タイガー理髪店心中 |
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村田寅雄
妻 寧子(やすこ)
息子 辰雄(没)
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二丁目で父親がやっていたタイガー理髪店を継ぐ、84歳。
話し出したら止まらなくなる人好きな性分。頑固一徹、小さな事が気になる性格。
・妻の寧子 最近物忘れが激しい。真っ正直な性分。
よく働き、鏡を磨き上げ、魚料理が得意。
・辰雄 小学校に上がったばかりの頃、雑木の森にハルゼミを取りに行き、山頂にあった穴に落ち亡くなった、6歳。
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長谷川信也(のぶや)
<ノブヤン>
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タイガー理髪店の数少なくなった貴重な常連さん。一丁目で写真館をやっている。 |
サムイチ |
長い間寅雄の心にトゲのように突き刺さっていて、もうとうに膿んでしまっている相手。 |
結衣子ちゃん |
お隣の女子高生。6〜7年前、小学生の頃寅雄が町の歴史を教える。 |
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残暑のゆくえ |
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山田日出代 |
日の出食堂のおばちゃん、喜寿(77歳)に近づく。
母親とは1年くらいの記憶しかない。母は日出代のことを殺したいほど嫌いだったのかと答えの得られないまま。
日出代も子供が出来ないことで離縁されている経験の持ち主。
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夫 須賀夫さん |
二階建てのアパート(山田ハイツ)兼自宅の一画を改装、日の出食堂を始める。口数は年を取ってさらに減ったが、表情は常に柔和。
白寿(99歳)が近づく。先妻に離縁され日出代と結婚。
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おとめ婆さん |
母の故郷川渕(かわぶち)でワラぶきの家に一人暮らし。
母と日出代が満州から引き揚げてきて小学校に上がる前の1年足らず、遊び相手になってくれた近所の老女。
母は日出代が会うのを嫌っていた。
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草ヶ部くん |
山田ハイツに入居してきた大学生。安さと、猫のマメタを飼うためで、昼間は須賀夫さんに面倒を見てもらっている。 |
鶴田禄郎
<ロクさん>
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商店街で蝋燭屋を営む。満州から復員して以来、「人殺しのロクさん」と陰で噂される。 |