<とりあえず、愛> |
妻から「わたしなつみを殺しちゃう」と告げられ武史は実家になつみを連れて行くようにいうも、妻は帰っていなかった。
やがて妻の口から発せられた言葉は・・・。
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磯崎武史
妻 莎織
娘 なつみ(1歳半)
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下町の零細企業(安田合紙株式会社)の営業マン。以前は大手広告代理店に勤めていたが腎臓を患い長期入院、ここの社長に拾われる。莎織の実家とはわだかまりがあり疎遠になっている。
・なつみはアトピー性皮膚炎を患い妻の莎織はいろいろなことがあって疲労気味。
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<うつろな恋人> |
精神を病む少女に惹かれた塩瀬は少女の彼氏と別れさせるべく、そっとしておいてと言われているのにある行動に出る。 |
塩瀬彰二 |
建設機器メーカー設計部勤務、40歳。33歳で結婚して5年、2年前に離婚。3ヶ月前にストレス・ケア・センター紹介される。働き過ぎから来る不安神経症と診断される。 |
桐島智子 |
地中海料理レストラン<チィーカ>でアルバイトの21歳の少女。塩瀬と知り合い、恋人の作る詩だといって性をテーマとする詩を見せる。 |
山根美由紀 |
ストレス・ケア・センターの事務員。智子と友達。 |
<やすらぎの香り> |
不器用なダメな女と我慢することに慣れ泣いて外に発散することも出来ない男がふたりして支え合って・・・。 |
奥村香苗(29歳) |
三人姉弟の長女、お利口さんで育って甘えることも出来ず、親の信頼をうることだけに腐心やがて心の病に。 |
秋葉茂樹(28歳) |
三人きょうだいの末っ子、7歳の時講公園で姉が突然倒れ、自分が何も出来ないまま亡くなり、自分が責められているように感じ・・。 |
須賀 |
心療内科の院長。 |
<喪われゆく君に> |
お礼に来た死んだ客の奥さんに対する懺悔のように尋ねていく内に呼び起こされる変化。 |
保志浩之(19歳) |
コンビニで夜勤のバイト。クリスマスイブ、店で客の死に出くわし、自分の行動に後ろめたさ。 |
有本美希(19歳) |
浩之の恋人。美容師の専門学校に通い、夜は食器洗いのバイト。 |
宮前幸乃(ゆきの) |
死んだ客の奥さん。 |