物語の概要:(図書館の紹介記事より。)
貧困家庭の子どもたちに無料で「こども飯」を提供する「大衆食堂かざま」。その店のオーナーの息子、中学生の心也は、「こども飯」を食べにくる幼馴染の夕花が気になっていた…。決して色褪せることのない人生の「美味しい奇跡」を描いた希望の物語。
読後感:
物語は「大衆食堂かざま」の中学3年生の心也を中心に、学校での「学級新聞」をコンクールに出すため夕花とふたりが中心に作ることとなったのと、隣のクラスの問題児西村蓮二が“こども飯”に密かに来ていることを落書きされたことから一騒動が。
それと心也と夕花の“ひま部”関連で、夕花が学級で存在を消そうと息を止めたようにいる姿に、心也が心を痛める様子、夕子の家庭の出来事に出くわし、ヒーローには慣れなかったが心也と夕花が別れていく切ない物語に涙がほろりと。
かたや、「カフェレストラン・ミナミ」でも“子ども食堂”を営んでいるが、とんだハプニングが起こり、ダンプカーが店を破壊する騒ぎが勃発。台風が間近に来ていて困っていたさなか、ニュースを見てと、有り難い申し出が「タカナシ工務店」の萌香さんからあり、その人達との交流から、一時の幸せが訪れることに。
しかし、マスターとゆり子にとっての悲しい出来事(高齢出産での流産騒ぎ)で店の再建も、家族を作ることも諦めねばならないことで心が折れそうになる。
そんな展開で果たして「かざま」を中心の物語と「ミナミ」を中心として物語が並行して進んでいて、どういう展開が待ち受けているのかと残りページが少なくなっていく中で心配になる。サプライズの展開が待っていた。それは読んでのお楽しみに。
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