(作品は、早見和真著 「ぼくたちの家族」 幻冬舎文庫による。)
初出 2011年3月「砂上のファンファーレ」を加筆修正。
本書 2013年(平成25年)4月刊行。
早見和真:(本書より)
1977年神奈川県生まれ。2008年「ひゃくはち」で作家デビュー。同作は映画化、コミック化されベストセラーになる。他の著書に「スリーピング★ブッダ」「東京ドーン」「6(シックス)」。
主な登場人物:
若菜玲子
夫 克明
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60歳を超えた集まりに、ちょっとした単語が出てこない。生活に支障をきたすレベルではないと本人は思っているが・・・。
17年前念願の戸建てを都会からは相当外れたニュータウンに。しかし今は子供達は東京に。
・克明は、子会社出向を機に早期退職、独立して事業を始めるも・・。人当たりの良さ、外面がよいだけ。
若菜家の内情は火の車だった。
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若菜浩介
妻 深雪
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若菜家の長男。中学でイジメにあい引き籠もり。大学卒業後家を出、大手電機メーカーに就職、24歳で結婚。
・妻の深雪は若菜家にはわだかまりが残っている。
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若菜俊平 |
若菜家の次男。家族の中で変わり者扱いされるも・・・。
母親の一大事に頼もしい行動で活路が・・・。
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本多亜希子 |
6歳の頃から玲子との付き合いがある友人。
克明にとって玲子との恋のキューピット役。
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木下医師 |
新宿日本女子医大の医師。俊平が母親のセカンドオピニオンとして探し当てた医師。 |
君島女医 |
木下医師が紹介した医師。病名を特定することに。 |
物語の概要:(文庫本の裏表紙にある記述の紹介文による)
家族の気持ちがバラバラな若菜家。その仲を取り持ってきた母の玲子の脳にガンが見つかった。突然の出来事に狼狽しつつも玲子のために動き出す父と息子たち。だがそんなとき、父が借金まみれだったことや、息子たちが抱いてきた家族への不満が露になる・・・。近くにいながら最悪の事態でも救ってくれない人って何?家族の存在意義を問う傑作長編。
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