植物雑記
       vol.4   サボテン科・属別解説 1
                  「A」    
                '05年7月24日
          


<前書き…宝の山への誘い> 
 
 サボテン科各属についての解説を書いてみようと思ったのには理由があります。いま日本のサボテン栽培の世界では、業者のカタログや愛好団体の品評会など何処を見ても限られた種類のサボテンしかありません。基本種だけで2000〜3000種以上とされるサボテンのうち、実に9割以上が入手困難または栽培法不明、もっといえば存在すら知られていないのが現状です。そのなかに、実は大変魅力的な種があるにもかかわらずです。
 私が栽培をはじめた1970年代頃までは、多くの趣味家が新しい珍しいサボテンを手に入れることに躍起になり、未知の植物の栽培法探求に血道をあげていたように思います。これは野生植物の輸入が可能であったこと、斯界をリードする栽培家には博覧強記の猛者が多数いて、レベルの高い書籍が次々刊行されていたことが大きいと思います。かつての有名栽培家、龍胆寺雄氏の温室には、おびただしい種類のサボテン・多肉が所狭しと並んでいました。そんな、サボテンジャングルの図案が載った栽培書を手に「俺もいろんな種類を集めてやろう」と思ったのではないでしょうか。
 時が過ぎ野生植物の輸入停止以降は、多くの業者、栽培家が「珍しい種類の蒐集」から「園芸優形種の作出」へと舵を切りました。高く売れる輸入サボテンがなくなったかわりに、古典園芸化することで繁殖苗の市場価値を高める方向へ向かったのです。兜、ランポー、牡丹、ロホホラ、綾波、太平丸、そして数々の斑入り…。何が良いタイプなのか、誰の目にも一目瞭然で、値段の序列がつけやすい種類に人気が集まりました。実生は沢山出来ますが、優形選抜種はほしがる人が大勢いるので値段も高騰します。"好まれるサボテン"が散らばらずに集中することで、業界も経済的に活性化するのです。市場がそうした"高級園芸サボ"に占有される一方で、苦労して育てても何本売れるか判らないような"その他のサボテン"は、忘れ去られ、数千にも及ぶサボテンの大半がリストから消えていきました。
 しかし、実はこの忘れ去られたマイナーサボテンこそ、宝の山だと思うのです。なにしろサボテンほどさまざまな環境に適応し、バラエティのひろい高等植物はありません。業者の写真リストに並んでいるサボテンのほかにも実にいろいろな種類があります。温室の古典園芸植物としての楽しみ方以外にも、野生を楽しむサボテン栽培があります。北はカナダから南はパタゴニアまで、潮をかぶる海岸から4000mの高山帯まで、年間降雨数ミリの極乾沙漠から熱帯雨林まで。・・・刺、花、姿、そして環境適応、まさに千変万化の野生植物には、人工的に作り出された優形種が及ぶことの出来ない魅力が感じられるように思えます。幸いにも、インターネット時代の到来で、海外からの種子の入手も容易になりました。産地データのハッキリした真の意味での純系種、ときには自生地で採種された種子も手に入ります。園芸交配種ではない野生種(原種)としてのサボテンを育ててみようと思われる方は、これからは是非とも産地情報のある苗(種子)を求めて下さい。
 ここでは、私の栽培経験をもとに、各属それぞれの特色や栽培ノウハウとともに、魅力的ないくつかの種を紹介してゆきたいと思います。あれこれ、集めてやろう、育ててみたい、と言う栽培家の参考になれば幸いです。アルファベット純にA〜Zまで、属別に順次アップしてゆく予定です。


<アカントカリキウム属 Acanthocalycium>

 アルゼンチン・アンデスに産する、刺花ともに美しいサボテンです。短毛丸エキノプシス属(Echinopsis)に近い特徴を持っており、これに含める考えかたも有力です。属名は"刺だらけの花筒"という意味で(ちなみに、ギムノカリキウムは、"裸出した花筒"の意)、刺と剛毛に覆われた大きな花を頂部に近い刺座から咲かせます。花もプシスに似ていますが、比べるとやや花筒が短く、ヒルホカクタスとも似ています。このため、ヒルホ、プシスの中間的な属とする見方もあります。エキノプシスに似て丈夫なサボテンですが、やや標高の高いところに産し、寒さに強く酷暑は好みません。春〜秋の成長期には十分な陽光と水分を与えればすくすく育ちます。若干陽当たりが悪い場所でもなんとかなりますが、上に伸びるとだらしないので、その場合は水少なめに締めて作ります。用土は弱酸性〜中性で、適宜肥料分を含む土が良いようです。

         
          
A.thionanthum import plant from KK

 古くからの有名種、紫盛丸(A.violaceum)は、紫とは言えないまでも、淡い桃色の大輪花を咲かせ、刺も美しい。最近では花屋さんで売られていることもあり、駄モノ扱いされるほど丈夫なものですが、野生種は産地違いで刺・花色に様々なタイプがあり、近似の(基本種とする見方もある)A.spiniflorum ともども輸入種子を蒔けばいろいろな顔が出て面白いものです。近年(2003-4年)、この属の A.thionanthum と思しきサボテン(写真)が南米から輸入され、ヒルホカクタスとして出回りました。それもその筈で、ヒルホの P.strausianus などは、限りなくアカント−エキノプシス系列に近い特徴を持っています。このthionanthum も、瑞々しい艶肌タイプから白粉をかぶったコピのように硬そうなもの(コピアポイデスなる種も売っている)まで色々あり、刺も長短、花も白、黄、赤と、タイプ差が大変大きい。しかし、花をみると、なるほどプシス−ロビビア系列の花だと気づかされます。産地別種子をいろいろ実生すると、ほんとうに同じ種なのか、と思えるくらいで、分類研究の余地もまだありそうです。写真のサボテンも、コピやヒルホのような刺と肌を持っていて、なかなか渋いものです。

<アカラグマ属 Acharagmaa → Escobaria, Gymnocactus>

<アンシストロカクタス属 Ancistrocactus (Glandulicactus)>

 羅紗錦、慶松玉金羅紗、黒羅紗などで知られる北米産のカギ刺サボテン。最近では英冠で知られるエキノマスタス属(Echinomastus)とともに、スクレロカクタス属(Sclerocactus)に統合する見解が出されていますが、ここでは旧来のカテゴリー分けで説明します。
 柔らな肉質とカギ刺、そして花や果実のあり方等たしかにスクレロとよく似ています。しかし寒冷地中心に分布するスクレロと異なり、こちらはアメリカのニューメキシコ・テキサス州以南に分布、大半はメキシコ産で、ノーマルなメキシカンカクタスと基本は同じ栽培です。春〜秋が成長期で、この期間は用土が(鉢中まで)乾いたら数日あけてたっぷり灌水、というサイクル。しかしスクレロに近いだけあって、過湿にすると根腐れしやすく、とくに塊根のあるものは注意が必要。冬の休眠期のほか入梅〜盛夏も灌水を控えた方が無難です。石灰岩地に産するものが多いですが、用土は中性〜弱アルカリ性なら問題ありません。有機質のあまり多くない土で、陽当たり、通風よく育てます。蒸し作りにするとよく膨らみますが、丈が伸び美しい姿になりません。接ぎ木も同様で間延びします。成長を焦らず、正木で10年かけて完成させるつもりで育てたいところ。塊根種などは、根が鉢中で成長する際に傷つかないよう、砕石のような硬い用土は避け軟らかい用土の方が望ましい。種子はスクレロよりずっと小ぶりですがよく生えます。難物サボ入門としてはピッタリかも知れません。
 この属の代表種と云えば、かつてはグランデュリカクタス属と呼ばれていた羅紗錦(A.uncinatus)慶松玉(A.mathssoni)があげられます(いまもその名でリストアップされている場合があります)。ともに、珍しい茶色系の美花を咲かせ、羅紗錦の刺は長さを、慶松玉は太さを誇ります。比較的丈夫ですが、通風が悪いと下部から茶膜があがりやすく、また刺座から蜜を分泌するため黒カビがつきます。湿度の高い関東海沿いでは完璧な美しさに育てるのがなかなか難しいものです。羅紗錦の合衆国産タイプに、A.wrigtiiと呼ばれているものがあり、これは成球のカギ刺が最大長15センチくらいまで伸びる大変美しいサボテンです。輸入種子が手に入ります。慶松玉は、赤紫の太いカギ刺、白味を帯びた肌色、そして白と茶色のストライプというたいへん珍しい花…実に素晴らしいサボテンですが、緋冠竜などのように園芸改良などが殆どなされていないのが不思議です。栽培にクセがあるからかも知れません。ぜひ、一鉢は育てたいサボテンです。


羅紗錦 A.wrightii SB404 Crockett.TX 慶松玉 A.mathsonii HO-152 Guanajuato MEX
 
 旧来のアンシストロとして有名なのは、金羅紗(A.megarhizus)や黒羅紗(A.scheeri)玄武玉(A.brevihamatus)などの一群。いずれもよく似ているため、最近の分類ではA.scheeriに統合する方向ですが、栽培家としては、それぞれの顔違いを楽しみたいところ。金羅紗はその名のとおり黄金色のカギ刺を密生し、巨大な塊根を持つサボテン。この刺は色あせしにくく大変美しい。締めて作らないと丈高くなりがちですが、休眠期にしっかり水を切れば黄金の鞠の如くまん丸に育ってくれます。玄武玉はテキサス産で、黒刺の渋い味わい。このふたつを除いた残りの色々なタイプは、すべて黒羅紗に含まれることになります。なので、産地別種子もやたらたくさんあるのですが、顔のバラエティも幅広いので集めて楽しめます。いずれも塊根が発達するので、過湿には要注意です。このグループでもっとも稀少種とされるのが、トブスキィ(A.tobuschii)で、テキサスのごく限られた地域にのみ分布するため、ワシントン条約1種に登録されています。飴色のカギ刺を密生して扁平に育つ、野趣あふれるサボテンで、早春に清楚な白花を咲かせます。是非栽培してもらいたいもののひとつです。

         
           金羅紗 A.megarhizus SB597 Tam, MEX


<アリオカルプス属 Ariocarpus>

 いわずとしれた「牡丹類」。いまは連山などのRoseocactusアガベ牡丹Neogomesiaも含めてアリオカルプス属に統合されています。この分類は既に日本でも浸透しつつあるようです。牡丹類の作り方は、栽培例も多く名人も数多おられるので、要点だけまとめます。牡丹類はみな純夏型と云っていいサボテンで、初夏〜秋いっぱいまでが成長期。春のスタートはやや遅く、そのかわり秋遅くまで動いています。温度のあがらない早春に慌てて灌水すると、黒牡丹などはよく腐ります。栽培用土は赤玉などの軟らかく保温保湿力のある土がよく、中性〜弱アルカリ性を好みます。岩牡丹系(A.retusus)の大型種は、高温多湿な環境で殊にふっくら美しく育つため、昨今主流のビニールハウス栽培に適しています。蒸し作りで青々みずみずしくなるボテンですが、こうして育てられた苗をわが家の乾燥がちで最高温度の低い栽培場へ持ってくると、元気がなくなり伸びなくなります。
 もっとも、これはふっくら青々とした"ハウス牡丹"が好き、という場合の栽培法で、自生地での彼らのように、ほとんど地面に潜り込んだ平べったい姿にしようと考えた場合は、また別です。亀甲牡丹連山など、野生では地表面より上に出ることが殆どない植物で、国産株のこんもり盛り上がった姿も実は徒長の結果とさえ言えます。しかし扁平な牡丹を作るのは案外難儀です。成長期も水は控えめにし、休眠期は数ヶ月完全断水。球体に赤みがさすくらいの強光に晒して育てる、ということになります。我が家にも過酷なシゴキにあっている牡丹がいくつかおりますが、亀甲、連山などはちゃんと開花も成長もするけれど、その速度は超ゆっくり。実生から標本育成まで20年はかかりそうです。また、岩牡丹を本来のテッペンが凹んだコマのような姿に育てようと鍛えてみるのですが、イジケて動かなくなるもの多数。こちらはなかなかうまくいってくれません。割とそれらしく育つのは黒牡丹系や竜角牡丹(A.scapharostrus)などで、実生も野生株とさほど遜色ない姿に育ってくれます。しかし、こうした辛めの栽培ではビックリするような大疣(大型)にはなりにくいようなので、園芸的優形の育種とは別の楽しみと考えた方がいいかも知れません。
 
         
        
亀甲牡丹(自生地) A.fissuratus Terlingua TX,USA

 もうひとつ、牡丹類の新しい楽しみ方が、最近の輸入種子です。皆さんは、"アリオカルプス・コンフューサス(confusus)"とか、"アリオカルプス・レツーサス・スカファロストロイデス(scapharostroides)"また"アリオカルプス・レツーサス・ペクチナータス(pectinatus)"などという「新種」をご存じでしょうか。これまで、玉だ花だ、象牙だ青磁だと、いろいろな顔の野生牡丹が輸入されましたが、広大な自生エリアを持つ牡丹のなかで、それらが何処に産するタイプなのか明確ではありませんでした。しかし、こうした様々なタイプの牡丹も、昨今精力的に現地踏査を行う欧州人を中心に、それぞれの産地ごとに整理されつつあります。インターネット上でも、採種者のフィールドナンバーがつけられた種子が流通販売されています。上記の「新種」もそれらの一部です。実際に新種や変種とするほどの分類学的差異があるかどうかは別として『濃ピンク花の岩牡丹(confusus)』や『竜角牡丹のような疣の岩牡丹(scapharostroides)』また『櫛状アレオーレ(刺座が疣を縦に貫く)の岩牡丹(pectinatus)』などは、栽培家としても魅力ある顔違い、新タイプではないでしょうか。旧来の玉、花、象牙、青磁などをふくめ、それらの中間タイプやあまり日本に入っていない顔のものなど、みな産地別の種子として手にはいるわけです。玉牡丹系だけでなく、黒牡丹(姫牡丹)系にも実に微妙な顔違いがあります。連山、亀甲も、疣の大きさばかりが魅力ではありません。しかし、皆が同じ方向(大疣とか、厚疣とか)に向いて育種してきたために、各々の山ごとに存在した実に味わい深いタイプがいつのまにか稀少になってしまいました。超丸疣で溝模様あっさりの亀甲牡丹とか、疣先が上曲する岩牡丹とか、いい味なのですが、最近はめったに見かけません。そこで、メキシコ全土からの産地種子は、改めてあらゆるタイプの顔を集めるうえでも、また新たな育種の素材としても、まさに宝の山なのです。
 考えてみれば、牡丹のように広範囲に自生し顔違いが大きい植物ほど、産地別蒐集の興味も尽きぬわけで、私自身、メキシコの地図と首っ引きであれこれの産地種子を蒔きはじめたところです。連続した産地を播き、牡丹の顔が山を移るごとにどう変化してゆくのか。そのなかに、昔育てた"あの顔"や"この顔"はあるのか、などと想像は無限にひろがってゆきます。


<アルマトケレウス属 Armatocereusu>

 巨大に育つ南米原産の柱サボテンで、日本での栽培例はごく少ないもの思われます。有名なブロウニンギアBrowningia…燭台状柱サボテン)、ヤスミノケレウスJasminocereus…ガラパゴスに稀産)等と近縁と目されており、強い刺で武装し、枝分かれしつつガッシリした柱状に育ちます。外見的な最大の特徴は、まるでソーセージを縦に連ねたように茎節を上へ重ねながら伸びていく点です。その立ち姿はきわめて特徴的で、A.laetus、A.mataranus、A.rauhii、など、成株の姿はいずれもたいへん魅力があります。
 自生地はペルー、エクアドル、コロンビアなど。比較的低緯度の、温暖で乾燥した地域に産します。灌木地帯から一木一草ない荒原まで、幅広く分布してるようです。海外もふくめ、栽培下の開花株が稀少(ほぼ存在しない?)ため、たまに自生地採種の種子がリストに載るくらいで、入手は難しいもの。見つけたら是非手に入れてもらいたいサボテンです。私はいくつかを実生したことがありますが、栽培上それほどのクセはなく、あたたかい季節にほどほどの灌水をすれば問題なく育つようです。ただし成長は遅い。ほかの南米柱類と同様、弱酸性の土のほうが微粒要素などの欠乏障害が出にくいようです。
 日本ではどういう訳か、柱サボテンの人気がありません。フレーム主流の時代ならいざ知らず、昨今主流の温室やハウスなら、だいたいの柱サボテンは格好良く育てられます。南米産の柱には、このアルマトケレウス以外にも大変魅力的なものが多く、もっと普及しても良いように思えます。私もなんとかあのソーセージを重ねたような奇異な姿を、1mくらいで実現できないかと思っているのですが、まだまだ先のことになりそうです。時間がかかるのが敬遠される理由かも知れませんが、ハウスで地植えでもすれば、すくすく育ってくれる気がします。品評会には出せないけれど、迫力ある姿と夜咲きの大輪白花にサシで向き合えたなら、云うことはありません。


<アロハドア属 Arrojadoa>

 主にブラジルに産するごく小型の柱サボテンで、花の美しさから欧米では大変人気のある植物です。この属の各種は、ユーベルマニアディスコカクタスメロカクタスなどと同じ地域に自生していて、小灌木やブッシュに混じって生えているため、大変見つけにくいものだそうです。径1センチ程度のひも状のひょろひょろ伸びる柱ですが、開花サイズになるとcephalia(偽花座)を生じ、そこから鮮やかなピンク色の花を咲かせます。この花は蝋細工のような長細い筒状で、鈴なりに咲くことが多く実に可愛らしいものです。ハチ鳥を呼んで花粉を運ばせるとされます。また、cephaliaは、メロカクタスなどの花座のように恒久的なものではなく、開花がおわると、その先にまた茎節が伸びてゆくため、植物体はリング状にcephaliaをまとった面白い姿になります。
 特徴が似ているため分類はいまだ混沌としており、最もシンプルな解釈では、ぜんぶで4種類ということになります。代表種 A.rhodanthaA.dinaeの亜種、タイプ違いに魅力的なものが多く、ことにA.dinae ssp.eriocaulisなどは大変美しいものです。
 栽培は、柱サボテンといっても小型なので、他のサボテンと同じスペースで栽培出来ます。自生地をともにするユーベルやメロなどに準じた栽培でよく、温暖な季節にはあまり水切れせぬよう、十分水をやって育てます。また、草陰や木漏れ陽のあたるような場所に自生しており、柔らかな光線を好みます。この点、窓際園芸にも向いています。寒さは苦手で氷点下は避けた方がよい。自生地は酸性土壌が大半で、栽培用土にもピートモスを混ぜるなどして弱酸性に保つのが好ましい。小型なので、実生から数年で開花株に育ってくれます。 

         
          
由貴柱 Arrojadoa rhodantha ssp.occibahiensis
             HU208 (Tabacos do Brejo Velho, Bahia,BR)
  




(次回 Arthrocereus へ続く)





                   
        
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