横山秀夫著 『 64 』
2013-01-25
|
余談: 1月5日のNHKラジオ深夜便、“明日へのことば”の時間に横山秀夫の、7年間に亘り作品が描けなくてようやく抜け出して出せた作品がこの「64」で、世の中で評判になっているその裏話を聞いた。声は顔に似ず(失礼かも)大人の柔らかでちょっと甘い声に先ず惹かれた。そして小説を書くに際しての発する言葉の意味あい、その言葉がその人物の描きたかった核を表現できたときに初めて満足できる、そんな言葉が紡ぎ出せる気持ちが再び沸き上がってきた喜びを感じることが出来た。それまでの数時間の睡眠時間で、気持ちはなんともなかったのに、身体に無理な負荷をかけ続けてきたことが、7年間書くことが出来なくなっていた理由のようでとにかく興味のある話であった。 ・こっちから見て、あっちから見てと言う風に球体でその人物の像を描き出しているという表現。 ・誇りの欠片が矜持となってと言う表現。 |
|
背景画は映画「ポチの告白」より、警察の記者発表の一場面より。 |