主な登場人物:
神場智則(60歳) (じんば・とものり) 妻 香代子(58歳) 娘 幸知(さち)(25歳)
5年の群馬県の夜長瀬(やながせ)駐在所勤めを終え刑事に。県警捜査一課強行班係の主任(警部補)を最後に定年退職する。 鷲尾と共に金内純子ちゃん殺害事件を担当、真実から逃げた思い出を持つ。 ・妻 香代子 全ての出来事を善としてとらえることができ、屈託のなさ、おおらかさに癒やされる神場。 ・幸知 神場の部下であった緒方と結婚を前提に付き合っている。しかし父親は刑事を夫にすることを認めていない状態。
須田健二 妻 翔子 娘 幸恵
村田節子 夫 幸助 義父 武男 義母 キヨ
群馬県雨久良村の寒村での藤の花にまつわる思い出。 神場が夜長瀬(やながせ)駐在所勤めの1年でのこと、悲しい殺人事件に遭遇、後2〜3年はここに止まることを嘆いた。
補足: 1)金内純子ちゃん殺害事件 16年前(1998年6月12日)当時6歳の小一少女がひとりで下校のとき行方不明に。遺体が遠壬山(とおみやま)で発見される。被疑者八重樫一雄。わいせつ行為で捕まった経歴有り。今も刑務所に。県警捜査一課長国分健也が指揮、鷲尾−神場が担当。 2)岡田愛里菜(ありな)ちゃん殺害事件 今回群馬県尾原市小一の少女が行方不明に。同じ遠壬山で遺体発見される。
物語の概要:(図書館の紹介記事より。) 16年前の幼女殺害と酷似した事件が発生。かつて刑事として捜査にあたった神場は、退職した身で現在の事件を追い始める。消せない罪悪感を抱えながら…。元警察官の魂の彷徨を描く傑作ミステリー。
四国遍路を扱った小説を以前読んだ覚えがあるが、何だったか。本読書録を探していて見つかった。澤田ふじ子著「遍照の海」(2006.11.25ver)。約10年前に作成した読書録だ。読み返してみて最近の書きっぷりと比べると簡潔すぎるなあの印象。でも当時の思っていた事が甦ってくる。 昔は罪人を生涯四国遍路を行わせて死に到らせたのか。時代の移り変わりを感じる。