私
妻 柚(ゆず)
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6年にわたる結婚生活後妻から送られてきた離婚届けに印を押し送り返す。友人が貸してくれた小田原の山の上の家に5月から住まわせてもらい、自分が描きたい肖像画に没頭。
免色渉、秋川まりえ、白いスバル・フォレスターの男の絵を描く。
・柚 別居中の妻は建築事務所に勤務の傍ら、別の男(雨田政彦の仕事仲間)と付き合っている。妊娠7ヶ月と、でも結婚はしないと。
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妹 小径(こみち)(没) |
心臓に病、13歳で亡くなる。私と二人で山梨の叔父の所に行った時、風穴見学で小さな穴に小径一人入っていった体験あり。 |
雨田政彦(あまだ)
父親 具彦(ともひこ)
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美大で同じクラスだった、2つ年上の私の友人。認知症の父親が伊豆高原の養護施設にいる為しばしば通っている。具彦の住まいを私に貸してくれた。
・父親の具彦:ウィーンでのに留学から帰国後日本画に転向。一人で山の上の家に籠もって絵の制作に打ち込んでいたが認知症が進み伊豆の養護施設に入っている。
「騎士団長殺し」の絵の作品を天井裏に残していた。
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免色渉(めんしき・わたる) |
私が住む山の上の家の谷間を挟んで向かい側のモダンな家に住む謎の不思議な人物、54歳。
今度は私に秋川まりえの肖像画を依頼してくる。
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秋川良彦
妻 (没)
娘 まりえ
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秋川家は大地主、父親の死後後を継ぎ小田原市内で資産を管理。
妻の死後、人が変わったようにさらに内向的になり宗教団体と関わりを持つように。一人娘にも関心示さず。
・妻は良彦より15歳年下。結婚6年後ミツバチに刺され死亡。
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秋川笙子(しょうこ)
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秋川良彦と笙子は兄妹。まりえの叔母に当たる。
兄の家に同居してまりえの世話をしている。
私が山の上の家で免色渉と引き合わせてから、免色のことに興味を持っているよう。
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秋川まりえ
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13歳。私の教える小田原の絵画教室に通う女の子。ひとり隠れた道を通り私の家に現れる。この辺りのことをよく知っている。
何かを感じ取る才能を持っている。
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人妻のガールフレンド |
小田原の私の絵画教室に通う年上の人妻。私と大人の関係を保つ。 |
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騎士団長 |
イデア。雨田具彦の描いた「騎士団長殺し」の絵にある騎士団長の姿で身長60cmほどの小さな男。この世に姿を現すことが出来るのは一日に数時間程度しか。
騎士団長の姿を見ることが出来るのは私と秋川まりえのふたり。
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白いスバル・フォレスターの男 |
宮城県の海岸沿いの小さな町のファミレスで見かけた人物。
「おまえがどこで何をしていたかおれにはちゃんとわかっているぞ」と告げられているように感じた人物。イデア?、メタファー?
妻の柚から別れ話を告げられ、ショックでひとり車で放浪の旅の途中に出会った。
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