イーカゲンにUHF・・・はできないかぁ・・・

0.始めは快調そうだった・・・
1.局発あなどるべからず No1
2..いやー、すげーなー、SHF技術講習会
3.局発あなどるべからず No.2
4.まだまだ局発で苦しむ・・・
5いやーん、発振するわ、.出力がでんわで大変だぁ!!
6.傷だらけの「完成」(!?)






0.始めは快調そうだった・・・
2月10日 一応、FM-ATV一号ができたので、続いて1200Mのトランスバーターの製作にかかる事に決定。なにね、去年、FWD-NETでJUNK@JPNにてFTV140Aといいうジェネレターを手に入れたんだな。これだとF9が出せるんだな・・。

 そこで、まず、最初は局発。144Mを親機として、1140〜1150Mがほしいだが、ジャンク箱を見ていたら、114.04MのKSKの発振ユニット((POCOらしい・・・)が出てきた。これ、何ボルトで使うものか???なのだが、12Vかけてみたら発振したので、(多分8V程度。SHF用のものなのか表記として6590Mとかと書いてある。)これを2SC2056で二逓倍。これでやろうとしたらパワー不足みたいなので、2SC1973でアンプしてやったら200mW弱の228Mができた。

2月11日 さて、局発は動いているみたいなので、それで「貼り付け型ストリップライン」といういい加減な奴でもってつくりかけていたトランスバーターに逓倍用にスイッチングダイオードとミックス用の1SS97だけをつけてミクサー電流をはかってみると、60〜100μA程度の電流が流れる。試しにこれをFTV140A(134MのFM-ATV親機)につないで、ゼロ号機で画像を送信してみたら、ミクサーの上に出力をよせると映る。で、一段分のRF-AMPを組んでみたら、数センチ程度だと映るようになった。でも、感度悪いなー。どう考えてもミクサー電流が不足だ。いろいろやってみたが、結局改善されず・・。スイッチングダイオードを1588に換えたら、その方が能率はいいみたいだが、どうもいけない。

「うーむ。やっぱキャビティにするか」・・と正月にいじって放置してあった8セクションのキャビティを取り出し、逓倍とミクサーの段だけ組んでみた。すると・・・。ピークでは1mA程度の電流が流れる。うむ、これならいけそうだ。試しにこのゼロ段ミクサーにFTV140Aをつないでゼロ号機で画像を出すとキャビティを空けたままある方向を向けると数センチ離れても映る。そこで送信用ミクサーとの間に一段のフィルター段とアンプを入れ受信側にはとりあえずトランジスタ2段RF-AMPを入れてみた。これでもって送信段の側のミクサーには3mA程度が流れるようになった。受信側ミクサーもうまく調整できると1mA程度だが、どうもまだ不安定。キャビティの最初の段の真中にドライバーをつきたてるとちゃんとゼロ号機の画像が映る。

ちなみに8セクション(間は7つだよ・・)の構成は・・・

1)RF1=FET 2)RF2=2SC3603 3)RF3=2SC3603 4) MIX(1SS97) SW(1SS85) 5) BPF 6)AMP=2SC3603 7)MIX(1SS97)

となってしまった。なんだか、バランス悪いすねぇ、ま、送信用のBPFとアンプは別のキャビティで作るから、いいかぁ・・・。

ふふふ、なーんだ、トランスバーターなんてチョロイものじゃん!! とこの時は思った。でも、ちょっと114.04では周波数が低すぎるみたいで、FTV140AのRITが2M程度しか動かないので、1273Mあたりしか受信できない。フツーに使うにも、1284Mでは、当然、相手がいない。うーむ。これは困った・・。ま、動き出したら57.3Mの水晶を注文してやるかな。これだと134Mが1280Mになるはずだから・・。あるいはFTV140Aの受信周波数が変更できればいいのかな。

#送信はVFOになっているので、受信ももっと可変できるとばかり思っていたら、違った。(*_*)

1.局発あなどるべからず No1

2月13日 今日はトランスバーターのためにもう一つ局発を作ってみた。今までの水晶発振ユニットでは周波数が低くて1284Mまでしか出られない。それに受信も周波数が半端だった。

 で、57.5Mの水晶で高調波として115Mを発振するのに2SC2408を使い、2SC1973で二逓倍するという「2石局発」を作ってみた。例によって穴空き板を使って、ちよぃちょい・・・のはずだったのだが・・・・。ところがこれがどうして難航、苦戦。久しぶりにコイルを巻いたりしたのだが、7Kのボビンは小さいねぇ。最初は、構成を間違って95Mで発振してしまう。エミッタに入れる同調回路はどうやら原発振周波数のものらしいので、テキトーにかえた。

で、「おー今度はは大丈夫・・」と思ったのです。でも、これを使ってATVを受信すると画面がおかしい。RFの発振かな、と電源を切ってみても同じ、TRXで自分で送信した電波はひろえる。でも、FM-ATVを信号で受けてみると、なんだか波打って途絶えるのだ。よーく見ていると、ミクサーダイオードの電流計もユラユラゆれている。

うーむ、これはどうやら異常発振、それも低周波から高周波にいたるものらしい。ftが高すぎたのかなぁ。それとも穴空き基板では駄目かなぁ。エッチングも大変なんだよなぁ・・・。

2月14日   いろいろ調べて見ると、発振段のエミッタに入っている同調回路が問題らしい。どうやら全然違う設定になっているみたいだ。これはLO-L、HI-Cにしないといけないので、他を調べると38Mを発振させるのにfcz50Mと47Pを使っている。うむ。

そこで考えた・・

1)コイルを取り替えねばならん・・ 「・・・という事は5-60pで57Mを発振させるには、どうしたらいいんだなぁ????」
 FCZコイルのデーターが前にDLして印刷してあったので、これを見ると144M用が同調容量7p。これを50Mで使うとすると約3分の1。小学校から暗唱している通り、f=1/(2π√LC)だからcを9倍にすればいいんだ!!なんだ144M用なら7Kのコイルがだいたいそのまま使えるじゃん・・。(手持ちのコイルはほぼ144M用なんです・・)
2)でも、何で今まで発振していたんだぁ・・・ 「そう言えば、安定化しようと78L08を入れたら発振がとまったことがあったなぁ。あれは電源が高いのも異常発振の原因で、異常発振のついでに水晶発振してたのかなぁ」    →という事は、異常発振止めるためにまず電源をさげよう。

 さて、考えていて仕方が無いので、夜中に帰ってからやってみた。1)は交換。2)も配線・・・あれれまったく発振しないな。テスターで計ったら発振段のベース電圧が0.3V程度。これじゃあねぇ・・・。 で抵抗を交換して1V弱に増やすと発振をはじめた。でも、またまた電流計がフラフラとしている。2sc1973が熱くなりすぎるなぁ・・。じゃあ、とこの2sc1973のバイアス抵抗を交換。少し電流が減った。そうこうしているうちに間違ってショートしたところが悪く、混合ダイオードを一本お亡くなりに・・・。やむなくキャビティをあけて交換・・。ここまでで、一応異常発振していないみたいなんだが、線の引き回しでもってかわる事を発見。フラフラ発振はその引き回し方にもよるみたい。

「うーむ。所詮ブレッドボードはここまでかなぁ」

#ここで選択肢が三つ。どうしたもんか・・
 その1 どうせ局発は専用ケースに入れるのだから無視してケースを手に入れる。
 その2  FCZ基板という奴があるんだな。これを銅板の上にはりつけてから回路を組みなおす。だいたいこの高調波発振回路では周波数がずれて困る。
 その3 ジャンクをあさったら、出てきたプリント基板。「熊本シティスタンダード」のテスト用コンバーター基板のようだ。これを細工して局発を組みなおす。穴をあけてパターンカットすれば使えそう・・。

さーて、あなたならどうする????

2月15日 結局、「不安定なので金属ケースに入れてみる」という一番安易な道を選んだ。(-_-;)

ただ火曜日はサトーさんが休みなのでハンズでケースを物色。薄型のちと高い(460円)のを買って帰った。本当はたケースでなくて、アルミか真鍮の箱がいいんですが、まぁ、仕方がない・・・。   #でも、「あー、町田にすんでいてよかった」と思う最近。

で、まず発振周波数がどうも高いのを補正しようとやってみる。簡易VXO化するためにLを入れてやればいいのだが、Lとしてはいろいろ見ていたら1μHくらいでいいみたいなので、前にFM-ATV用に買ったチップのインダクタ1μHを入れてみまた。でも、これだとまたまた不安定。手持ちのほかのものでは駄目。思案した挙句、インダクタに抵抗をパラに抱かせたら調子よくなった。これでトリマーで調整してみましたら、一応、1295Mが145Mで受かるようになった。

さて、ここでケースに穴あけをして取り付けてみました。するとおーっ、ノイズが消えた!!

やっぱり穴空き基板ではアース面積が足らなくて不安定になっていたんでしょうねぇ。ケースとアースをつないだらOKみたいです。

ふふふ、動けば正義じゃあ・・・(-_-;)

で、キャビティのRFアンプにも電源をつないで簡易SGでもって、テストしたら1280Mも割と感度良く受かるみたいです。さてさて、これで次は送信部のBPFとアンプ、切り替え部分を作って、ケースに入れなくては・・。でも、マキ電機のキャビティを買いに行くか、それとも予算がないので銅板でキャビティを作るかなぁ・・。あるいは貼り付け型でのストリップラインのBPFかな。(なんとなく怪しげ・・)

ふふふあと数歩で1200Mトランスバーターができるなぁ。(と思っていると、トラブルが起きるのが常ではあるのですが・・)

2月18日  うーむ。今日は仕事にならん(って、朝から人身事故で電車遅れて、授業はつぶれるし、問題作ろうと思ったら、全然違う用事が入るし・・)ので、気晴らしに早退して「川崎経由秋葉原行き」を決行した。今月は完全に赤字で既にバランスシートが財務危機をつげているのに???。でも、ねぇ、やっぱり気になってしまうと駄目なんだ。

 マキ電機で2.4G用のキャビティを買う。もう何度も行っているので、販売を担当している奥さんに顔を覚えられたカナ、という感じ。水晶ソケットも買ったのだが、「これは使ってないから」とくれました。2.4Gのトランスバーターの場合、既にコンバーターを持っている。2980円で秋葉で買った奴で、2.5-2.7を中心に衛星などに使うものです。これを指定の通り、ちょっとだけ改造すると局発のPLLでVCOが直接に2280Mを発振してくれます。144を加えると2424Mでしてちょうど使えるハズ。 で、ここから局発信号を取り出して送信用のキャビティでトランスバーターができるだろう・・という目論見を立てた。2.4Gに144Mからと言うのは、ちとスプリアスの点で心配ではあるのですが、まあ、なんとかなるかなぁ???
  とりあえず、5セクションのキャビティでもって、  MIX| FIL | FIL| AMP| AMP| とするか、 LO-AMP|MIX|FIL|FIL|AMPとするかでしょうかねぇ。電力の方は例によって広帯域増幅素子で8Gまで使えるのがあるので場合によってはそれでUPすればいいんですが。

 1.2Gのトランスバーターの方ももう少しいじればできそうなので、秋葉ではそのための部品をいくつか買った。80mwとかでも、十分に使えるので、広帯域増幅素子をうまく使ってみようかな、と考える。1.2Gができると、5.6Gとかもそこからupさせればできるはず・・・ま、捕らぬ狸のなんとかだけど・・。
 

2..いやー、すげーなー、SHF技術講習会

2月19日 ふーむ。やっと1.2Gのトランスバーターがヤンガステージまではできた。今日はまず受信の調整からはじめた。といっても1.2Gってガラガラで調整できる相手がいない・・。でも、受信改造してあるVX-5なので、141.06/141.36にあわせて、見たらリピーターの信号が昼間は聞こえた。リピーターってのはこういう用途にはいいですねぇ。QSOしている二局とも同じ強度ではいってくるので、調整が楽です。(^。^)

141.22でIC120でS9の信号がS1以下だったので愕然としたのですが、RF三段目のバイアス抵抗を変えたら、まあ、一応は聞こえるようになった。(あとは作り方が悪いのでしょうね・・・)

さて、次にケースに入れてから調整しようと考え、15年ほど前に、大学を出た年に作った6mのトランスバーターを取り出した。こいつは、IC551があるのでいらないので、中身を取り出して、そこに局発とキャビティを入れて配線。ケースには二つ程、汚い穴ですが、「ミクサー電流計」をラジケーターでつけた。で、これでもって送信もテストしてみまたが、弱い弱い信号が、TH-55に入るだけ・・・。まあ、ミクサーの直接出力だから無理もないかな。

そこで3セクションのキャビティを組みたて、アンプを一段、同調を三段組みこむ。キャビティもずいぶん慣れたみたいで、スムースに、キャビティ細工ができました。まさに習うより慣れろ・・ですね。(^。^)

で、電流をVRでバイアス調整できるように組み、そのセットをしてからケースに入れました。で、144MのFT290をLO-POWにして、送信したら1.2Gでちゃんと信号が入りました。同調を調整したらIC120でS9++となりました。まあまあですね。これで多分、POWモジュールをドライブできだろう・・・。

さーて、今日は寝ようかな、それともパワーアンプをモジュールで組むかな。

2月27日 今日はマキ電機で行われたSHF技術講習会に参加して来ました。先月は参加するつもりが、前日に飲みすぎて行けなかったので、今回は勇んででかける。

 朝、9時にはあいている・・・という事だったのだが、家を出たのが9時。ま、日曜日は駄目ですな。(-_-;) で、ついたのは10時頃。受け付けをしてから、順番を待って、スペアナ等を使ってまず、1.2G-FMATVトランシーバーのテストをまずやっていただく。受信のほうのテストがイマイチで、感度測定までできなかったのだが、送信の方はスプリアスも大丈夫のようで、ホッと安心。

 続いて作りかけのトランスバーターを見ていただきく。こちらの方は、特に局発の通り抜けが心配だったのだが、それよりもスベアナで見ると、最初は144Mの高調波が変換された信号より強いありさま。でも、送信アンプのバイアス調整をしながら、同調をとるという事でカツを入れたられて、ずいぶんとちゃんとパワーが出るようになりました。でもまだ1mWいきませんが・・・「まあ、60点かな」と言っていただきました。

で、あれこれと見ていたのですが、24Gが流行のようで作っている方が多い。(-_-;) うーむ、どうも世界が違うぞ・・・。

#しかしスペアナって便利ですねぇ・・・高くて手が出ないけども・・・

でも、帰りの電車で思い出してしまった。「あれっ、でも、確かスペアナのキットを配布しているWEB-PAGEがあったぞ・・・!!??うーん・・・・」
・・・・かくてスペアナ製作に寄り道をしてしまうことになった。
 

3.局発あなどるべからず No.2

3月20日 スペアナが完成。見てみると、ゾーッとした。なにがかト言えば、「局発から送信信号より段違いに強い高調波が1265Mに出ている」のである。試しにパワーモジュールをつないでみたら、やっぱり針が振ってしまう。うーむ、こりゃ駄目だ。局発の作りなおしだなぁ。ハイパワー局発では駄目なら、ローパワーで発振・逓倍してやろう。高周波用の基板として使えそうなガラエポで、片面がアースになっているブレッドボードなら大丈夫だろう。副同調もとり入れてやって・・・。と、一応ちゃんと考えた。2SK19を使った単純な発振回路でどうかなぁ・・・。

3月22日 さーて、できた・・とやってみたら、「あれー、発振しないぞ」 「なんだだぁ、こんな単純な回路はないはずなんだが・・」「FETが死んでいるかね」「いやいや、そうじゃないみたいだぜ」「ふーむ、わからんなぁ」「じゃ、トランジスタの発振回路に組替えよう」

で、再び組みかえる・・・「うーむ、やっぱり発振しないよ」「あれっ、ベースに振れたら発振したぜ」「うーむ、コンデンサでも抱かせてみよう」「おっ、発振した」「ふふふ、じゃあ、次は逓倍だな」

3月23日 「さーて逓倍もできたぞ。動かしてみよう。」「あり!!??なんだか変だよ」・・・スペアナで見たら、キャリアのまわりに二つの山がある。手を近づけると、この「子ども」みたいな山が動くのだ。

あーりゃ、異常発振だぜ」「じゃ、銅板で最後のコイルをかこったらどうかね。」「よしよし・・・。」

で、頑丈に銅板をつけたのだが・・・
「ありゃあ、銅板つけたけど、駄目だよ」「なんでだぁ」「どうも発振部で異常発振しているらしいぞ」「ふーむ、こりゃあお手上げだね」
「あー、明日から仕事で泊まりだぁ、しばらくおあずけかな」

4月1日 局発の異常発振で苦戦してきたが、手元に一枚だけ以前の「熊本シティスタンダード」の「調整用コンバーター」の未使用基板があった。見てみたら多少細工したら発振回路くらいは入りそうだったので、ゴリゴリと穴をいくつか足して、パターンをカッターで切ったりして、ローレベル局発を作ってみた。構成は 2SK192AGR--2SC2026 という単純なものでして、57.5Mを4倍にして出すというもの。

いやぁ、そうしたらあっさり安定して動くんですね。ハッ、なにコレ・・って感じ。出力レベルは低いので、5逓倍をトランジスタの回路にしてキャビティに組んでみた。で、BPFを通すとスペアナに1150Mの信号が・・。でも、まだレベルが低くて使えないので、さらにアンプを入れるか、あるいは発振部の電圧を5Vから9V程度にしてみないと駄目そう。。

しかし、いやぁ、基板ってやっぱ安定するんすかねぇ。えっ、腕がワリーからだって・・・そりゃあそうだ。

4月5日 電圧をちょいと9Vに上げてみる。・・・が、やっぱり出力は足らない。でも、スプリアスは出なくなったから、広帯域増幅素子でゲインをかせぐしかないな。それと、ちと周波数が高めと言う問題があるかな。ま、問題があればvxoしよう・・。

4月8日 広帯域アンプで組んだ回路をいれてみる。が、やっぱりミクサーに流れるほどの出力とならない。やはり、どうも発振段の出力が足りないんだな・・・。

4月13日 今までは、次のような構成だった。

osc 2SK192A --MULTI x4 2SC2026 -- MULTI x5 2SC3603 --BPF--1150M
           57.5M         230M                  1150M

これだとどうやっても出力足らない状態だった。ま、4逓倍はやっぱり駄目かな。そこで、2SC3603の逓倍を組んだキャビティを生基板の上にハンダ付けして、その基板にもう一段の逓倍を、張りつけたランドに配線する方法でいれてみた。

OSC 2SK192A -MULTI x2 2SC2026-MULTI x2 2SC2026 -MULTI x5 2SC3603-BPF
   57.5M      115M            230M                  1150M

でも、これでも出力はあまり増えない。。で、「えーい、最後はアンプじゃ」と広帯域増幅素子二段 推定利得30dBマイナス@ を入れてみた。最近、こればかり。

これでつないでも最初、全然出力が出なくて、リグで見ていてもS1。144Mの9倍波の方がはるかに強い・・・だったのだが、局発を注入点のキャピティの同調を取りなおしたら、グーンと電流が流れた。

今回はスプリアスはとれているので、基本的に1150Mで流れており、出力もそこそこ出る。でも、ちょいとスペアナで見ると、スプリアスが多いので、入力電力をかえてみたら減った。どこかで飽和したんのだろう。後で送信入力にATTを入れてみなくては・・。

さて、あと少しでなんとかできあがるかな。もっともまだ問題点が・・・

1)局発が20K程ずれているので、ダイアルが読みにくい。VXOにするかなぁ、それとも愛嬌で済ませるか・・。
2)キャビティのいくつかが完全に入った状態であっているので、パラにコンデンサを入れてちゃんとピークを確認するべきである。
3)局発をシールドボックスに入れねばならない・・・。
4)キャリコンがついてないので、切り替え回路をつくらなくては・・・・。
 

ま、とりあえずほっとしたなぁ。

4.まだまだ局発で苦しむ・・・

4月14日 横浜に仕事の資料をもらいにいったので、その足で川崎に向かった。マキ電機で出力に入れるBPFに使うキャビティ、広帯域アンプを買ってきた。さーて、これでトランスバーターも完成かな・・・

4月15日 土曜日で雨なので、早く帰ってきて、さとーさんでシャーシーを買ってきた。「やっぱり、局発はシールドしなくちゃね」という事でゴリゴリと穴あけをして組みこんだ。
 が、すると動かなくなったのだ。ミクサーに全然電流が流れない。ひぇー・・・・・どうしてぇ???

4月16日 アンテナを上げるつもりが朝まで雨なので、昨日の続きをやってみる。とどうも同調がきかない、変だなと思ってテスターで電流を測るとゼロ。なんと、逓倍のトランジスタがお亡くなりになっているではないか。ひぇー・・・。しょうがないので、2SC3603とその前の2SC2026を交換する。でも、どうも出力が増えない???どうしてー?????やっばり逓倍の出力が足らないのだろうか???昼からはSAGAMI-NETのお茶会なので、ここまでとなった。

4月19日 久しぶりにいじる時間ができたので、やってみる。逓倍のバイアスをかえてみたのだが、VX5で検出する230Mの信号は強くなったものの、ミクサーの電流はピクリとも流れない。うーむ、どうしてあんなに景気良く流れていたのだろうか、先週は????

4月21日 帰りにサトーさんに寄り道して、局発の三度目の作りなおしをすべく材料を買って帰った。今までのFETでの発振が「出力が足らない」のではないか、というのが私の行きついた結論だった。そこで、今回はマキ電機の「二石局発」の旧型の回路が、HJ誌に出ていたので、それをだいたいデッドコピーしてみた。特に、エミッタのコイルがシビアらしいので、元の回路で使っている「東光モノコイル」というのを使ってみよう、と決めた。だが、サトーさんでは東光の5.5Tは品切れ。「千個単位でもないと作ってくれない」との話。でさらに、「これは7K/10KなんかよりQが高いからいいらしい」と教えていただいた。あと、この回路の特徴は、水晶・バイアス抵抗とベースの間に1S953が入っている事だが、なんのためだかわからないが、とりあえずいれておいた。(-_-;)

生基板にキャピティと最後にアンプを入れられるスペースをとり、キャビティをハンダ付け、その後、だんだん前の段に戻る形で二段局発作ってみた。

で、動かすと、いやー、調整がシビアである。水晶の横につけたトリマで発振したりしなかったり・・・。でも、2SC3603の逓倍段が、バイアスをかけなくてもコレクタ電流が流れる程度の出力が230Mで得られるようになった。1150Mの出力を、キャビティの出力で見ると、-5dB程度となり、今までとは大違い。でも、これではミクサーには足らないので、オーバーゲインかと思いつつ広帯域アンプを入れた。で、これで受信用ミクサー電流がラジゲーターでフルスケールになり、送信用も8割(こちらは倍位の電流がはかれる)になった。ケースにペタンと張りつけて測定すると、ちょいと周波数が20K程高いらしく、表示が20K程ずれまるが、ま、愛嬌としましょう。(-_-;)
 
さーて、明日は午後も仕事なんで、夜にならないといじれないのだが、なんとかトランスバーターとしてまとめてみよう。

5いやーん、発振するわ、.出力がでんわで大変だぁ!!

4月22日 土曜日なので、さっさと帰ってきて作業にかかる。キャビティの出力だけではどうもレベルが低いようなので、とりあえずマキ電機の広帯域アンプ36dBを入れる。これでスペアナで計ったら、そこそこの出力そうに見えた。しかし、キャビティからのどうも出力レベルが低すぎるなぁ・・。ま、いいかぁ・・。

4月23日 川崎で行われたSHF技術講習会に再び参加して、ここまででの出力をはかっていただく。6dB程とのこと。うむうむ、これでなんたかモジュールをドライブできるだろう。

で、帰りにサトーさんでモジュール買おうかな、と思ったのですが、考えたら一つ使っていないモジュールがあった。富士通のFETを使った奴で、本来は1.5G帯のもの。1.2Gで使える、という事で買ったものの、電源が問題。マイナス電源を先にかけておかないと死ぬ、6V程度で使うものなので、12Vでは結局ドロップさせた電圧分だけ無駄になるという事から、FMATVには使わずじまいだった。(一応、電源部分は作ってあったが・・)

でも、予算もないし、これでどうかな、と思ってつけてみる。すると・・・

ん?!!電流が5Aも流れる???!!!
いやー、一つモジュールが飛んでしまいました原因不明(としておこう (-_-;) もう一つでやってみると今度は何もいれないのに出力が0.5W。
そこでパスコンをつけたらさらに増えて1Wも発振。周波数は???じゃあ、フェライトビーズだろう、という事で、ゲートのマイナス電圧に入れてみましたが、変化無し。そんじゃ、電源のプラスに・・といれてひとまずとまりました。でも、トランスバーターになつなぐと再び発振。でも、ここにトランスバーターより出力を入れるとあら不思議・・・発振は止まりました。多分、広帯域アンプから直に入れているので、FETのゲートがOPENorハイインピーダンスになって、発振するのだろうか???

#それにしても、トランスバーター出力は0.5Wがじりじり減っていく。放熱器がないからかな・・・。 ・・・オイオイ (-_-;)

でも、発振が気になるので、スペアナのレンジを広く取ってみたら、1.45Gあたりに強い信号がパカッ・・。これって元々のこのモジュールの使用周波数じゃん・・。で、ここで出てきた疑問。「このモジュールって1.4-1.5Gの奴なのに、1.2Gでどれくらいのゲインが出るのかねぇ。BPFっぽいのが入ってないのかねぇ」

で、風呂の中で考えた結論は・・・「そうだ、トラジェネで見ればわかるじゃん」「あ、でも、もう今日は寝ないと駄目。悲しいね」。でも、悲しい、今日も深夜帰宅予定なのだ。

多分、モジュールの周波数特性をとって、必要レベルが1.2Gで高いようならM67715あたりのモジュールを買ってきたほうがいいだろうなぁ。それで1.7Gで使えるようなら、例の10G逓倍ユニットと組み合わせて、強力マーカーがつくれるんじゃないか・・・。

#でも、まてよ、簡易トラジェネは1.2G以下と1.4G以上しか見れない気がするぞ・・・。どうすんべーかな。ま、1.4G-2Gではかるだけでいいかぁ??

4月25日  今日は、行事でお外に出て、帰りがやたら早かったので、シャワーを浴びて、ビールを飲みつつ、パワーモジュールの周波数特性をとってみた。

簡易スペアナにトラジェネのプログラムを書きこみ、最初はトラジェネの出力を入れて、パワー計で計ってみる。で、ガンガンというほどではないので、出力に20dbのATTを二つほど入れてから、特性を見てみた。

ただ、最低周波数が1350なので、その上だけ。でもって見てみたら、時々1480Mあたりで発振するものの、意外と特性はフラットみたい。でも、すぐに発振してしまうのが問題。やはり、FETよりもM67715あたりの方が結果的には安い(飛ばす数が少なくて済む  (*_*) )かな。

また、1.7Gで使えないかなと思ったのですが、さすがに駄目。マイナス20-30dbとなっており、ゲイン無し。

トランスバーターからの信号を入れてテストしてみたが出力はのびない。調べて見ると、キャビティから出た所の広帯域アンプが飽和してしまうようす。こいつは便利なのだが、飽和するとスプリアスが激増する。試しにμPC1677Cのアンプと交換したら、飽和はしないものの、ゲインが足らないようだ。

うーむ、でも考えて見ると妙だなぁ。だって・・・
 MIX 1SS97 -BPF三段 --2SC3603--2SC3603 という出力がマイナス20dbほどなんだものねぇ・・・。構成だけから行くとモジュールをドライブできる程度の出力が出ていいはずなのですが・・。BPFの損失がよほどでかいのか、トランジスタアンプが減衰しているだけなのか・・。いっそ、キャビティの前、あるいは中に広帯域アンプを入れて見るかなぁ。

なんにせよ、やることのつきないトランスバーターだなぁ。

4月27日 明日の仕事をしたら、しばらく連休だ!! という事で、今日は三段のBPFの組み方をいじってみた。何の事は無い。キャビティの各段の間を0.5PのCで結合させてみただけなんです。 (^.^) そうしたら、(それとも、あるいは接触不良だっのたかも (*_*) ) 信号レベルが10-20dB程上昇しました。で、広帯域アンプをはずして、μPC1677Cをつけたら推定で8-10dB程度の出力が出るようになりました。
#ただ、今までよりも1265Mの不要輻射(局発のスプリアス)も増えました。まあ、-70dB程度で信号とは60dB程違いがあるのですが・・。

とりあえず、さとーさんで、モジュールをゲットしてきたので、連休にはなんとかできるかな、という感じです。

#でも28日は仕事なのに夜中までやっていて、翌日は眠かった・・・(-_-;)

4月28日 さーて、明日から連休なものですから、今日は「前祝」(?)として川崎経由秋葉行きを決行しました。

実は切符を東京駅にとりにいくという大義名分(ま、これも遊びかぁ)がありまして、ついでに・・と仕事を片付けて早引きしていきました。

川崎・マキ電機では、M67715に使う基板とキャリコンを購入。こいつはSSBでも動く優れものなので、一度、実物を使ってみたかったのです。これでM67715と組み合わせて、トランスバーターができるはずなんですが・・。

で、続いて東京駅でバスの予約したのを購入。いやはや、盛岡往復で13K程ですから、安いものです。新幹線の片道分ですから。ま、その分だけ辛いのですが。

秋葉は例によって秋月から始まって、パーツとジャンクを見てきました。千石でふと見たら、TC9122Pが一つ400円なので、二つ買ってしまいました。これでPLLの実験ができるかな。

6.傷だらけの「完成」(!?)

4月30日 連休じゃあ!!という事で、夜もろくに寝ないで、一昨日の夜から、次のようなことをやってみました。

1)どうも送信部のキャビティが効率が悪く、二段もアンプがあるのにゲインがない(!!)だいたいどうして二段アンプの後に35dBものアンプをいれるんじゃいな (+_+)  そこで・・・広帯域アンプをはずして、最初のBPFをパスしていきなりアンプ部にミクサー出力を入れる。

なんとけっこうパワーが出る。スプリアスも悪くない・・。シメシメ。

2)でも、ちょっとパワーモジュールをドライブするには足らないみたいですね。そこで、・・・もう一段、BPFの所にアンプを入れる。

→今度はパワーは数mW程でる様子。(スペアナとこの前、マキ電機にて測定してもらった結果から推測) 

3)んじゃあ、パワーモジュールだ!!マキ電機で買ってきた基板にM67715をつけて組み立てる。  →ぎゃーっ・・・発振したぁ。 (*_*)
モジュールのアースラインを強化、RFCを一つ入れたら発振は止まる。

**どうやら、RFモジュールというのは発振しやすいものらしい。ま、小さいモジュールで1mWが1Wにもなるんだから当然なんでしょうね。で、勘所は・・・(1)電源ラインとバイアスラインにはできるだけフェライトビーズを入れる。(2)本体の放熱器をかねたアースとアースラインとは銅板などでがっちりとアースをとる。というところらしい。特にアースラインは重要である、と1.2GでQSOしていて教えてもらった。

4)さーて、ケースに組みこんでできるかな・・・  →またまた、今度はキャビティ部が調整したら発振!!

#どーして、局発は発振しなくても、アンプは発振するのよぅ・・。(*_*)


 

5)仕方が無い・・キャビティ内のトランジスタのコレクタから電源へのラインにフェライトコアを入れてみよう。 →発振はとりあえず止まる。でも、パワーは少ないなぁ。0.2w程度かな。

6)ミクサー部のダイオードを1SS99に交換してみる。1SS97よりお値段は倍だから、きっといいんだろぅ・・。ついでにキャビティに補正用コンデンサを入れて同調をとりなおす。  →ミクサー電流が増える。が、同調をとりなおすと、なんとまたまた発振。(*_*)

7)バイアスの調整で発振を逃げる。   →出力0.5w程度。発振すると1W-2W。まあ、いいかぁ・・。 (-_-;)

8)キャリコンを取り付けてテスト。   →またまた線の引き回しで発振。 (*_*)

9)線の引き回しを変更。問題解決なので、とりあえず蓋をする。 →  わーい完成だぁ!!でも、出力が0.5Wだけなんだけど・・・

一応、完成したトランスバーター(右)

#その後、調整しなおしたら、なんとか1.5W〜2Wがでるようになった。でも、発振が心配だなぁ・・・。

 前に戻る  INDEXに戻る  先に進む