グリースバッハ家 |
母方のオーストリアの貴族の家柄のユダヤ人。帝王切開で生まれた私たち(ゲオルクとユリアン)は癒着の双生児であったが、4歳の時手術で切り離され、ゲオルクは存在する者、ユリアンは存在しない者としてはなされる。ゲオルクはグリースバッハ家に養子として迎えられ、一方ユリアンはヴァルターによって閉ざされた城壁の中で教育され育つ。 |
◇ゲオルク側 |
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ゲオルク・グリースバッハ
(私)
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20歳の時、ある女性を巡る決闘でグリースバッハ家から放逐され、ブルーノの紹介で新大陸に活路を開くべくニューヨークに渡る。ハリウッドで脚本、監督で名声を馳せる。
「双頭のバビロン」の脚本を手がける。
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ブルーノ |
グリースバッハ家で娘達に乗馬を教えていた。末娘のドリスと結婚、息子にグリースバッハ家の跡目を継がせるため養子のゲオルクを廃嫡して放逐を計画。 |
エーゴン・リーヴェン |
ゲオルクが自伝を著すため口述筆記者として採用、他に色々才能があるため、チーフ助監督に。上海で生まれ、物心ついてボヘミアに。私生児。 |
プラネット(映画会社) |
ハリウッドでは一流会社のパラマウントに追いつこうと二流の映画会社。
・ケネス・ギルバート 制作部総支配人、宣伝の大家。
・メイベル・ロウ 重役陣で唯一の女性。脚本家兼フィルム編集者。ファイナル・カットの権限を持つ。
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パウル・ツェレ
アデーラ
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旧大陸から新大陸に。アデーラと結婚(当時17歳と15歳)、メイベル・ロウに見出される。 |
◇ユリアン側 |
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ユリアン(私) |
ヴァルターに従い、ボヘミアの<芸術家の家>でツヴェンゲルと共に厳しい躾と教育を施される。
ユリアンにはヴァルターとツヴェンゲルが支え。
<芸術家の家>:狂人を収容する院。
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ヴァルター・クッシュ |
父親が創始の<芸術家の家>を引き継ぐ。ヴァルタ家はボヘミアの貴族。特殊な双子の一人であったユリアンの精神感応、自動書記の能力開発に関心。ユリアンの支え人。 |
ツヴェンゲル |
グイド・マン神父と暮らすユリアンとは1つ年下の男。小人と天使の間に生まれたという謎に包まれた人物。
ユリアンとの深い繋がりがあるものの・・・。
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ウォーレン・アンドリュース |
ハリウッドの映画監督。ゲオルクがエキストラの初仕事で監督に意識とめられ、端役プラス助監督に。その後も手助けを受けることに。 |
上海での登場人物 |
・杜月笙 南京政府陸海空軍少将参議。巨大な暗黒組織青幇の頭目 黄金栄のナンバーツウ。
・呉 上海の映画会社の副支配人、華人。
・ドナルド・マクヒュー アメリカ領事館の書記官
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