私
妻 柚(ゆず)
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6年にわたる結婚生活後離婚、36歳の時。友人が貸してくれた小田原の山の上の家に5月から住まわせてもらい、肖像画を描いたり、小田原駅前のカルチャースクールで絵を教えて過ごしている。
・妻の柚:3つ年下、小さな建築事務所に勤務。二級建築士の資格有す。出し抜けに「あなたと一緒に暮らすことはこれ以上できそうにない」と。
彼女には外交的、社交的なシチュエーションをある程度必要。
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妹 小径(こみち)(没) |
心臓に病、13歳で亡くなる。私と二人で山梨の叔父の所に行った時、風穴見学で小さな穴に小径一人入っていった体験談は・・。 |
雨田政彦(あまだ)
父親 具彦(ともひこ)
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美大で同じクラスだった、2つ年上の私の友人。油絵学科に在籍したが、技能はそれほどだったが、他人の絵の善し悪しを見分ける才能有り。
父親の具彦の住まいを私に貸してくれた。
・父親の具彦:青年時代洋画、ウィーンに留学から帰国後日本画に転向。一人で山の上の家に籠もって絵の制作に打ち込む。
認知症が進み伊豆の養護施設に入ることになり空き家に。
「騎士団長殺し」の絵の作品を天井裏に残していた。
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免色渉(めんしき・わたる) |
私が住む山の上の家の谷間を挟んで向かい側のモダンな家に住む謎の不思議な人物、54歳。
IT関連で財をなし、若くして引退、少々の量の株式と為替を動かすことをしている。独身、家族無し。私に肖像画を依頼してくる。
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秋川まりえ
叔母 秋川笙子(しょうこ)
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13歳。私の教える小田原の絵画教室に通う女の子。
免色渉が自分の子供かもと思っている。住まいは免色の谷向かいの山の上の屋敷に奥さんの死後叔母さんと。父親は仕事があり忙しすぎて。
・叔母 父親の妹。40代のはじめ。育ちが良く礼儀を重んじる顔立ちの良い女性。兄の家に同居してまりえの世話をしている。
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人妻のガールフレンド |
小田原の私の絵画教室に通う年上の人妻。 |
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騎士団長 |
イデア。雨田具彦の描いた「騎士団長殺し」の絵にある騎士団長の姿で身長60cmほどの小さな男。この世界に姿を現すことが出来るのは数時間程度しか。私と免色が雑木林の祠の裏の穴を掘り起こしたことからこの世界に出てこれた。 |
白いスバル・フォレスターの男 |
宮城県の海岸沿いの小さな町のファミレスで「おまえがどこで何をしていたかおれにはちゃんとわかっているぞ」と告げられているように感じた人物。
妻の柚から別れ話を告げられ、ショックでひとり車で放浪の旅の途中に出会った。
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