瀬野美月
<私>
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半年前まで東京の出版社で雑誌の編集の仕事をしていた。2年ほど不倫関係の溝端さんと別れ、会社も退社し、菜々子姉ちゃんからカフェを手伝わないかと誘いを受け京都に、29歳。 |
菜々子姉ちゃん |
京都の調理師学校を卒業、両親から譲り受けたカフェを営む、4つ年上。
20代の頃流産の経験がある。相手は京大生。
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母親 |
父親の死亡後、1年前から叔母の住むオーストラリアで暮らしている。
・父親は2年前、脳梗塞で亡くなる。転勤の多い銀行勤めをしていたが、早期退職し、京都に帰って母親と二人おばんざいの店を始めた。
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溝端 |
私の東京での不倫相手。別れた後もメールで「愛してる愛してる」を送ってくる。 |
結城準
父親
母親
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平日の夕方に時々やってくる常連客の、中学生の男の子。放課後に一人でカフェに来てぼんやりしている姿には違和感があった。
・母親は京大で日本文学を教えている。私、暴力的な無関心さを感じる。
・父親は京都市役所勤務。準君の痣は父親のせい?
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織田聡史(さとし) |
福井県に住んでた頃、菜々子姉ちゃんと中学時代の同級生。今は京都の小学校の先生。大学時代一人で海外を歩き回った。菜々子姉ちゃんを誘っても断られた。 |
京大生 |
菜々子姉ちゃんと付き合っていた相手。両親に詫びを入れるも次第に菜々子姉ちゃんとは縁遠く。 |