2.4G のパワーアップ大作戦

11月終わり YAHOOのオークションでMGF0905Aを一本・3Kほどで手に入れた。うーむ、これを使わない手はない、という事で、さっそくマキ電機に出かけて、09804/0905Aの4W基板を買ってきた。これで2wは出るはずだ。やっばり固定でアンテナあげたんだから、QSOしてみたいもんねぇ。特に霞ヶ関のリピーターの信号がよく聞こえるのだが、全然届かないのは癪だ。なんとか届けば、ON THE AIR ミーティングにも参加できる。

12月    製作をはじめる。問題はケースだが、前に池田電子で買ったくりぬきケース 300円なりを加工することにした。これで少し大きいのだが、大は小をかねるだろう。(とその時は思った・・・)内側にはみ出しているネジ穴があたるので、その部分をドリルで削ってヤスリをかけてならした。入力・出力の穴をあけてから基板をあわせて、FETをとめるネジ穴をあけた。が、タップを切ろうとしたら、タップがポキリ!! ひゃーっ、高いんだぞ、これ…と泣きをみてしまった。どうも不器用な奴にはタップは難しい。

12月22日 さーて、できたかなぁ、という事でテストしてみる。うしし、快調ジャン5Wも出ているぞ・・電流も0.8A−1Aでそこそこだ。ほほほ。やったぜぇ。
12月23日 じゃあ組みこむかなぁ・・・という事でトランスバーターのケースにいれてみた。と、出ない・・・さっぱり出力がでないのだ。なんだこれっ・・・ていじっていたら、突然、FETがお亡くなりになった。調べてみたらバイアスのVRが壊れて死んでしまったのだ。ああ、半固定って壊れやすいのね…。シクシク。
 さらに、受信部がどこかTRでも飛んだのか、受信感度がかなり低下。・・・まあ、こちらはドレークの例のコンバーターそのままなので、「買ってきて取り替え、残りは改造」というのが簡単なんだが・・・。

12月31日 再びFETを交換して実験再開。でも、今度は発振する。うーむ???なんでだ??

1月14日 SHF技術アドバイス講習会に参加。10Gの製作が主だったのだが、不調になったトランスバーターを持っていって、受信状況を測定していただくと、「変換ゲイン・マイナス」という事で全然、動いていないことがわかった。うーん、なんでだろ・・・。

1月18日 今日は受信部が年末から死んでいるのを直すことにした。

 受信用信号源がないことには始まらないので、前に1.2G調整用に作ったクロックオシレター利用のマーカーを取り出した。こいつは、16Mで発振しているのだが、逓倍ダイオードなんかつけず、ケースの中に発信部をいれて、配線をしておき、ケース側のBNCにワンターンをつけただけで、1.2Gだと強過ぎるほどの信号が出てきくる。で、1.2G用には銅板でもって、BNCコネクタを囲ってやり、なんとか弱い信号にしていた。

 でも、2.4Gだとさすがにこのままでは駄目なので、囲いをはずしたら、ICR-3Sでも2416Mでかすかに信号が聞こえるようになった。で、いろいろやってみたら、ちゃんとコンバーターユニットのANT端子では信号がはっきりと聞こえます。が、アンテナ端子では駄目。

 こりゃあ、どこか線のヒゲでもついてショートしているのではないかな・・という事でリレー基板をはずして、全部、配線をやりなおした。するとちゃんと聞こえる。試しにアンテナをつないで霞ヶ関に向けたら、ビーコンが聞こえてホッと一息。愛甲郡のリピーターに至っては、10Kずれて聞くと、バリバリと音が割れる程になった。霞ヶ関にはあいかわらず残念ながら100mWでは届かないが・・・。

 実はこの週のはじめに、オークションでUTV2400EK(2)のPA部分というのを落札した。明日あたりにこれが到着するのでは・・・。これが来たらケースが狭いので、5.6Gのと同じ大きさに取り替えて、1W(2Wかしら??)化しようかなぁ。さて、動くといいなぁ。これは2558だったかなぁ??

1月19日 今日はさんざんPAに振りまわされた。
 帰ったらUTV2400EK(12)のPA部分 というのが届いていた。中を見てみたら2SC2558の二段アンプ。15年くらい前のものだろう。BPF付のユニットだ。 
 そこでまず電源を少し低めにしてコレクタ電流を見てみる。10mA程度なので、ベースの電圧をはかると0.6-0.7v程度。こいつはダイオードが入っているから、電圧は固定みたいだ。信号として推定80mW程度出力のFM-ATV実験機をつなぐと電流は増える。でも、出力は弱い。
          B     C         B     C
IN--TC1 2SC2558 − TC2 2SC2558 TC3--BPF--ANT

という感じでTC(トリマ)が三つ入っているので、TC1で一段目のコレクタ電流が最大になるようにすると、70-100mA程度流れる。

次に二段目もやってみたが、どうも電流が増えても出力はなかなか増えない。トリマの位置を一段目のコレクタにして、二段目のベースのをはずしたりもして
みたのだが・・・。

現在、二段目のコレクタ電流はなぜか50mA-100mAの間。ベースの電圧をもう少しかえた方がいいのかなぁ。
それとも二段目のTRがおかしいのかなぁ。ちゃんと電流は変化するし流れるので、飛んではいないみたいなのだが、まだ「いい加減測定」では、ゲインマイナスのまま。ベースの電圧を可変したら違うのかなぁ??でも、このダイオードはとらないほうがいいのだろうし???うーん、疲れたなぁ・・・。
 
 そこで中休みに0905Aのアンプの調整に再度とりかかった。前回は信号源のMMICが途中で飛んでしまって中断していた。電流を見ながらバイアスを加減して、0.8-0.9A程度に調整。そこで信号源から80mWほどを入れるとわずかに増える程度にはなった。ここで、各ゲート・ドレインの中間に入れてあるトリマーを調整すると、一応、出力は増える。バイアスも調整して最大に・・・。
 でも、推定で入力80mWが出力200mWになるかどうかというあたり??トランスバーターでやってみても0.1Wが0.5Wになる程度でおしまいだ。904-0905の二本でこんなはずはないんだけど???です。異常発振した時だけ2W近くの出力が出るのだが、これでは周波数も関係ないし、いかんなぁ・・。
 うーむ、明日は頭をひやして、トランスバーターそのものの2.4Gの出力がジワジワと減るのをなんとかしてみよう・・。

1月23日 今日は、マキ電機の旧版のパンフをじっと見ていた。で、「あれっ、トリマーでのスタブの位置が違うんじゃないかな」と思いついて、直してみた。
 二つのステージの間にあるコンデンサ二つの真中にいれたてみた。そして実験用発信機で調整してから、トランスバーターをつないだら、ATT(20dB)+検波器+デジボルにて2.8Vと出ました。これだとうそ臭い高出力になるのだが、とりあえず、信号を切れば出力はなくカウンターに強く混信するほどなのでよさそうだ。

で、これをトランスバーターに組みこむ算段をしつつ「ああ、悪いことばかりじゃないさ、きっと次は10Gもうまく動くだろう」と言い聞かせて寝ることにした。

1月25日 2.4GのTRVに「できたできた」と喜びつつ0905Aのアンプを組みんでみた。が、入れたらまたまた発振!!

なんだか変だなと思ったら、BPFを動かすとフラフラと出力がかわる。こりゃあ、組みこむのは無理かぁ、と思いつつ、前日は無入力だと何もでな
かったのに・・・と未練がましく、いじっていて、またまた夜更かししてしまった。

こりゃあ、TRVとは別にした方がよさそう…。残念だなぁ。

2月2日  今日は発振がとまったら、どうも増幅しないので、河岸を変えて(?)もっとでかい2.4G−10W可能というアンプ基板を取り出した。これだと実験用電源の容量が足らないみたいだ。でも、動くかなぁ・・・ってやってみた。物はFLL351-FLL120の組み合わせというもの。ずいぶん前に入手したものの、恐れをなしてそのままになっていた。でも、行き詰まったら、他をやってみる・・・というイージーな発想で、残りの配線をして、動かしてみた。9V程度にて、二本で1Aほど流してやると(それ以上にすると電源が落ちる)一応出力はでるのだが、少ない??
・・・・
なんと、出力の同軸ケーブルのアースを基板横のヒートシンクに直接におしつけたらパカッと倍くらいになった。今、2.4のトランスバーターはなぜか50mW程度なので、1wも出れば大成功。(値はあいかわらずよくわかりませんが)

どうも0904/0905Aのアンプも入出力アースラインの配線に同様の問題がありそうだ。これで今晩はもう一度0904/0905をやってみよう。ただ、このFL351-120のアンプは、s思議なことにゲート電圧とドレイン電圧を同時にONすると最初のみ発振する。しばらくすると突然止まるのだが。「同時だと壊れるかも知れないゾー」というお達しかもしれない。「温まると安定」なんてことはFETでもあるんかねぇ。

#あるいは電源容量が足りないのかな??マイナス電圧が変わるとか??ありそうな話ではあるなぁ。

2月8日 なぜか聞こえなくなった2.4Gの修理をした。PAをつけようと思って外付けでやっていたら、どうやら発振した時に受信してしまい、初段のFETを道連れにしてしまったのだろう・・と推定した。なにせ受信はドレークコンバーターそのままだから・・・。

で、最初はMMICと交換するか、と思ったのだが、考えたらドレークのコンバーター・RF部分がたくさんあるのでFETの交換でいいや、というイージーな方法になってしまった。で、交換するついでにBPFの改造を・・・とやってみたが、マーカーが強過ぎて、よく効果がわからず。それでアンテナをつないだら霞ヶ関のリピーターにて、槇岡さんと釘宮さんがQSOされていたので、しばしワッチして楽しむ。
 で、なんで飛んだのだろうと思ってみたら、過入力保護ダイオードが、配線をしなおした時にはずしたまま。ああ、アホな…hi
でも、やってみるとダイオードを二本、リレーの受信側につけると、受信感度がSにして2−3程も低下。1SS97だからかなぁ。1SS99だったらいいのかなぁ、それとも場所の問題かな??と思案。

 とりあえず、ついでに送信部も少し見なおしたので、検波器の電圧にして3dB程、出力がUPした。でも、霞ヶ関には届かないようで。愛川町のリピーターはアンテナがそっぽでも届くようになっただが・・・。 どうもダイオードミクサーでは全体のレベルが低過ぎるみたいなので、トランジスタミクサーに改造しようかな、多分、300-500mWあれば都心にも届くははず・・・。

 部屋を掃除したら10年ほど前のUHF/SHFハンドブックが出てきたので、UTV2400Eの回路図と住友さんの解説をまじまじと見て、策をねりながら、眠りについた。せめて夢の中くらいは発振しないでくれよなぁ

2月18日 なぜか一週間以上の沈黙・・・と思うでしょう。でも、なんだか忙しかったんです。えっ!?仕事かなって!? いやいや、移動運用に行ってQSLを印刷しようとしたらプリンターがうまく動かなくなってねぇ、三日も夜更かししてしまったんです。でも、今日はSHF技術アドバイス講習会。

ここから先はこちらで読んでね。ともあれ、動くようになった。霞ヶ関も開くようになった。いやはや、お恥ずかしい顛末です。

が、これでよろこんでいたら…親機の不調で声が乗らない!!?? 従って、ただいま2.4Gは親機修理中のためのシンプレックスのみQRVです。トホホホホ。

#それにしても、マーフィーの法則でもここまで続くことはないような気がするのだが。(^_^;;)