松坂熊吾(70歳) |
シンエー・モータープールの二階には房江と伸仁が暮らしているが、熊吾は森井博美のもとで暮らしている。
そして此花区千鳥橋に工場跡地を借りた大阪中古車センターで中古車販売会社の車預かりと、鷺州で中古車の販売業“中古車のハゴロモ”を営む。
伸仁が20歳になるまで親として死ねないの目標は成就され・・。
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松坂房江(55歳) |
多幸クラブ(ホテル)の社員食堂で藤木美千代と二人で働いている。伸仁が20歳になり、シンエー・モータープールを来年2月出ていく機会に、熊吾に三人で暮らそうと。それまでに博美と綺麗にするよう告げる。
・藤木美千代 房江より先輩。
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松坂伸仁(19歳) |
浪人して今は大学生に。テニス部に属し、女子大生と手をつないでるところを房江に見られる。 |
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木俣敬二 |
キマタ製菓の社長。繁盛し本物の高級チョコレートを作りたいと熊吾に相談。
・佐竹善国の妻、ノリコの活躍もめざましい。
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森井博美 |
元美人のダンサー、来年40歳。聖天通りで脳卒中の沼津さち枝の面倒を見ながら小料理屋を手伝っている。
・沼津さち枝 料理屋の持主、老女。博美の世話にならざるを得ない状態。
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タネ |
松坂熊吾の妹。熊吾に助けられ、南宇和の城辺の家、土地を売って大阪に出てくる。尼崎の蘭月ビルで寺田権次と同居していたが、奥さんの元に返し、房江の世話で多幸ビルの社員食堂で働くことに。 |
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シンエー・モータープールの人々 |
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中古車のハゴロモの従業員達 |
松坂熊吾が開業した中古車販売の店。
・鈴原清 未だ仕入れ任せられる力なし。熊吾が仕入れを担当するしか。「この青年は事務仕事に非凡な才を持っているのではないか」と房江。
・佐田雄二郎 黒木に仕込まれた後辞める。
・黒木博光 中古車の品定めのプロ。腎臓を悪くし入院。長くなさそう。
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ホンギ
(朝鮮人 本名供引基)
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尼崎の蘭月ビルの住人だった。熊吾の口利きでカメイ機工勤務。
まじめな働き者で退職に当たり後継者として佐竹善国を推す。
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佐竹善国
妻 ノリコ
娘 理沙子
息子 清田
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丹下が熊吾に引き受ける条件として、工場跡地の管理人として雇われることになった人物。肘から先がない右腕。
・佐竹ノリコ キマタ製菓で営業をやっている。アイデアマン。
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丹下甲治 |
サクラ会の理事長。千鳥橋の工場跡地の野良犬の始末を相談された人物。戦後はタンゲ工務店の社長で工場と倉庫の建築を請け負っていた。
膵臓がんで入院中。
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寺田権次 |
夫婦気取りで熊吾の妹タネのもとに居着いていたやくざ。
タネと別れ、本妻の元に戻るも、間も亡くなる。
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辻堂忠 |
同栄証券の社長。昭和24年、熊吾が松坂商会を売って別れるとき、「わしが死んだら、伸仁を助けてやってくれ」の頼みに、「私は約束をきっと守ります」といっていたが・・・。 |
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大谷冴子 |
松坂伸仁と同じテニス部の女子大生。伸仁の恋人。 |
丸尾千代麿
妻 ミヨ
引き取った子
美恵と正澄
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大阪で運送会社を営む。第一部から登場の人物で、何かと熊吾の手助けをしてくれる陽気で、熊吾の人生に深く関わってきた人物。 |