主な登場人物:
梅田聡子(さとこ)
(私)
夫 康弘
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2年前体調を崩して退職、家庭教師センターから岩本家に算数の家庭教師として通う、32歳。不妊治療を受けている。
夫の康弘 出版社勤務、現在は文芸誌の編集担当の34歳。
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岩本家
主人 洋一郎
妻
息子 修一
弟 広志
父親 重雄(没)
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成城の高級住宅街に住む。
洋一郎は社長の肩書きを持つ40歳位の男。
広志 大学で暴力事件を起こし自宅静養中。重雄と妾との間の子、31歳。小さい時に性的虐待を受け多重人格が現れる。
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多重人格者たち
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・村田卓也
・宮本純也
・タケシ
etc
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進藤先生 |
岩本広志の解離性同一性障害のカウンセリングを受けているクリニックの先生。 |
物語の概要:
世田谷に古い洋館を構えるある家に、家庭教師として通うことになった聡子の前に、ある日屋敷の離れに住む謎の少年が現れる。聡子はいつしか彼に惹かれていくが…。哀しくミステリアスな恋愛小説。
読後感:
何か多重人格の解説を読んでいるような、解離性同一性障害という岩本広志なる人物から派生する5人もの人物(最初は12人の人格があったという)と出会う梅田聡子とそれぞれの関わり合い。それがクリニックの進藤先生の解説で明かされる。
今までに読んだ小説でも多重人格の話は経験有るが、こんなに多くの人格が存在するのは初めてで、どういう話になるのやらと思っていたら、その中でも理想的な人格の村田拓也と恋に落ちてしまう話。しかも岩本広志から時に別人へと切り替わっていたりして、なんとも不可思議な状況。ミステリーでもナシ、どうも恋愛小説でもありあまり感情移入することもなく、とばし読みに。百田尚樹なる作家の作品はこんな作品なのかとちょっと気落ち気味。別の作品を見てみたい。
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