牧田家の家族構成
夫 孝一郎(57歳)
妻 純子(52歳)
子供 駿(高校生)
真菜(中学生)
祖母 文子(被害者) |
牧田孝一郎は自動車部品の製造会社に勤務、後3年で定年を迎える57歳。 温厚で子煩悩、人と争うことを嫌い、気が弱く優しい人間。 ただ文子に対しては別。
妻の純子は寿司の店舗で11時から夕方4時まで働く。
祖母の文子は79歳、数年前に軽い脳梗塞を患い、その後認知症がひどくなってきている。
嫁の純子とは実の母娘のように仲がよかった。
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谷口みな子(43歳)
(裁判員のひとり) |
認知症の母の介護をもう10年続けている。 母の発病は60歳と若く、そのときみな子は33歳。 幼い頃父に先立たれ、母は一人でみな子を育て、イベントコーデネータの仕事に就く。 結婚を約束した男も去っていき、母の面倒を最後まで見るのは当然と思っているが・・・。 |
古木田良介
(裁判員のひとり)
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会社の合併話があり、良介は合併反対派。丁度合併先企業の役員との話し合いと重なる時期に裁判員の候補にあがる。
妻 淑江(よしえ)、子供 良太(大学1年生)、舞(大学3年生)
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七瀬智久
(裁判員のひとり)
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人材派遣会社に登録している。 結婚を考える女性が現れ、非正規雇用から抜け出すチャンスとして「ホワイト会計」会社の面接に向かう。 裁判員候補の話はせず。 |
狩野川弁護士 |
初めての裁判員制度の裁判に出くわす。 弁護士に成り立ての頃先輩弁護士より「自白事件こそ、気をつけろ」と言われた言葉を思いだし、今回の裁判員制度による“ホームレスによる認知症老女殺人事件”にふと不安を覚える。 |
室山検事 |
狩野川弁護士とは司法研修所時代の同期。 成績はいつもトップ。 |
西原裁判長 |
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三田尻作雄 |
認知症の牧田文子を殺害した事件の犯人。牧田家に押し入り文子を殺したことを認めている江戸川区の河川敷に住むホームレスの男。30年前に福島の郡山から妻と子らを捨て、女と東京に駆け落ち、その後半年足らずで別れホームレス暮らしに。 |
露木久男 |
三田尻作雄と同じ所に住むホームレス仲間。証言台に立ち被告人との知られざる交流を語ることで思わぬ方向に・・。 |