固定の1.2G/2.4Gアンテナをアップグレード

 タワーにアンテナ群を整備して一年半。だが、どうも昨年の秋からルーフタワーに残した1.2G 20ELらしきアンテナの調子が悪くなった。(ケーブルの問題かと思われるが)で、この際、1.2GのアンテナシステムをUPGRADEしよう・・・と思い立ったのは、2002年の秋だった。
 そうは言っても、そんなに大きなアンテナをのせるのもどうか・・・という事で、いったんは、マキ電機の32ELループを考えた。スタックはゲインの上ではさほど有利ではないので、考えないつもりでいた。が、ある日、オークションでマキ電機が以前出していた26EL二枚のスタックを8K円ほどで落札してしまった。
 おーっ、これはいいや・・・。という事で、ついでに直下に送受信アンプをのせて、そこまでは5D2Vでひっぱるという安上がりな方法に走ることを考えた。幸い、1.2Gの10Wモジュールは以前、ジャンクで入れたのがあるので、これを使う。受信アンプもオークションで入手したNOAブランドのFETI二石の基板が眠っていたので、組み立て見た。キャリコンをつけて、強制スタンバイの線を引き、電源は同軸に重ねてあげられるようにする・・・というまことに簡単なパターンである。
 さて、これでまずは組んで、室内でアンプのロードテストをしてみた。すると、妙だ。1.2Gの信号が時々ストンと聞こえなくなる。変だな・・・とよく観察していると、なんと我が家のRBBSが送信すると止まるのた。あらららら・・・抑圧だ。で、さらにこの場合、アンテナ側にデュプレクサーを入れたら問題は解決することもわかった。デュプレクサーはBPFだからあたまり前なのだが、手持ちがいくつかあるので、これを入れてみよう・・・。えーと、防水はいつも愛用の未来工業のウォルボックスWB2JBを使うとして、取付金具はDYTで売っている金具とネジで作ってみた。さーて、これで準備はできたなぁ。
 ついでに・・・という事ではないのだが、オークションを見ていたら、2.4GK57ELが取付金具付で10Kほどで出ていたのを落札してしまった。うははは、これを二つあげるかぁ・・・と言いつつ、ついつい億劫になって冬を越えてしまった。

 で、半年以上経過した2003年7月。いつまでも箱とアンテナが転がっているのは邪魔だな と思い、一念発起して2.4Gをあげてみた。で、上であがって見てみたらなんと!! 今までの29ELは水平偏波についているではないか。あらららら。これを垂直にするだけでもかなり違っただろうなぁと思いつつ、交換を終えた。で降りてみたら、びっくり。今度は霞ヶ関のビーコンがフルスケールで聞こえて、CW-IDもばっちりと聞こえてきた。リピーターも安定してアクセスできるようになった。わーい・・・!!!
 が、よい事は二つはないもので、今まではなかったIMT2000の混変調で丹沢・奥多摩方面が使えないではないか。S9++まで振ってしまうのだ。試しにスペアナで見てみたら、ちゃんと二つ山が見える。これはIMT2000のスペクトルだ。うーん・・・フィルターがいるな。  → という事で、こちらはBPFを作ることになった。

 さらに数日後、1.2Gのアンテナもあげてみた。一人であげるのには不安もあったが、26EL二枚程度だと軽いので、一人でもなんとかあげられる。ただ、八木はエレメントの先がとがっている(?)ので腕が傷だらけになってしまった。イタタタタ。さーて、これでやったらどうかな と動かすとなかなか快適な雰囲気だ。その後、高崎とも55-59程度で交信できた。今まではカスカスでつながるかどうかだったので、ずいぶん良くなったことは確かである。

 もっとも、その後、トラブルは続いた。430Mを間違っていれて受信アンプのFETを飛ばしたとか、防水が悪くてコネクタに水がはいったとか・・・まあ、その度にアンテナにのぼっては作業するので、ずいぶん作業になれた気がする。運動不足にならなくていいかなぁ hi

 で、目下のアンテナシステム。タワーは13m(トップでも14.8m) 手前はルーフタワー 10m。