<主な登場人物>
本庁警務部人事第一課
調査二係
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警視庁警察官に対する賞罰を査察し、処分を決定する部署。
・岩瀬係長 50間近。
・夏木主任 30代。
・沼尻いくみ 最年少の20代。表彰でない方を担当。
・三瓶副主査(さんべ) 50間近。
・嵯峨監察官
・栗原課長代理
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◇禁猟区 |
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若山直子 |
主任、巡査部長。数年に一度ずつ異動を繰り返す。
夫は中学の数学教師、妻の行動には関心を示さず、次女は大学3年でバイトとサークル活動でほとんど家にいない。
昔助けた内田に再会、ホストに熱を上げ・・・。
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上条志求魔(しぐま) |
ホストクラブ「夢うさぎ」のホストで源氏名、本名内田潤。 |
◇免疫力 |
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風祭毅
(かざまつりたけし)
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六本木警察署組織犯罪対策課主任。子供が悪性リンパ腫のステージWのとき、あるものに出会い奇跡的に助かる。 |
島本 |
広域暴力団の四次団体、島本組の組長。14歳の姪っ子が白血病で風祭の話を聞き・・・。 |
◇秋霖 |
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小池重男(53歳) |
‘94年調布の資産家女性強盗殺人事件の時効まで1ヶ月、専従捜査員の小池、巡査部長。20年以上の刑事人生で容疑者を逮捕した経験なし。捜査情報は外に漏らしちゃうって噂。 |
岡林一之 |
新婚ほやほやの刑事2年目の若い刑事。 |
◇見つめないで |
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内野弘光 |
元刑事、今は家賃滞納者の取り立て屋に。 |
会津 |
刑事、内野と同い年、内野に仕事を世話。駒沢署にいた頃沼尻いくみと知り合い惚れる。内野に口説き方教わる。 |
沼尻いくみ(28歳) |
香奈恵がマンションを出ていくのを機に、いくみが譲り受けるも、送り主不明の悪趣味の贈り物が届き出す。 |
<物語の概要>
君なのか、俺を嗅ぎ回っていたのは。警察内部の犯罪を追う監察官はプロを追うプロ。隠密作戦を貫いて四方から密猟者を狩出してゆく…。監察チームの頭脳プレーを描く本邦初の警察インテリジェンス小説、ここに誕生。
<読後感>
題材は警察、でも主役は監察部門が刑事の好ましくない行為をそっと調べ、成就する前に裁くというこれまでの刑事物とは一線を画する物語。
だだ最後の「見つめないで」では主役の沼尻いくみが、くしくも犯人から襲われる対象となり、どう対処していけばよいのか分からないところで、職場の仲間達の助けで救われ、今更ながら仲間の思いやりに感謝と幸せを感じるおちがさわやか。
それまでの章では何となく人を裁く側の立場が、裁かれる人間の何でという感覚を表しているだけに、逆の立場に立たされた時の恐怖、頼りなさが表れていて、バランスが取れた感じで纏められている。
表題の「禁猟区」はどういう意味を持ったものかと最初は思ったが、全体を読んでみると、ちょっと意外な感触である。
内容を知らないでこの表題を見て、手に取ったが、ちょっと意外な感じを受けた。どうも最後のお話が印象深かったのだが・・・。
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