鎌ヶ谷ファイターズタウン
もうひとつの聖地巡礼。

2009年 5/6 (祝)
ファイターズの二軍は鎌ヶ谷にある。球場と練習場と合宿所が一体になっていて
ファイターズタウンなんていう名前まで付いている。まぁF'sファンとして一度は行かなきゃいかんだろうとは思っていたのだが、そもそも鎌ヶ谷ってどこよ? で、地図を見ると……なんと、船橋と柏をタテに結んだラインの中間にある、としか言いようのない場所ではないか。そ、それはほんとに遠くて不便だ(うちからだと2時間以上かかる)……。しかし行こうと思ったときに行かないと次はいつその気になるかわからないからな。GW連休中の6日はスペシャル企画「田中幸雄Day」なので(←あっ、本当にいま気付いたんだが、幸雄の背番号6に賭けての6日開催だったのか!)とにかくその日に行くと決めて前日はさっさと床についたのであった。
そしたら当日は雨(断続的な小雨模様)。
しかし行くと決めていたので長〜い道程に向けて旅立ちました。西武新宿線〜地下鉄東西線〜JR総武線〜東武野田線と乗り継いではるばる千葉県鎌ヶ谷まで。小旅行だな。しかも、途中で幕張を通過。この日、千葉マリンスタジアムではファイターズと千葉ロッテマリーンズとの試合があるのだ。パリーグ公式戦を素通りしてイースタンリーグを観に行くというのも、なんか
本末転倒という気がしないでもない。
とか考えながら千葉県に入ると雨は降ってなかったのでちょっと安心。そしてやっと鎌ヶ谷駅に到達。いささか疲れたけど、
鎌ヶ谷駅の発車ベルがファイターズ讃歌なのでちょっと感動した(あの音源ほしいけどどこかにないものか)。駅前からは直通シャトルバスで5分。しかし乗っていたのは4人だけ。「試合開始までまだ2時間もあるし早過ぎたのかな」と思いつつ細い曲がりくねったぐにゃぐにゃの典型的な都市近郊型無秩序開拓田舎道を揺られてたどり着いた鎌ヶ谷スタジアムだったが、な、なんとびっくり!! すでに相当な人出! ゲート前には長い行列が! 

←鎌ヶ谷スタジアム正面。
GWということで正面のスペースにはお子様用のアトラクションが開催されている。ミニSLとか。ボール的当てとか。貧乏くさいと言えば貧乏くさいが、そこは「気持ち」ということで。おっ、「ファ」の下にちっちゃくカビーが見えるな。

←ゲートに並ぶ人々。
行列がずーっと奥まで続いてて驚天。みんないい席とりたいのかなと思ったが、要するに外にいてもすることがないから中に早く入りたいだけなのではないかとも思う。爺婆からガキんちょまで幅広い年齢層。ほとんどが地元民のようだ。(最終的に入場者数1885人)

←鎌ヶ谷専属マスコットのカビー(C☆B)。
ゲートではカビーがハイタッチでお出迎え。けっこううれしい。

←ヤクルト配ってます。
この日は東京ヤクルト・スワローズとの対戦ということで、ゲートにてヤクルト娘さんから入場者にヤクルト1本の特別プレゼント。その後、娘さんたちは場内でスワローズ応援の定番・ビニール傘(ミニ)を売っていたが、残念ながらだーれも買ってなかった。つーか、20センチくらいの傘で600円って高くね?

←カビーポンチョ。
鎌ヶ谷に着いてから雨の気配はなかったのだが、試合開始1時間前、本格的に降ってきたぞ。鎌ヶ谷名物・カビーポンチョが飛ぶように売れていく。単なるグリーンのでっかいゴミ袋のようなものだが、デザインはいい。500円。それはそれとして、悪天候のために試合前の練習が屋内となりスタンドから見られなかった。残念。

←始球式は田中幸雄。

打席にはスワローズの猿渡二軍監督。
猿渡さんは、田中幸雄入団時はファイターズの二軍コーチだったので、師弟対決。そしたらサルさん、ほんとに打っちゃった! 見事なライト前クリーンヒット。幸雄はマウンド上で呆然、グラブを叩きつけてくやしがる。場内大歓声。両軍ベンチは大爆笑。
ちなみに試合開始直前のスタメンコールでは定番の「客席へのボール投げ入れ」があって、わたくし、恥ずかしながら今成亮太(捕手)のボールをキャッチしてしまいました。みんなに注目されたのでいい気になって後ろの席にいた子供にあげてしまった。子供は感激していたが、マニア的にはちょっと後悔……。

←バックネット裏から外野方面への眺め。

←右中間方面。

←レフト後方には屋内練習場と合宿所が隣接。
これぞファイターズ・タウン。練習場はちらっとだけ中が見えた。選手はそこからそのまま球場に入ってくる。左奥が寮。もちろん出待ちしてるファンもいる。球場自体は両翼100m中堅122mの普通の地方球場。客席は内野だけだが、どこからでも見やすい。

←札幌ドームと同じく、三塁側がホーム。
サークル前にいるのが中田翔。ベンチ横に立ってるのは水上二軍監督ではないかと思う。

イースタンリーグ 5月6日
北海道日本ハム・ファイターズ vs. 東京ヤクルト・スワローズ

S 100000000 1
F 20010000x 3

Fighters スターティングメンバー
6 陽
9 村田
D 小田
3 中田
5 今浪
7 鵜久森
2 今成
8 市川
4 中島
投 須永

←中田翔、第一打席ホームランのまさにその瞬間のスイング。
試合は初回裏にいきなり中田翔がレフトオーバーの2ラン(10号)を放って球場全体をどよめかせたものの、あとは特に目立った場面はなし。個々の選手にも「これは!」と思わせるものはあんまりなかった(両軍共に)が、寸評を。

須永=先発して6回を失点1自責0で勝利投手。やっぱりこいつは長いイニングでないと力が出せないんだなぁ。でも一軍レベルでは通用しないからなぁ。
中田=第一打席でホームラン。しかしあとは2三振。それでも存在感はほんとに他を圧倒している。ファーストが似合いすぎる。
陽 =特にいいところはなかったが、ひとつひとつの振る舞いに華がある。当然のスター候補生。手足が長い!
今浪=おお、三拍子そろったいい選手だ。今、一軍に一番近いところにいると思う。地味だけどな。
中島=高卒ルーキーながら試合出場が多い。期待の現れか? でもバント失敗してちゃ駄目だな。
宮本=2番手で登板して2回を失点0。ファームに埋もれたままの06年ドラフト1位左腕。球威がないので一軍ではつらいか……
江尻=今春からスリークォーターに転向(サイドというほど横ではない)。投球にキレが増したか、なんとストッパーで出てきて三者連続三振。左打者に通用する球種ができれば即一軍。

←多田野&榊原諒のサイン会。
整理券はあっという間になくなっていた。さすがにけっこうな人気だが、この先発失格コンビめ、試合でがんばれよ。

←ヤクルトをみんなで飲みほそう。
ゲートで配られたヤクルトを観客全員で飲みほそうという試合直前のイベント。中央に田中幸雄。ヤクルト娘の間の謎の筒状物体はヤクルト君。謎の黄色い物体はカッパを着たカビー。雨の中、ご苦労様です。

←グラウンド整備の合間に子供と踊るカビー。

今季はイースタンでもFightersは好調で、6日の時点で16勝11敗3分の2位(ちなみに首位は湘南シーレックス)。二軍なんだから主眼は育成なわけだし勝ち負けはどっちでもいいと思うが、やっぱり勝つに越したことはないよな。連休中なのでイニング間のイベントも多く、家族連れ(けっこういた)にも楽しめる工夫がいろいろとあった。観客には男女問わず高齢者(しかも鎌ヶ谷ウェア着用)も多く、地元への密着度の高さが感じられた。これで天気が良かったら最高。マイナーリーグには一軍とは違った楽しさ面白さがある。なにしろ遠いのはつらいが、スタンドにいて「また来たい」と思わせる魅力があったのは確か。また行きたいなぁ。鎌ヶ谷でしか買えないグッズもいっぱいあるしな。

とまぁ、そんなところです。


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