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本書 2017年(平成29年)7月刊行。書き下ろし作品。
額賀澪(ぬかが・みお):(本書より) 1990年、茨城県行方市生まれ。日本大学芸術学部文芸学科卒。2015年「屋上のウインドノーツ」で第22回松本清張賞、「ヒトリコ」で第16回小学館文庫小説賞を受賞。この2作で2015年6月に同時デビューを果たし話題を呼ぶ。著書に「タスキメシ」「さよならクリームソーダ」「君はレフティ」がある。
多和田深冬
紫峰大学附属高校野生徒。家業が嫌いで、両親がうっとおしくて、家を離れ寮生活をしている。 紫峰大学人文学科江原ゼミに出入りし、優弥先輩が好き。 多和田家は有限会社多和田農場を営む農家。
2年生、人文学部人文学科哲学専攻。江原ゼミの研究生は3名。 潮見島出身。
潮見島は、遠く離れた島民200人ほどの南の島。 12年に一度の潮祭が行われる。
島の外からやってきて生活、島内の小・中学に通う。 ・浜崎貴樹(たかき) 中三。 ・柳川輝美 ショートカット。 ・富永美夏(みか) 三つ編み
島の外、本土に通う高校一年生。 島には小学校と中学校までしかない。
汐谷柑奈(かんな)
中学三年生、15歳。 今回の神女(しんじょ)の役を務めるつもり。
渚優美(ゆみ) <本名 汐谷渚>
補足として:潮見島のしきたり 神女(しんじょ):12年に一度執り行われる潮祭(うしおまつり)の神職者。 資格として、13歳から17歳くらいの女性で、生まれ育ってから一度も 島から出たことがない人。 神司(かみつかさ):神女を束ねるリーダーみたいな存在。 神司になれるのは、島に大昔から住んでいる潮田家と汐谷家の世襲制。 祭司(さいし):神司の男は神司を補助する役目を負う。