町田スタンダード 1200M
ミニ・ワンボード トランスバーターの製作
7月某日 いつも精力的な開発を続けておられるJA1BWW 梶原OMが、「手のひらサイズの1200Mトランスバーター」基板を開発され、その基板をわけていただいた。
このTRVは、1)ドレークのPLL回路を完全にコピーし、いわゆるPLL-ICを一切使わず、汎用部品とプリスケーラーだけでLOがロックできる回路をパターン化した。2)ミクサーに2SC3356をパッシブで使っている。バイアスを入れると、これでちゃんとミクサーとして使える ガリヒソみたいにマイナスバイアスでないから使いやすい、のが特徴だ。→ 回路図はこちら
#同様なPLL-LOで2240Mで使うものも、基板をいただいているので、次にはやってみたい。VCOは池田さんで、10個300円だった奴が使える。
もともとは144M-IFなのだが、私の場合は、430M-IFでどうだろうかと考えて作ってみた。しかし、PLLがロックしたりしなかったりする問題をかか
えている。いろいろいじってみたのだが、これはなかなか解決できていない。いったんロックするとしばらくは大丈夫なのだが・・・10分程コールドにするとはずれるのです。オペアンプの動作が不安定になるのかな??
でも、原因がよくわからないので、アンプのMMICをつけてチューンをとり、もう一つの心配事である「430M-IFで三倍の波はどうだろうか」という事をテストしてみた。すると、 ミクサー 2SC3356
パッシブ →副同調 →リレー →MMIC →副同調 ・・・というラインナップで6mW程度が出てきた。
IF-=440Mで実験してみたが、これだとスプリアスは-20〜-30dB程度で、さらにもう一段、フィルターが必要な感じだ。でも、なんとか使えそうなので、次は受信部のMMICもつけてみて、テストしてみよう。
本来はこれをFT790に組み込んで、1200M/430Mで使えるようにしようと考えていたのだが、どうだろうか。
7月19日 昨晩は、久しぶりに晩飯作りをしてから、コテに向かった。1200MミニワンボードのPLL部をいじる前に、受信用のINA03184Cをつけて
みた。これでTCXOマーカーの信号が聞こえることを確認して、PLLがロックしたりしなかったり・・・の原因を探った。
このPLL部は次のようになっている。(ドレーク・コンバーターのコピー)
VCO(秋月の888M改造) →プリスケーラー(無名 1/128)→1/4(HC00)→1/2(HC74)→ OP-AMP(TA5072)
← 1/2 ←1/4← XTAL-OSC
6.556M
TA5072Fがコンパレーターとして機能しており、他の部品も汎用部品のみ(プリスケーラーのぞく)というのが特徴。FETでのオペアンプであれ
ば良いような話を梶原さんには伺った。
で、どうもロックしないので、水晶をはずして、VCOの分周したものを、スペアナで見たが、弱いような気がするので、プリスケーラーを
MB501Lと交換してみた。すると、ここは強くなったのだが、はてこれでもロックしたりしなかったり・・・。結局、ここで寝てしまった。
PLL部が安定したら、これを箱に入れて、FT790に組み込み、フィルターとアンプを足して、1200M/430Mのデュアル化したいのだけども・・・。
7月24日 もう一度、いじってみたのだが、どうも安定しない。梶原OMが見てくださるとの事なので、どうしようかとも思ったが、24G-BPFの調整を頼まれていたのができたので、これを持っていくついでに入院させた。27日からは出張が続くので、どうにもならない。やれやれ・・・だ。
7月30日 出張からいったん帰ったらOMから戻ってきていた。「イモハンダ」と「74HC74不良」「定数違い」が原因との事だった。情けない。さらに、綺麗にケーシングまでしていただいてしまった。詳しく見たいのだが、またまた明日から仕事で出張・合宿だ。トホホホホ。