<冬への順応> |
タイの難民医療に3ヶ月間出張、帰国して昔の恋人の千絵子と10年ぶりに再会。千絵子は癌性胸膜炎で入院してきた。 |
ぼく |
千絵子とは山に囲まれた小学校で同じクラスだった。予備校時代代々木で再会。山の診療所の空想を語り合ったのに・・。 |
安川千絵子 |
東京の大学に入り、英文科に、そしてイギリスの大学に。 |
<長い影> |
帰国して1年目に開かれたカンボジア難民医療団の忘年会でのできごと・・・。 |
ぼく |
信州の山の診療所勤めのぼく(前章の僕と同じ人物)。
楽しむために忘年会に出かけたが変な女性に出会う。
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<ワカサギを釣る> |
タイの難民収容所で知り合った種村とミンの交流。ミンが種村のいる信州の湖でワカサギ釣りを体験する。 |
種村 |
信州で看護士として勤務。ボランティアで1年間、タイの難民収容所行きの募集に応募する。他人と深く付き合いたがらない性格で一人を好む。 |
ミン |
プノンペン大学の医学生。色んな能力もあり希有な存在。種村とは気さくに口をきく間柄。 |
<ダイヤモンドダスト> |
信州の町の病院の看護士として勤める和夫が、父と息子との暮らし、病院で患者の病気や死を迎えて、耐える姿をたんたんと見つめる。 |
和夫
父 松吉
(70歳)
母 (没)
妻 俊子(没)
息子 正史
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和夫は町の病院の看護士として勤める。
妻の俊子は若くして肺腫瘍で亡くなり、父親と息子の三人暮らし。
父親は電気鉄道の運転手をしていたが、鉄道廃止後は退職しヤマメ釣りに。
山や畑を買い足してきた結果土地ブームで暮らしには困らず。
脳血腫、脳卒中の後遺症で・・。
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門田悦子 |
隣に住む小から高校までの同級生。秋から春までカリフォルニアに滞在、州立大学の生涯教育講座で英会話を学び、テニスコーチの腕も磨いている。 |
マイク・チャンドラー |
アメリカの宣教師、45歳。骨折で(肺ガンのために骨への転移で)入院。 |