(長谷川家の構成) |
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長谷川薫
主人公の<僕>
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風薫る季節に生まれて“薫”の名の男の子。 |
兄 一(はじめ)
兄ちゃん
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背が高くてハンサムで力強くて何より優しかった。僕の1つ年上。その屈託のない明るい性格で、誰とでもすぐ仲良くなれた。 |
妹 美貴
<ミキ>
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幼稚園ではモテプラス乱暴ぶりで名を馳せる。先生に一番嫌われるタイプの女の子。兄ちゃんに可愛がられることに喜び。頑固、美しさと破壊力圧倒的。僕の4つ年下。
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父親 昭夫 |
運送会社で運行管理の仕事。ハンサムで優しい。 |
母親 |
会社でも有名な美人。夫婦仲はいい。 |
ばあちゃん |
ミキが生まれ立ち上がるようになって1年後がんで死ぬ。 |
犬のサクラ |
五匹いた子犬の中で、一番小さくて、やせていて、とても頼りなかった。サクラだけは、庭の隅でじっと、僕らの方を見ていた。僕が選んだ犬。 |
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フェラーリ |
恐怖の男。一号公園の頭のおかしいおっさん。目は腫れていてあべこべの目、ブラックホールみたいな、恐ろしく大きな穴の鼻の持ち主。大きな呼吸音で僕らはフェラーリが近くにいるという危険を察知した。 |
「難関」 |
おかっぱの女の子。幼稚園から小学校の六年間、ずっと「はせがわはじめくん」に恋をしていて、兄ちゃんに会うという機会を窺っていた。 |
矢嶋優子さん |
兄ちゃんの彼女。「とても大人」な女の人。とても美人だけど大人に好かれるタイプの女の子ではなかった。母子家庭の子。ミキ拗ねる。 |
湯川さん |
引っ越す前の町で僕に「好きです」と手紙をくれた女の子。引っ越した後文通をし、3年経って会いたいとの誘いに・・。デートは失敗だった。 |
須々木原環(たまき)
<ゲンカン>
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中学一年生の秋に転入してきたアメリカ帰りの帰国女子。学年でいつも一番を取る女の子。僕は童貞を失った。 |
溝口先史(さきふみ)
<サキコ>
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父さんの高校の同級生。高校時代ラグビー部のマネージャー。大人になり水商売の世界に。 |
薫さん |
中学2年生の時に転校してきた僕より2つ年下の風変わりな女の子。男の子のような性格。ミキとバスケ部で一緒、我が家に3日に上げず訪れるように。 |