[村井設計事務所]の人々
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東京の北青山に構える総勢13名の設計事務所。
10年ぶりに、「国立現代図書館」の指名コンペへの参加を決め、「夏の家」で作業をすることに。
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坂西徹<ぼく> |
大学卒業後1982年入社1年目。村井先生に憧れて、手紙と小住宅のプラン添えて送り、面談してもらえて仮採用を経て。
下戸。
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村井俊輔(としすけ) |
東洋の伝統的な様式を背景に、同時にモダニズムの色合いを帯びた清新な作品。7月の終わりから9月半ばまで、浅間山の麓北浅間青栗村の「夏の家」に留守居役残し移り住み、仕事をする習わし。 |
井口博 |
事務長。 |
河原崎さん |
チーフ格。50代。黒縁眼鏡、アルコールに弱い。
“平面図より断面図の人”立体的な構造を考える。
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小林さん |
ベテラン。50代。細面で色白。ロシア人の血を引き、無口で酒に強い。動線の出来不出来にこだわり、平面図へのこだわりが人一倍強い。河原崎さんと小林さんの考え方は対照的。 |
内田さん |
僕の教育係。30代半ば。読書家。料理に情熱、たける。
「この夏がこの事務所にとってあきらかな分水嶺になる」と。
井口さんとはそりが合わないらしい。
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中尾雪子 |
ぼくの3年先輩。 |
笹井さん |
新人だった頃の中尾雪子さんの教育係。30代後半。 |
吉永さん |
経理担当。 |
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村井麻里子 |
村井先生の姪。「夏の家」にアルバイトに来ている。
吉永さんの代わりに経理事務や雑事全般を担う。
父親は先生の弟。本郷の和菓子屋を営む。
母親は自宅で茶道を教える。
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船山圭一 |
先生と同じ美校の3年後輩。船山の作風は先生とは真反対。世間の耳目を引く奇抜で大がかりな作風で人気を博する。
今回の国立現代図書館のコンペに参加する。
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野宮春枝 |
青栗村創設からのメンバーで、 村井の設計の山荘住まい、 90代半ば。
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藤沢衣子 |
広大な面積を持つ藤沢農園の主、一人暮らし、70歳超え。
先生の恋人。内田が屋敷のメンテを担当している。
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