佐伯健太郎(26歳)
姉 慶子(30歳)
母 清子
父 10年前没。
祖母 松乃
再婚後の祖父
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姉の依頼で実の祖父の調査を引き受け旧海軍関係者を訊ねどういう人であったかを明らかにしていく。
姉の慶子はフリーのライター。母の「死んだお父さんはどんな人だったのかな」に調べる決意。
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宮部久蔵
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大正8年生まれ、昭和16年祖母(松乃)と結婚、昭和20年南西諸島沖で戦死。15歳から26歳の11年間、人生で最高の時を軍隊に捧げる。後半の8年間はずっとパイロットとして。「特攻には行かない」と言っていたのに・・・。 |
◇宮部の戦友たち |
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長谷川梅男
(旧姓 石岡)
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元海軍少尉、片腕を亡くしている。ラバウルでの2ヶ月間の付き合い。 |
伊藤寛次(85歳) |
元海軍中尉、真珠湾からミッドウェー海戦まで半年以上に渡り同じ戦場で戦い続ける。 |
井崎源次郎 |
元海軍飛行兵曹長。二度宮部さんから命助けられる。
半年前ガンで後3ヶ月と宣告されたが、この話をするために生かされていますと・・・。
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永井清孝 |
元海軍整備兵曹長。宮部さんは何よりも命を大切にする人でした。そんな人が何で特攻に志願したのか不思議と。 |
谷川正夫 |
元海軍中尉。岡山の老人ホームに。ニコルス基地での宮部の行動:「俺は絶対特攻に志願しない。妻に生きて帰ると約束したのだから」と一種の抗命態度を貫く。 |
岡部昌男 |
元海軍少尉。千葉県成田在。自分たち予科飛行学生で教育が終わる昭和20年初め教官として宮部さん来る。厳しい人。自分は桜花(人間爆弾)の搭乗員で出撃命令出る前に戦争終わる。 |
武田貴則 |
元海軍中尉。一部上場の社長まで務めた。特攻要員であった。
高山の同伴に、新聞記者に対する怒りをぶつける。
宮部教官を命を賭して守ろうとした男の話。
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景浦介山(79歳) |
元海軍上等飛行兵曹。元ヤクザ今は引退。
宮部のことは大嫌い、虫ずが走ると公言。宮部が特攻隊員として出撃時、機の護衛をする役目を景浦が担っていた。
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大西保彦
(旧姓 村田)
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元海軍一等兵曹。鹿児島市内在住で旅館経営。
昭和20年春から特攻機隊の電信を受ける仕事に。「沖縄戦の後半から宮部少尉ハッキリと変わりましたね」と。宮部が特攻で出撃の際の出来事を語る。
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藤木秀一 |
昔祖父の事務所でバイト、弁護士を目指すも、家業を引き継ぐため断念、故郷に。姉の慶子に結婚を申し込むが・・・。 |
高山隆司(りゅうじ)
(38歳)
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新聞記者。来年が戦後60周年に当たるため、戦後を振り返る特集を企画。「カミカゼアタックの人たちは国家と天皇のために命を捧げる狂信的な愛国主義者」と。姉の慶子に結婚を申し込む。
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大石賢一郎 |
宮部が特攻で出撃した時の同じ隊の特攻隊の少尉。エンジントラブルで喜界島に不時着し命が助かる。 |