月夜乃行馬
(つきよの・いくま)戯作者の名前
本名 御刀屋清一郎
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出身は美作国、故あって追放され国を出る。
名を捨て京で上田秋成の紹介で「満天堂書林」の要請で寺小屋の師匠に。堀川に家、傍ら都の名所を紹介した案内本を書く。
御刀屋家の家宝の”般若刀”を持つ。
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満天堂書林の人々 |
・主人 豊吉
・息子の吉太郎 豊吉の後を継ぐ。弱腰の若旦那。
・女中 おぶん 旅一座から豊吉に気に入られ引き取られる。「満天堂」で下働きをしながら、行馬の世話をする。
・春次 長年版木の摺師の老職人。
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刈谷冬芽(かりや・とうが)
本名 緋沙
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高級料亭「若狭屋」の娘。人嫌いの女絵師。 |
佐吉 |
高級料亭「若狭屋」の主人。先代の作次郎により京に呼び寄せられ、娘の緋沙と一緒にして店を継がせるものと。
ところが佐吉は大旦那(作次郎)の実の息子だった。
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小林順吾 |
儒学者の起こした塾「古義堂」の門人。満天堂の二階の寺小屋で手習いを教えている学者。 |
美作国津山領の人々 |
・四代目領主 松平長孝(ながたか)
・国家老 津鷹惣五郎(つだか・そうごろう)
父親は津鷹惣右衛門(三代目松平長の付き人)
・勘定奉行 佐々木三郎右衛門 あらゆる権限が彼に許される。
一揆を撲滅するため刺客「死手組」を組織する。
◇「死手組」のメンバー(下士身分で腕の立つ5人)
・御刀屋清一郎(組頭)25歳
・横田源之丞25歳
・赤松大悟23歳
・木村信右衛門16歳
・門田与五郎20歳
・五代目領主 松平康到(やすむね)
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八重 |
津鷹惣五郎の娘。御刀屋清一郎と恋仲だったが、身分の違い、「死手組」の追放により、別れる。
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おぶん
正式名 文
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中原村の庄屋宗郷太一郎の娘。故あって庄屋が襲われたとき命を助けられ旅の一座に拾われ、その後「満天堂」の豊吉に引き取られる。
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岸田松庵(しょうあん) |
おぶんの兄松次郎。今の名は医者で松庵と名乗る。 |
津村信右衛門 |
おぶんのいい人。 |