徳山権十郎
家督を継いでのちの徳山五兵衛秀栄
(ひでいえ)
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徳山重俊の側妾お静の子、お静は生んですぐ亡くなる。堀部安兵衛との出会いとその死、父への反感から出奔、数々の体験を積み、やがて徳山家を嗣ぐ。やがて若い時のことが火附盗賊改方の長官に任命された時役に立つことに。一方で、五兵衛には秘めた楽しみがある・・・。
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徳山重俊 |
権十郎の父、2240石の大身旗本。後妻の滝子との間に一男二女をもうけたが、長男の右近は病死、後継ぎを悩みある策略を実行する。
徳山重俊の働きで幕府に対する信任は厚い。
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柴田宗兵衛 |
徳山家の用人(主家の庶務から出納のいっさいを行う重職)。
父の重俊は権十郎を忌み嫌っているが、柴田宗兵衛だけは権十郎をこよなく愛していても、徳山家の用人として重用されている。
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神尾守親
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重俊の後妻滝子の甥。徳山重俊を忌み嫌う。一方用人柴田宗兵衛と懇意、さらに徳山権十郎に好意を持ち、出奔した権十郎に家督を継がせたいという柴田宗兵衛の頼みを聞いて重俊の説得に動く。 |
藤枝若狭守 |
徳山五兵衛の妻勢以の父、幕府にも信用があり、五兵衛も幕府のお役目をうることができた。五兵衛はさらに将軍吉宗にも引き合わされる機会を得て大事な役目を果たすことに。 |
勢以 |
藤枝若狭守の娘、徳山五兵衛の妻。五兵衛の思惑に反して、徳山家の家臣達からは厚い信頼をえ、五兵衛ははなはだ不満。そして何故か頭が上がらない。年を取るに従い、妻ぶりが板についてきて・・・。 |
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千 |
柴田宗兵衛の娘、18歳の時嫁いだが、夫が病死したため父の元に返り、権十郎の乳母としての秘めた役目をになう。 |
柴田勝四郎 |
柴田家の後継ぎとして養子にはいる。宗兵衛の亡き後、五兵衛の良き用人として手腕を発揮する。 |
小沼治作 |
徳山家の若頭、権十郎にとっては兄のように思っている。幼い頃から権十郎の側を離れず、権十郎の後継ぎの決意は小沼治作の行動によりなされる。最後まで五兵衛を看取ることに。 |
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佐和口忠蔵 |
堀内道場の堀内源左衛門の古き友人。徳山権十郎にとっても尊敬すべき剣術人。江戸から姿を消してから不可思議な行動をとる。 |
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