物語の概要: 図書館の紹介記事より
首相暗殺の濡れ衣を着せられた男は、巨大な陰謀から逃げ切ることができるのか。精緻極まる伏線、忘れがたい会話、構築度の高い物語世界…。伊坂幸太郎のエッセンスを濃密にちりばめた、現時点での集大成。
読後感:
ジョン・F・ケネディ大統領の暗殺でオズワルドが犯人とされ暗殺されてしまう事件の日本版とも言う内容で、青柳雅春が容疑者とされ、友達であった森田森吾が車の爆発で死亡するという何か巨大な壁に一人の人間が仕組まれそして理由も判らず逃走する。
そんなバックグランドで自分の友達やふとして知り合った人間が警察とか国家とかの不可思議なものに抗して逃走する青柳に手を貸したり、応援したりと、せっぱ詰まったサスペンスという風でもなく、そこに接した人間の行動、生き方が小気味よく、小さな子供も含めてその会話に味があり、何とも楽しく面白い作品になっている。
また、マスコミに対する痛烈な批判も日頃自分が思っていることを語っていたりして、小気味よい。
|