はベンチ、おかわり君は二軍落ち中。じゃあこの際カブレラの天井弾でもいいかとまで思ったが打球は外野にさえ飛ばず。
(翌日の試合は小笠原のサヨナラホームランで9X-8という劇的な勝ち試合だったことを思うと、一日ずれててくれればなあと思ってしまう)
しかしまあ、
球場が一体となってファイターズを応援するという光景は二度目(04年旭川編参照)とはいえ感動的。やはり札幌ドームで試合を見れてよかった。がんばって来年も見に来よう。
と思いつつ席を立つ。階段を上がろうとするが、既に観客席の階段は渋滞中。2階ロビーから1階への階段も渋滞中。いくら3万人でも、もう少し動くはずなのだが、辿り着いた1階ロビーで
原因を発見。なんとドームから外への出口がひとつしかない! 正確には3塁側スタンドにひとつ、1塁側にひとつ(なのだろう、たぶん)。いずれにしろその狭い出口に観客が殺到するわけだから、そりゃあ人が動くわけがない! エアコンも効かず汗が噴き出してくる。もうこの時点では「見た目のデザインばっかり優先しやがって利用者のことを考えてない最悪のところだ!」という攻撃的な感想しか出てこない。席から外に出るまでに30分ぐらいかかったような気がする。やっとのことで外に出ると、今度は地下鉄駅までの道が渋滞中。この日は30℃あったものの湿度は低かったので、風が吹けばまだなんとかなる。駅に着く頃にはいささか気分も涼まって「利用者のことを考えてないが、まあ許してやろう。ファイターズのホームだしな」という寛大なココロを抱けるようになった。この日はたまたま負け試合だったものの3万人と一緒にファイターズを応援できたし、これぐらいのことで札幌ドームを見限るなんてことがあるはずはない。俺はそんなココロの狭く浅いファイターズ・ファンではないのだ。

と思いつつそのまま大通公園のビヤガーデンへ。なんだかものすごい人出。これで北海道が不景気なんて言っても誰も信じないぞ。そこらじゅうでたくさん消費されているので、つられてたくさん飲んだ(つられなくても飲むが)。翌日は二日酔いのまま朝9時からブルームボールというものをやって午後から温泉入って、復活して大通公園のビヤガーデンへ。ちょっと飲んで空港へ。

疲れたけど楽しかったなあ、スープカレー食いそこなったなあ、札幌は暑かったなあ、と思いつつ日曜夜のANA羽田便に乗ろうとしたら、なんとびっり仰天! なななんと、千葉へ移動するファイターズ選手と同じ便だった! 最初に待合い室から搭乗する時に稲葉に気付いた。おしゃれなヤクザかとおもった。横を見たら小谷野がいた。チンピラっぽかった。うわー。席についたら通路を横山が歩いてきた。顔がまん丸だった。高橋信二も歩いてきた。顔がでかかった。3列前に森本ヒチョリの頭が見えた。光っていた。斜め横後ろを見ると武田が弁当をかっ食っていた。小さかった。そして、その前には、つーか俺の横の横にはダルビッシュがいた。頭ふたつぶん高くそびえていた。うひゃー!!!! ちょっと本気でたまげた。球団の名誉(?)のために補足しておくと、いちおう3列シートを2人で使うという乗り方で、エコノミー席ぎゅうぎゅうに押し込めているわけではなかった。でもまあトップクラスの選手は前方のスペシャルシートに乗っていた。羽田到着して降りる時にちらりと覗いたらヒルマン監督と目が合った。空港通路に出たら坪井がハワイの観光客みたいな格好で歩いていた。気が付くと自分の目の前に田中幸雄、真後ろにダルビッシュというありえない隊列で歩いてた。
夢のような
シアワセな出来事でした。ふぅ。

← 森本選手


ぼやきのページにもどる。