2.4Ghz BPFの実験

今日は、周波数こそ一桁落ちたものの、2.4GのBPFを実験した。目的は受信用。間違ってループを水平偏波につけていたのを、57ELにグレードアップした時に正しくつけたらば、IMT2000の混変調がバリバリと59++で入ってくるのだ。おかげで、丹沢反射がまったく使えなくなってしまった。

この場合、IMT2000の信号がどこで混信するのかという問題がまず問題だ。局発が逓倍式の場合、そのスプリアスでイメージ混信することがある。これだとよほどしっかりしたBPFでないと、なにしろIMT2000は強いので混信は避けられないようだ。が、我が家の2.4Gはドレーク改造なので、PLLの局発。しかもIF430Mなので、イメージではない。念のため下においてあるTRVの入り口にBPFを入れたがまったく効果がない。

こりゃあ、直下受信アンプのトップにBPFを入れないとIMT2000による抑圧がひどくて、半分の方角が使えないので、BPFを・・・となった。

1)そこで、マキ電機の3セクションを使って単純に並べただけのBPFを 最初 間の仕切りなしで作ってみた。これでIMT2000くらいは落ちるだろうと思っていた。・・・が、GigaStのトラジェネで見てびっくり。こりゃあ、20dB落ちない・・・。こりゃあ駄目だろう。ちなみに今回はGigaStのトラジェネで出した信号をMAX-HOLDにしたスペアナで見た。



2)そこで次に考えたのは、「BPFに仕切りをいれよう」ということだった。が、それだけだと20dbも当然ながらロスする。(結合をしてないからあたりまえ。)

3)それでは・・・と、ここに結合方法をかえてみた。仕切りを一つだけいれて、その両側の共振某を真ん中で0.5Pでにてつないだらザル以下になってしまった。ではもっと少ない結合でやろうと考え、ここに半田吸い取り線の使用済みをつけて、容量で前段に結合させるようにしてみた。



これだと結合度が自由に変化できるので、ロスが1dB少々程度にしてやってから、特性を見たら・・・おお、だいぶんフィルターらしく見えますね。もっとも30dBも落ちていないみたいですが。(TGの出力が2.427Gあたりから4dB程低下
しているので、30dB程度かな。)




うーん、これでつけてみようかな?? それともやっぱりインターデジタル型でないと駄目かな。混変調だから、なんとかならないかなぁ???

・・・でも、考えていても仕方がないので、ルーフタワーの直下アンプをおろして組み込んでみた。アンプからアンテナまわりがSMAにしてあったもので、組み込みは楽だった。そして、上にあげてみたが、ロスはさほど感じない。霞ヶ関ビーコンのcw変調もちゃんと聞こえている。で、今まで使えなくなっていた丹沢や奥多摩方面をのぞいてみたら・・・いやーっ、本当に静かです。(もちろん、LANの混信はあるが、s9++までということはない。)

私の場合、局発はPLLなので、イメージ混信ではなく、近くのIMT2000が強いので混変調していたので、ある程度レベルが落ちれば、まったく影響なくなるのでしょう。いやーっ、これで57ELが名実共に使えます。よかったよかった・・・。