柏木イク
父親 鼎(かなえ)
母親 優子
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嬰児の頃より何軒もの「よその人の家」に預けられていた。
家長の命令は絶対。
・鼎 外国語学校勤務(職業訓練所に近い)。旧日本陸軍の武官。シベリア帰り。顔は広域暴力団の中位の幹部のよう。
・優子 視覚聴覚及び知的障害を持つ子の為の寄宿制の養護学校に勤務。
鼎との結婚に絶望している。仕事への矜持だけが支えだった。
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<第一話> |
ララミー牧場 |
イク |
5歳、声を出すという行動、意思を声に出す行動がてぎわよく出来ない。
新しい家(ララミー牧場のよう)に引っ越し。
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動物 |
ぺー 白い犬。賢い犬だったが、いなくなる。
トン 黒い犬。迷い犬で新しい家に居座る。
シャア イクが慕っていた三毛猫。
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<第二話> |
逃亡者(東京オリンピック、新幹線開業の時代の物語) |
イク |
6歳、新しい家にシャアはいなかった。前の家に探しに行くも見つからず。6歳の速やかな順応は、そこを「今の家」にしていた。
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<第三話> |
宇宙家族ロビンソン(TVが家庭に入ってきた時代の物語) |
イク |
小学2年生。 |
久村達司
妻 雪乃
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綿糸会社に勤務。イクがトンに噛まれたのを見て雪乃は大河内医院に連れて行く。イクは若く綺麗な雪乃に連れられるところを同じ組の子に見られたかった。トンの代わりにポチを世話。 |
犬 |
新しい犬の名を“ペー”に。那智黒飴のような目。家人以外にはなつかない、幼児や他の人に触られても吠えない犬。
・トン 近くに住む小三男児を噛み、保健所へ連れて行かれ姿消す。
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<第四話> |
インベーダー(水曜の夜9時放映されていた時代) |
イク |
年を越せば小学6年生。ぺーは成犬に。子犬生まれ“マントウ”と名付ける。 |
大河内医院
母親 燈子(テーコ)
姉 慶子(ケーコ)
妹 翔子(ショーコ)
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大河内家の犬はコリー(名前は”ジェリー”)初めて犬を飼う。
・ケーコはイクより1学年上。
・ショーコはイクより1学年下。
・大人の看護婦さん。
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<第五話> |
鬼警部アイアンサイド |
イク |
県立香良高校2年生。美術部。家にいるのがおっくうで学校にいる方がリラックス。父親の勇壮を見ることに。 |
「有馬殿」のおやじ
娘
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軽食屋の店主。「かみなりおやじ」の不適切なあだ名にイクはいやだ。
・娘は分限者(金持ち)、嫁いでいる。飼っている犬はドーベルマン。
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<第六話> |
バイオニック・ジェミー |
イク |
東京の大学に進学、家から脱出できる。布川宅に「貸間」生活。 |
布川悠司
妻 珠子
娘
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東大卒の歯医者。ぶち犬を飼っている。
珠子は大学では美人で「ミス・ゴーゴー」(ディスコ喫茶をゴーゴー喫茶と言っていた)。
娘の令娘は幼稚園児、5歳。
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<第七話> |
ペチコート作戦 |
イク |
大学を卒業して(株)ベレに就職。初音邸の3階に貸間住まい。恋愛とは無縁。 |
初音清香(62歳)
娘と息子
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お嬢ちゃまがそのままおばちゃまになったような婦人。犬を飼うのは初めて、小型犬“ベルク”を飼う。イクは「このひと(清香)がお母さんだったら」と思う。
姉は精神科専門の病院に入院、長男は睡眠障害と鬱病で入退院を繰り返す。
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前住人 |
イクの貸間の前の住人。気が滅入ったから出たとイクに。他人だからかイクは家庭のこと、自分が進んだ道についてもはからずもしゃべってしまう。 |
<第八話> |
ブラザーズ&シスターズ |
イク |
平成19年、イクは49歳。父親は他界、母親も特別養護老人ホームへ。20余年の苦労で体調を崩す。 |
姫野 |
母親(優子)に当たる馬車のおじさんのサンナン。写真屋に勤務、昔の写真を持ってきてイクと懐かしむ。 |
お爺さんと雑種の犬 |
耳の遠いお爺さんと犬の“マロン” との出会い。心待ちをし、余り人になつかないマロンとの交流でいつしかイクの過剰発汗は治り会社に復帰。 |