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余談1: 澤村と橋詰めのやりとりはなかなかおもしろい。橋詰めの体に似合う奔放で自分勝手な言動とと性格、一方澤村が毛嫌いするも橋詰めの一言にヒントを得たり、迷って困った時に橋詰めの考えを聞いてみたりと。そして橋詰めのクライマックスでの存在が澤村を支援するシーンは「歪」「逸脱」の両作品で小気味よく、この取り合わせも今後を期待させてくれる。 余談2: 澤村慶司シリーズに「逸脱」「歪」そして「執着」の3作品があり、最近テレビドラマで「執着」が放映された。澤村役の人物像はちょっとイメージが異なるようで違和感がぬぐえなかったが、小説からイメージする人物と実写の像がマッチして両方ともおもしろいと感じる場合はなかなかないが、そういう点では今野敏作品の「隠蔽捜査」は秀逸と感じてしまった。 |
背景画は堂場瞬一原作澤村慶司シリーズ、TVドラマ「執着」のワンシーンより。