固定24G 復活計画(トラブル・シューティング)


黒ゴムの効用
(2003/9/2)

8月に直下にあげてあった24GTRVがダウンして、おろしたら重症。なんと4段あるアンプのうち3段がFETが死んでいた。まあ、FETの最大絶対低格を越えた電圧で24時間通電していたのだから、無理もないのだが・・・。(NE3210S01 4Vに5-6V FHX35LGも4Vに6V)

で、おろしてFETを交換したのだが、今度はなかなか再調整が困難。まずは、BPFの見直しをしていた。それからまたまたアンプである。二つあるアンプユニットのうち一つは、24Gで20dB近くゲインが出るようになったものの、8Gとか17Gあたりに発振がいる。これがまた、しつこくて、パスコンをいじっても何をしても駄目・・・。ただ、二段目のバイアスラインあたりを指でおさえると消える。が、こにパスコンでも駄目。まさか指を付属させるわけにもいかず・・・なので、参った。

もう一つのPAは47GのLOに転用することにして、受信用にプリアンプを作り、送信はハムフェアで入手したモジュールでやることにしたのだが、こちらのプリも電圧控えめ(3V)にしたからか、ゲインが14-16dBで、かつ蓋をすると発振する・・・。いろいろやってみたが、なかなかうまくいかない。

そこで昨日、帰りにハンズに行って、高周波吸収体がわりの材料をばいくつか買ってきた。
1)NR ゴム ST付(糊付ゴム) 厚さ 10mm
2)NR スポンジ 同じくst付 
3)スポンジの金属研磨やすり
  の三つで比較してみよう
というわけ。

3)は まず止まらなかったが、影響は出たので、使える場合もあるかもしれない。2)は今回はさっぱり駄目。そこで、1)を使って、まずは蓋をすると発振するアンプにて、蓋にベタッと張ってみた。すると、完全に蓋をしめない限り発振しなくなった。で、もう一息なので出力のあたりの蓋に二重にはってやったら、めでたく発振はとまった。

続いて最初から8Gあたりで発振するアンプ。こちらも指をあてると発振が止まるバイアスラインあたりに基板上に細長く切ったゴムをペタッ。その上にまたまたペタッ。で蓋にもペタッ・・・これで一枚が10mmの厚さなので、隙間はなくなる。そうしたら二枚目で発振が消え、蓋をすると安定した。

うーん、なかなかこの黒ゴムはいける・・・。NR黒ゴムST付だ。あれ、200円くらいだけどいいなぁ。

さっそくバラックにて、ミクサー・局発とつないで送信パターンと・受信パターンでの動作を確認した。

・送信はBPFを通して1-2mWなので、もう少しレベルを落とす必要があるかもしれない。(1mW入力のMMICなので)
また、
・受信の方はSGを1000.833Mhzにして、ダイオードとパイプで作った高調波発生器にて受信して、移動用第一号機と比較してみた。SG-OUTが4dB程でよく入るので、まあ同じかそれ以上の性能ではあるようだ。

さーて、次はモジュールのためのマイナスが切れるとプラスも切れる、安全回路付の電源をつくらなくては・・・。そんな回路がどこかに確かあった気がするなぁ。

MMICモジュールのデーターを集める(9/10)
 
  しばらく時間があいたのは、RBBSのパソコンを移設してハマっていたからなのだが、今週は再び、24Gをいじりだした。
 まず、昨日の帰りに池田電子によってツェナーダイオード4.7vを買ってきて、電源を作り出した。一般にマイナス電源には、7660がよく使われる。が、これは電流が1mA程度ではよいのだが、モジュールの場合、もう少し必要な場合があるので、今回は7662を使うことにした。こちらだと価格は倍になるが20mA程度まで確かとれるはずだ。(町田のサトー電機でいれてもらってある。)で、このマイナス5Vを4.7Vのツャナー経由で制御用TRのベースに入れる保護回路を前にもらったジャンクモジュール用の記事から発見したので、作ってみた。

 こうやってマイナス2V とプラス5Vを作ってから、MMICとつないで電流をはかってみたら、0.75A流れた。うーん、これで信号を入れよう・・・とかねて作ったトラジューを取り出したのだが、(モジュールが導波管入出力なのだ)なんと、取り付けフランジの穴の位置が微妙にあわない!! あらららら・・・。では穴をドリルで広げようと思ったら電動ドライバードリルのバッテリーが切れてしまったので、先送りとなった。

 で、本日はドリルで穴を広げる一方、そもそもこのモジュールはどんな規格なのか、と思ってWEBを検索してみた。すると・・・あるものだ。http:://www.24ghz.de/ なるところにこのモジュールがe-BAYで出ていたとの記載とデーターシートなどがあるではないか。うーん、これだこれだ。
 これによると、5vでバイアス-2vの場合、500mW。電流が0.75Aは正常値のようだ。で、6Vバイアス-1.8v程度で1wなるとのことが書いてあった。また、モジュールの最大入力は13dbmらしい。これらば、2mW程度が間違って入っても飛ぶことはないだろう。さーて、これで週末には、24Gの復活をめざして実験をしてみよう。

受信用プリアンプで四苦八苦(
9/12-20)

 さて、これでくみ上げればOKと言いたいところだが、受信用のプリアンプにどうも難点がある。NE3210S01を二段使ったのだが、どうもゲインが10dBと少々だけなのだ。ミクサーロスがあるので、これだとIFだけでゲインをとっている計算になる。うーん、なんとかならんかな。

 ・・・という事で、9/14講習会に持ち込んだのだが、今回はあまり良い結果はでなかった。この基板、カップリングの部分が片側だけ太くて、ミスマッチがあるようなのだ。電圧をあげて10dB程度という事でおわってしまった。でも、蓋をそのまましても発振はしない。安定はしたようだ。
・・・ で、ここで納得すればせよいのだが、そう行かないから、またまたトラブルをかかえることになるのだ。

「うーん、電圧が4v以上かかっているなぁ。」「こりゃあ、使っていると飛ばす可能性があるぞ」「じゃあ、3vにしようかな」・・・なんてやってしまったら、ゲインゼロになってしまった。さらにいじっていたら、なんと・・・石を飛ばしてしまった。うーん、こりゃあ、真っ青である。ああ、やめときゃあよかった・・・。が、「後悔先に立たず」である。

 しかし、そこであえて無理にプラス思考で考える・・・「そう言えば、76LPの方が素直だ、と聞いたなぁ。それなら、石を76LPに交換しよう。ひょっとしたらもっとゲインが出るかもしらん。」・・・という事で、FHX76LPを取り出してみた。この石は前にオークションでまとまった数を買ってあるのだ。
 まず、今の石をはずした。が、飛んでいるほうは綺麗に取れたのに、まだ生きているFETの方は物理的に壊れてしまった。ああ、いかんなぁ。・・・なんでも、5k円ほどでこれをはずすためのセットがあるらしい。ついでに少し接触が怪しくなった半固定VRを交換した。

 取り替えて、スペアナをつなぎ、電源を入れると、いきなり19Gあたりで発振が見える。うーん、またまた発振か。・・・でも、とりあえず、24Gの信号を入れてみる。信号源は、TH-55で1264.20Mhzにて100mWを出したものを、8mmのパイプに内蔵させた1dBのATTをへて、SPD221に入れて-60dB程の信号を取り出している。これで、スタブをさぐってくいが、小さなスタブいくつかついていくうちに、19Gの発振はなくなった。要するに不整合が発振の原因だったのだろう。これでゲインをはかると、だいたい10-14dB程度の感じだ。
 うーん、劇的によくはならないけどまあいいかな。
・・・と蓋をするとやっぱり発振した。あららら・・・。

 さて、この場合は、またまた黒ゴムにご登場いたただくのがよいだろう。・・・とNRゴムを蓋の裏側に張ったらとまった。やっぱりゴムはいいなぁ。さーて、これで組み込んでテストしてみよう・・・。

さて、組み込みだ・・・(2003/9/21)

 という事で、組み込みをしてみた。今回は、次のような構成となった。

1.2G IF  ----Ry----ATT---Ry---MIX---Ry---BPF---AMP UNIT ---MMIC AMP----Ry----ANT
                   |---RX AMP--|         |        |                                                           |
                                                 |        |----RX  AMP-------------------------|
                                         LO  22.75Ghz

 この構成でリレーロスがあるものの、受信はダイオード逓倍器にSGの1000.83Mの信号が4dB程で受信できる。送信は、100mWでは300mWだが、300mW程度だと600mWになる。うん、これでよしとしよう。

さーて、後は晴れたら上にあげてみよう・・・。あ、なになに、今日は台風かなぁ。