山崎洋子著 『緋色の真珠』
 


                    
2009-12-25

(作品は、山崎洋子著 『緋色の真珠』 実業の日本社による。)

        

   初出 「週間小説」94年5月より94年12月まで。
   本書 1995年4月刊行 

主な登場人物: 

高野野衣(のえ) 真珠を使って占う霊感師の43歳。マドモアセル・ペルル(フランス語で真珠の意味)と呼ばれる。
野々宮久美 除霊を依頼しにきた客。その後腹膜炎から衰弱死で発見される。
佐竹祐二 野々宮久美の不倫相手。大手建設会社太陽建設の社員。
笠木俊介 雑誌「アンビシャス」の編集者。高野野衣の付き人。
岡村あきら 野々宮久美の婚約者。
高岡刑事 世田谷署の刑事。
読後感
 
 霊感師高野野衣のサスペンスといった内容。 持ち込まれた相談事が仕組まれた内容であったことから次第に殺人容疑で抜き差しならぬ立場に。 占いには四柱推命、手相、星占術、タロット、易、霊感などがあり、専門家になるには一通りの事をマスターする必要があるという。なるほどそんな目で見ると結構面白そう。

 サスペンスの内容は犯人がなかなか推理がつかず面白いが、物語の中味ではユーモアがあるわけでもなく、共感をする内容でもなくごく平凡なレベルというところで気取らず気軽によめるところがいい。
  
余談:

 著者は脚本やら演出も手がけるのですね。公式ホームページを見てなかなか色んなことをチャレンジしているようで、小説も多数発表されています。機会を見てもう少し色んな作品を見てみましょう。

背景画は、表紙の絵を利用。