張作霖
(渾名 白虎張)
(字? 雨亭)
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満州馬賊の総ランパ(頭領)。今は官軍に順じているが、手下は実に3千八百の騎馬を持つ。媼の託宣に満州の王者たれ、東北の覇王たれかしと言われる。 |
李春雷
(字 雷哥)
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親分も子分も持たない浪人稼業を10年続け、浪人市場で張作霖が一千元で命を買う。張作霖の部下で五当家(頭目)として認められる。
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馬占山
(字 秀芳)
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蒙古から流れてきて、張作霖に拾われた若僧。過去を持ち、春雷と競い合う。 |
袁世凱
(字 慰庭)
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北洋陸軍の総司令官。戊戌の政変で皇帝派(変法派)を裏切り、太后側(守旧派)に注進し、救国の英雄たれかしと期待されている。 |
徐世昌
(字 菊人)
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袁世凱の朋友。東三省(満州地方)の総督。翰林院(はんりんいん)の士大夫、国史編纂の仕事に10年従事、ずば抜けた碩学。人望もあり、西太后、袁世凱に重用される。 |
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西太后 |
第九代咸豊帝の側室、72歳。西太后は袁世凱を頼りにしているが、忠義は信用していない。徐世昌に袁世凱に人並みの忠義を持つよう説くことを依頼する。清朝末期、外国の植民地にならぬよう策を施す。 |
李春雲
(字 春児)
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貧農の子から宦官となり、西太后の寵愛を受け信任篤い大総管太監。 |
王永江
(字 岷源)
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張作霖の知恵袋。張作霖によって見出された落ちこぼれの進士。張作霖が満州の風ならば、君は満州の大地だと趙爾巽の言葉。 |
柳川文秀
(梁文秀)
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戊戌(ぼじゅつ)の政変に失敗、日本に逃れた進士。春雷、春児と同郷。 |
趙爾巽 |
東三省の総督。中華の国土の四分の一を占め、日露戦争によって荒廃した東三省の政治経済基盤をつくった傑人。 |
張学良
(字 漢卿)
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張作霖の長男。張作霖より中原の覇者になるよう龍玉をもらう。 |
宋教仁
(字 得尊、
呼称 漁夫)
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日本留学で梁文秀に学び、帰国して革命派の中で頭角を現す。孫文とも袁世凱とも距離を置き、希望の星であったが・・・。
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吉永将(まさる) |
清国軍の軍事顧問として奉天に赴任する。張作霖とも通じ、日本に情報をもたらす。夫亡き後、母親は遺志を継ぎ清国人留学生のため下宿屋を営む。 |
岡圭之介 |
反政府反権力を旗印とする日本の新聞、万朝報の記者。 |
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