中町 信著  『模倣の殺意』
 




                 2013-10-25



(作品は、中町 信著 「模倣の殺意」   創元推理文庫による。)

            

 本書 2004年(平成16年)8月刊行。

 中町信:(本書より)
 1935年1月群馬県生まれ。早稲田大学文学部卒。出版社勤務のかたわら67年から雑誌に作品を発表。叙述トリックを得意とし、他の著作に「空白の殺意」「天啓の殺意」「三幕の殺意」(共に創元推理文庫刊)などがある。2009年6月逝去。

主な登場人物

坂井正夫 作家。
中田秋子
(28歳)
南林書房の編集部員。
瀬川恒太郎 名の通った小説家。秋子の父。
津久見伸助 ルポライター。「週間東西」の編集員唐草太一から坂井正夫の事件についての原稿を依頼されている。
柳沢邦夫 首都文芸社の「推理世界」の編集次長。
小暮正次 「山岳」の編集部員。
遠賀野律子
(とがの)
富山県魚津市の人、30歳前後の和服が似合う綺麗な独身女性。花と書道の先生。
大河内真佐子 律子の姉、富山市在。夫(大河内造船の社長)はドイツに出張中。
大河内隆広 真佐子の息子。
旗波三郎 大河内造船社長秘書。

読後感

 何も予備知識なしで読むこと。ましてや解説なんかは御法度。
 推理小説である。坂井正夫という作家が7月7日午後7時に自殺(?)をした。
 自殺か、他殺か。動機は何?ということで盗作問題、金の受け渡しがあったことで何かの取引かと追求が始まるわけだけれども、中田秋子という、父が瀬川恒太郎というという名の通った作家の長女で、医学関係の出版社に勤める女性であり、婚約者でもある立場の女性が調べ出す。

 もう一人津久見伸助というルポライターで「週間東西」の編集員から依頼され“坂井正夫”の事件を調べる二人の行動が月日を追って描写されていく。
 読み進む内に何か変だなと思ってくる。第四部 真相 の手前でご親切にもここで一度、本を閉じて、結末を予想してみてください。とある。
 変と思ったことと、結末は伏せておかないとまずいのでこれまで。。。。

  

余談:

 読書好きのせいか、作家とか編集者が登場する内容のものには特に興味を覚える。

背景画は、本書の内容に関連し、原稿にまつわるフォトを。

                    

                          

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