たどりついて10Ghz・・・製作苦闘記

−−MENU−−
やるぞ10Gだ!!
調整が肝心
まずは上々と思った
たかがBPF、それどBPF
ああFET
発振な日々・・・
謎のFET・・??
一応、完成(?)







やるぞ10Gだ!!

12月某日 年末一時金支給日を前にして、川崎経由秋葉行きを決行した。本日のマキ電機でのお買い物は、10Ghzのトランスバーター基板と真鍮ケース。槇岡さんに、ミクサーダイオードの入手と加工法について教えていただく。ようやく10Gの製作に向かうのだ。秋葉では、ニッシン電子でドレークのコンバーターを一つと、4Gへの逓倍基板を手に入れる。

12月16日 まず、ドレークのコンバーターを加工して、局発を作ってみる。逓倍部分には、多分FETを使うはずなのだが、どうしたわけかバイアス回路がついていないみたいだ。うーむ、どうなっているんだろう・・・と不安なので、最初、ERA−5をつけてみた。これでも出力では4480M付近がカウンターで表示される。また、フィルターの子手前では簡易電測がバチンと振りきれた。ただ、周波数が482Mと2Mもずれてしまう。どうしてだろう??コンデンサーを抱かせても修正しきれない。まあ、2Mくらいずれても、10Gで8Mくらいの誤差ならたいしたことはない(?)のだが、やっぱりどうも気分が悪いなぁ。

12月25日 試しにコンバーターをもう一つ買ってきて取り替えたら、22PFを抱かた状態のトリマーであっさりと4480Mピッタリになった。どうもコンバーター基板で発振部に使ってあるCMOS−ICの個体差だったようだ。この「周波数が高く出る」奴は、ちょうどよいので1280MのATVで使うことにした。これで5Mの水晶で1280.80Mあたりにロックするようになったので、作戦成功!!(?)

12月31日 今度はトランスバーターの部品を取りつける。まず、バイアス回路、次はキャリコン・・・・なんて書くと「慣れたんだね」と勘違いされるのだが、「ギャッー!!パターンが切れたぁー!!」とか「どっちがアノードだ???」とか、ドタバタと資料をひっくり返してやっているので大変だ。途中でわからない部分がでてきて、「頭、ひやそ」とやめてしまった。

1月5日 正月である。世紀をまたいで半田付けをやったりしたのだが、今日は10Gの部品を取りつけてみた。バイアス・・・よしよし、マイナスが出ているぞ。次!!キャリコン・・・動いた動いた・・・!! じゃあ、FETもつけてみよう、という事で、受信の初段以外はMGF1302を取りつけてしまった。 SPD221の丸い所を切るのは、いろいろやってみたら「爪切り」が一番簡単できれいにパチパチと切れる。
 するとやはりLOを入れてみたくなり、例によりましてドレークのコンバーターPLLにERA-5をつけたニ逓倍の基板でつくった4.48Gを入れみた。しかし、4.48をそのままに入れたのでは、全くMGF1302の出力が出ないし調整できないので、とりあえず、LO入り口のBPFをジャンパーさせた。そして、4.48Gのままで増幅段のバイアスを調整した。これはなかなかだが、10dBmを超えると警告ランプ(?)がつく周波数カウンターのランプはつかない。でも、とりあえず増幅していることはわかったので、LOからの入力部分にSPD221を使った逓倍回路をつけてみた。

 が、こんな具合にしてみても、8.96GはFETニ段のアンプをへてもなかなか検出できない。でも、送信ミクサーに行くラインの一ヶ所にカウンターをあてると、8.96Gが表示された。うーむ、これでいいのだろうか???

調整が肝心

1月7日 今日は午前中、家で仕事をしながらワッチして、1.2/2.4/5.6Gで伊勢原移動の7K3OHU富沢さんとQSOした。2.4Gが調子が悪いのだが、それでも伊勢原の山だと近いので59+だ。また、二階の窓から5.6GのトランスバーターをつきだしてQSOしたのだが、落としたら大変なので、手に力が入ってしまった。hi
 こうして 「ながら」で仕事をしてから、10G用のLOの逓倍部分をFSC11LGと交換した。昨晩、バイアス回路省略でのFETの逓倍をHJ誌で見つけ、パターンがどうも似ているのでこれにしてみたのだ。ERA-5での逓倍よりはなんとなく出力が大きくなった気がする。で、10Gのトランスバーター基板につないでみたが、221で逓倍してアンプという回路で、ミクサーの手前の一箇所で8980Mの表示が出た。でも、弱いので、221を取り去り、BPFをパスして4480Mをそのままアンプに入れてみた。要するに発振出力でもってバイアスがかかるのと同じ効果を持つのだろう。C級で使うのが逓倍にはいいだろうしね・・。これだとカウンターからの同軸をトランスバーターの上に近づけると4480Mの表示が出る。
 そこで、送信にして1280Mを入れてみた。試行錯誤の末、出力につないだいいかげんダミーに同軸を1cmほどの所にすると10240Mの表示がでるようになった。いい加減ダミーでの出力電圧は0.03V程度だが、とりあえずバイアスを出力最大に調整た。さて本当はどの程度の出力なのだろう??
 やっぱりLOが足らないのかなぁ・・。でも、10Gの表示をはじめてカウンターで見て、興奮してしまった。hi

1月9日 今日から仕事なのだが、顔合わせ程度で終わったので、昼から「川崎経由秋葉行き」を決行した。川崎のマキ電機では、フロントエンドのFETに使うS3201やギガのトリマー等を購入したのだが、その他、いろいろアドバイスをいただいた。LOはダイオード逓倍よりは、BPFを削ってパスした方がよいだろう、との事だった。秋葉では、秋月で偶然にもテフロン基板を入手できた。ニコニコ顔である。

 そして、で、帰って晩飯を食べてから、ゴソゴトと仕入れてきたものを取り出してながめ、それから10Gのトランスバーターの調整に再度挑戦してみた。以前うかがったように、ドレークのコンバーターからVCO出力を取り出し、これをドレークのコンバーターのRFアンプの基板から部品をとったものを使って、50Ωラインとおぼしき所を使ってSPD221で逓倍ミクサーをつけてみた。これをJUNKの箱にいれて、コンバーターユニットとネジ止めしたもので10Gの出力をみてみた。

 2278Mx4 と10240Mの差ということで、1128Mを見たら、これで弱いながらも信号が見えた。局発の入れ方をかえたり、あちこちとスタブをつけたりはずしたりして、最初よりは10dB程度は改善された気分になった。でも、絶対レベルは???・・・局発が弱いかなぁというのが一番心配である。
 フロントエンドのFETもつけたので、明日は受信確認のためのマーカーを作って試してみたい。

1月10日 とりあえず受信テストをやってみた。ハンディ機にてダミーをつないだ状態にて1281Mで送信して、10248Mを聞くとS9+の信号がはいる。だが、調整には強過ぎるようだ。うーむ、よくわからんなぁ・・・。

1月12日 とりあえずできるところまでやったので、今日は導波管フィルターについての文献を探してみた。でも、電磁波の話でマックスウェルの方程式が出てくるのが大半なので、(そういうものだとは思うけど)理系をやめて二十年以上もたつとすっかり数学を忘れているらしく、頭がプッツンである。でも、山梨大学の講義用のテキストは数式を飛ばしてみても、「電波」「電磁波」というものについて「あっ、こんなものなのかな」というヒントをくれる中身があった。
 それにしても、誰か「数式のいらないマックスウェルの方程式と電磁波の話」なんて本を書いてくれないかねぇ・・。(^_^;)

まずは上々と思った・・・

1月14日 今日は今年最初のSHF講習会だ。朝からがんばって出かけてみた。

 2.4Gの受信がおかしいのではかっていただくとやはり、「ゲインマイナス4dB」とのこと。どこかおかしくなったことはわかった。でも、これは後で自分で何とかできる(と信じて)、「大物」(?)である10GTRVをみていただく。
 ドキドキドキ・・・。測定結果が出るまではドキドキである。で、結果を見てニコニコとなった。 出力は40mW弱程度だが、ちゃんと出ている。スタブの調整もだいたいあっていたようだ。やっぱりいい加減でもスペアナで見られると全然違うんだなぁ!!ただ、1w程度入れないとどうも出力がでない。ATTと結合部分にやや課題があるのでは、との指摘をいただく。また、さらにスタブを足すと、50-60mWへと出力が増えた。BPFについても教えていただき、PA部の基板もわけていただいた。あとの問題は使う半導体なんだが・・・。

 受信部もみていただくが、こちらは全然調整があっていなかったようだ。でも、ゲインをあげすぎると発振する。そこで最後にゲインを少し落としてそこまでできあがった。やはり「調整用マーカー信号発生器」を作らないといけないと実感した。

 さあ、あと数歩で10GにQRVできるようになるぞ。なんとか2月までに作って、関東UHFは移動しよう。一年前、最初に持ちこんだ1.2Gのトランスバーターは、やっと1mWの出力がでる代物だった。一年後に10Gにたどりついて、電波がちゃんと出ているとは、その時には全然思っていなかった。腕があがったというより、やっぱりこの基板、よくできているんだなぁ、デバイスも良くなったし、なんと言っても講習会がなかったら何もできなかったよなぁ・・・と実感した一日であった。

1月18日 今週はけっこう毎日遅かったのだが、今日は帰れたので晩飯のあとにいろいろとやってみた。まず2.4Gの復活をはかり、なんとか受信もできるようになった。そこで、10GのPA基板に部品をつけてみた。パスコン、7660とか三端子、VRなどを配線してみたのだが、アンプの結合をするコンデンサが回路図だと39PFになっている。トランスバーターは0.5Pだったのでどうしてかなぁ??どうするべぇ…結局 0.5Pにしておいた。

たかがBPF、されどBPF

1月21日 せっかくの週末なのだが、昨日から大雪である。昨日は2.4Gのトランスバーターの調整をやって、100mWが自称120mW程度にQRO(?)できた。で、今日も広帯域アンプの実験をしていて、夕方からようやくトランスバーターにとりかかった。まず、昨晩、深夜に穴あけをしたケースにトランスバーター本体を取り付けた。そして、スタンバイ回路などを配線する。これをしておかないと、そろそろ自分で踏んづけて壊したりしてしまうのだ。(^_^;)
 
 で、さらにPAのFET取り付けを行う。最初にFETの所にドリルで穴をほり、MGF1302を逆さまにしてつけた。その上に今度は上を向いた1302をつける。二本のMGF1302でパワーを出そうというえげつない「腹合わせ」という技法なのだが、「10Gでもできるけど、どれだけ出るかねぇ、まあ、動くことは動くよ」という槇岡さんのコメントをいただいている。
 次はBPFだ。マキ電機の3セクションのキャビティを使って、@穴を半田でふさぐ Aその後、セミリジットの先を切ってむいた芯線を7mmにする。Bこのセミリジットをキャビティの端からいれて、周りをはんだ付けでとめる。Cネジをしめて出来上がり…のはずである。
 
 さて、これでできたはずなのだが、送信してもちっとも出力が出ない。トランスバーターからの出力をスペアナで見ようとしたら、なんだか調子が悪くて見えないし、どうしたもんだろうか・・・ 構成はトランスバーター −−BPF −−− PAである。こんな時、「ジャンクは身を助く」というのが生きてくる。前にいただいた検波器に20dBのATTをつけて、出力につなぎ、電圧を前にマイクロ波フリーマートで買ったデジボルにつないでみた。うむ、これだと一応電圧が出るぞ・・、とネジを調整した。でも、あまりに少ない。0.01v程度しか出てこない。どうしてだろう・・・

 が、どうも出力が出ないのでいろいろやってみた所、BPFをパスするとATT(20dB)+検波器+デジボルで0.5V程度出た。この状態でアンプのスタブを調整して、0.6V程度まであげまた。ATTも怪しいし、検波器も怪しいのだが、この組み合わせで1.2G100mWは0.4V程度、430M280mWは0.66V程度。ですから、推定180mW-200mW程度かな、とまずはニコニコ。このスタブはゲート側以外にも二段目腹合わせ1302のドレイン側にちょっとだけつけた。

が、フィルターを入れると0.01Vの表示・・・チューンをとっても0.011V・・・・・うーん、どこが変なんだ!!??という所で気がついたら夜中になっていたので、仕方なく寝た。

ああ、FET・・・・

1月23日 うーむ、やはりBPFがおかしいのではないか、という事で、ATTを総動員して、ATT+検波器+デジボルにて実験をしてみた。
つまり・・・ 1)トランスバーター出力を直接はかった電圧  2)間にBPFを入れた電圧  3)10dBのATTをBPFのかわりに入れた電圧 を計って比較するのだ。すると・・・ 1)は0.098V  2)は0.010V 3)は0.012V  という具合で、「ダイオードの表示はリニアではない」という結果。が、わかったことは・・・
「どうやらこのBPFは推定挿入損失10dB+@程度らしい」というとんでもない結論。どうも作り方がいけなかったのではないだろうか。一応、同調はとれるみたいなのだが・・・。
 さらに、PAもどうも自己発振気味で入力を入れた時に発振していたみたいな感じだ。いい気になっていたらどうやら1302がどこか一本お亡くなりになったようでさっぱり出なくなってしまった。ゲート電圧でもってドレイン電流は変化するのだが、それでもどれかが死んでいる感じ。二本パラのうち一本がなくなったかな
こうなると見つけるのが大変で二本とも交換するしかなくなるのがこの方法の辛いところ。ということでとりあえず・・・合掌。

1月24日 やはりどうもBPFがおかしい。そこで、BPFを作り変えてみることにした。HJ誌をさぐると、昔はマキ電機で10G用キャビティというのを売っていたらしい。JA1DWO 鈴木さんの記事に出ているBPFは5.6Gまでと同じく共振棒を使ったタイプだ。
 そこで、「じゃあ、このキャビティで共振棒をいれたらどうなるんだ」とやってみることにした。ただ、5mmの共振棒はないので、手元にあった直径4mmの真鍮パイプを6mmほどに切り、キャビティに入れてみた。さーてどうだ・・・
 が、全然出力は増えない。あまり共振する感じではない。うーむ、キャビティが大き過ぎるのではないかなぁ・・・????

 さて、いろいろ給電をかえても駄目なので、とりあえず、もとにもどしてみた。が、なんだか電圧が出ない??!!
念のためにトランスバーターの出力を見ると・・・出てないぞ。

 ぎゃー!!トランスバーターのFETが飛んだんだぁ!!ひゃーっ!!

仕方がない、FETをはずすことにしよう。あっ、いかん、パターンの一部が剥離した・・。RFC部分だけど、なんとかなるんかなぁ・・・。1302を買わないと続きはできないけど・・・という事で今日はここまでとなった。
 明日も、明後日も、池田電子の空いている時間に戻れないから、こりゃあ、土曜日だなぁ。

発振な日々・・・

1月27日 念願の土曜日である。が、今日はどうしたことか大雪となった。とてもじゃないけど、買いに行く元気が出ない。残念、明日にしよう・・・。

1月28日 朝から雪かきで四苦八苦して、昼前にようやく完了したので、池田電子に歩いていった。いやはや道がびちゃびちゃでキモチワルーイ!!
・・・ともあれ、MGF1302を5本買ってきた。

 さて、トランスバーターの出力を、今回は5G用DBMとドレークコンバーターPLLに2逓倍基板をつけた4456Mを入れて、スペアナでハーモニクスで見ることにした。でも、かどうもレベルがショボい。考えたら、DBMの方が損失は大きいんだろうなぁ。・・・という事で出力にMMICのアンプを入れて18dBほど大きくしてみた。(やっぱりシングルダイオードの方がこういう用途には向いていた気がする。)
 さて、まずはトランスバーターの1302を交換する。そして出力最大にバイアスを調整してみる。これでいいと思うんだがなぁ・・。
 次はBPFだが、これは3段キャビティを使っていたのを2段分につめてみた。これで出力を見て、チューンをとる。まあまあではないかな・・・。
 最後にPAだが、二段目の1302のどちらかが飛んだ模様だ。二つあるうちの一つが飛ぶと、0バイアスにしないと動かなくなる感じだ。やむなくこれを取り去る。で、また二つつけるのもはばかられるので、1302を一本化だけつけてみた。で、テストすると・…出力はぐーんと増えた。でも、すぐに発振する。周波数カウンタのケーブルが横にあるのだが、これで5−6Gが出てくる。スペアナで見ていても、賑やかな発振だ。そうこうしているうちにまたまた1302が一本おなくなりになった。
 
 うーむ、どうしてだろうか??? とりあえずPAをつけないでケース内の結線をした。これでも数mWで交信できるはずだからねぇ・・。でも、やっぱり気になるのでPAを外付けで実験する。今度は、「二枚重ねにするために裏返していた1302」を表に向けてつけてみた。すると、バイアスを深くすると発振がとまる。これだと使えるのだが、やっぱり出力最大だとピースカと発振する。5762Mなんて、微妙な周波数だ。これってなんだろう??
 ゲートのバイアス回路にチップを足したりしてみたが、関係ない。うーむ・・・。でも、とりあえず発振しない程度にしてから、ケースに入れた。ホーンをつけてカウンターのリードを前にすると数センチまでは10240Mが表示される。だけどなぁ、もう一歩なんだけどなぁ。

 安定しているので定評のあるこのマキ電機の基板なんだけど、腕がワリーとこういう事もあるんだよねぇ・・・

1月30日 今晩もゴソゴソとやってみた。手持ちの1302はこれでまたまた最後である。でも、やっぱり発振してしまう。ゲートラインに39PF程のパスコンを入れてみたら、発振周波数が4G台に下がったので、このあたりがループになっているのは間違いない。あれこれやったが「万策尽きた」という感じ。さーて、どうしたものだ???

 で、困った時は資料を見よう・・・という事で、本棚にあるMH誌を眺めてみた。槇岡さんが書かれた「above1200M」に何か書いてないかなぁ??というわけである。全部は持っていないので、持っている中に何もなければお手上げだ。でも、このあたりの記録をまとめておかないともったいない気がするなぁ。私的な「合本」を作ることにしようかなぁ。
 1990年 ん、まだ5.6Gのトランスバーター基板の話だよ。えーと・・・あっ、1302を2パラX並列の4本で350mW出すなんて基板もあったんだ。うーむ、こりゃすごい。でも、5.6Gで4本で350mWでは10Gではどうも??かな。
 あ、あったあった。1994年、10GのBPFと基板を使ったPAの記事だ。うーむ、やっと私の製作も90年代半ばに到達できたのか。スタブの位置も書いてある。うーむ・・・これを見ながらもう一枚作ってみるかなぁ。今の基板はMMICでものせて他の用途で遊べばいいやぁ・・。今度は御願いして1601にしてみようかなぁ。・・・明日、午後にゲットしに行けたら、やってみよう。やれやれ・・・。

謎のFET・・??

1月31日 夕方に川崎・マキ電機を訪ねて、もう一枚の基板とケース、それにMGF1601などを入手してきた。えーい、なんとしても動かすぞー!!

2月3日 さーて、組み立てよう・・という事で、夕方から明日が仕事だっちゅうのに夜中までゴソゴソ・・。で、マイナス電源を確認してからFETを取りつける。1302一本、さて虎の子の1601かな・・。えーと・・取り出して・・・っと。
 あれ!??この石とそっくりな石がうちにあるぞ??ハムフェアで500円でゲットした0904Aの基板についていたんだ。「571もついているよ。(2SK571)」といわれたんで、一応外しておいたけど、「表面が金の571なんて変だなぁ」と思っていた奴と似ている。
 で、並べて比較する。・・と、パッケージは同じ大きさで、表面が金なのも同じだ。違うのは、1601が表面に「E」があるのに対して「D」がついてることだ。うーむ、これは型番違いかな。でも、パワーが出せそうじゃん・・という事で、とりあえず、取りつけてみた。ちなみに「Ak」とあったら1302で、これはもう見飽きるほど見てきた。(飛ばしてきたというのが正確かな・・・ (^_^;;) )
 なんだろなんだろ、1601/1801なんかだったらとっても嬉しいんだけどねぇ・・ 違っても大きさがでかければ、電流は流せるはずだよねぇ。じゃあ、つけてみよう・・。

 で、外付けでつけて電源ON!!ん、出力は出るぞ。チップ抵抗と1SS99の組み合わせ検出器で0.3V程度だ。スタブをゴネゴネして0.5−0.6V。この状態で1280Mの入力を1Wにすると0.7Vまであがる。まったくレベルはあてにはならないが、出てはいる。
 ふっふっふっ!!動くぞー・・とていう事でいい気になっていたら、いきなり1302が飛んだ。ゲゲッ!!手持ちが無いぞ。仕方なく、もう一本、この謎のFETをつけてみた。今度は0.4−0.6v程度かな。ちっょとゲインが低いんだ。
 よーし、じゃあ、ケースに実装するか!!と入れたらいきなり大発振!!出力12Vだって??どうやら、発振の原因は基板ではなく、BPFあたりの配線の引きまわしにあったんだ。これじゃあ何をやっても駄目なはずだね。しょうがないので、もう一度、アンプをはずす。これだと0.1V程度なのだが頭を冷やしてから、もう一度、組みこみ方を再検討することにしよう。

2月4日 今日も仕事。でも帰ったのが早かったので、帰ってからがんばる。
 YAMA−MLにて、「この石は」と伺ってみた所、「それはやっぱり1601oR1801だよ」と大御所のJA9TYKさんより直接にメールをいただいた。古い携帯のジャンクとして一時出回ったものだったようで、大・大・掘り出し物だった。MGF1601-MGF0904の二本付で五百円とは・・!!
 帰ってからPAの細工をいじってみたが、どうも私がやると1302-1601では発振する。1601-1601だとパスコンをパターンのパスコンに1.5pほど足してやると止まる。「どうせつけてしまったのだから、これでいいじゃん」という事にして、スタブを調整。でもよくわかんないが、まあ出ないわけでもないという程度になった。しかし、ケースに実装するとまたまた発振。そこで、BPFあたりの配線をやりなおし、BPFも作り直した。今度は3dBのATTと比較してもロスは少ないので、2dB以下のロスに収まった模様。で、一応、発振も収まったようだ。このあたりの線が長くて入力・出力が交差していたのが原因かなぁ???

#でも、多分、50Ωラインがどこかで狂っていて、SWR高いのが原因では、とご指摘をいただきました。多分、BPFかなぁ。

 でも出力はさっぱりわからないが(前のがどうも高すぎるので発振していた臭い・・)アンテナもつけようと思って、前にいただいてきたホーンの実験済みの奴にSMAをつけたのを取り出した。でも反射を見るなんて機材はまったくないので、取り出したのが、前に某ハムショップの「JUNKあげます」でもらったネズミトリのレーダー探知機のJUNKから外した検波器部分。ミニホーンに1N23かなというダイオードが垂直偏波2本・水平偏波2本、それぞれについていて、倍電圧検波をしてる。これにテスターの電圧計をつないで数センチ離しておき、送信すると結構ふれる。それでホーンの穴にあちこちからネジを入れて調整してみた。ちょうど放射器と反対側のネジ穴に割とビスを入れ込んだ状態で検出電圧がグーッとあがった。これでいいのかなぁ??
 さて、これでカウンターのケーブルを接近させると、数センチではカウントする。また、1.2Gの出力を1Wにすると20cm程まではカウントする。なんとか動いてはいるみたいだ。
 で、面白いことをやってみた。このアンテナと検出器の間に、百円ショップで買ってきた「ルーペ」を置いてみた。すると・・・位置によってグーッと電圧があがる。約3倍にもはねあがった。これぞ本当の誘電体によるレンズ効果じゃ!! と遊んでしまった。この調子で「望遠鏡アンテナ」なんて作れるんじゃないかな??

#こんな事、夜中にやっているから、朝がつらいんだな。(^_^;)

さあ、一応できたぞ!!

2月5日 今日は出勤した代休。でも、部屋の片づけで一日が終わってしまった。掃除と本の整理、資料の整理などをしていたら、あらあらこんな時間に・・。
 でも、このままではつまらないので、ゴム足を買ってきてケースにつけた。三脚用の取りつけ台部分と取っ手は後回しとする。さて、今日の日のタメに前に鍋蓋を買っておいたのだ。これを取り出して焦点を探る。
 F/Dで出すのが正統派なのだろうが、私の方法は・・・ ズバリ ヘッデンを照らして近づけ、全面がパカッと明るくなる場所をさぐるのだ。だいたい7cmくらいかな。で、ここにホーンの少し中側がくるようなセミリジット同軸をゴソゴソ探したら、幸いにも割と硬めのが見つかった。これをミニホーンにつけてみる。この状態で鍋蓋で電波を出して、周波数カウンターからの同軸(なんと5D2Wなんだな)の先を動かすと、30cmまでは検出できる。5Gが50cmだから、まあ、こんなものだろう。
 バンザーイ デキタゾー!!

 うーむ、でもQSOするには相手がいないぞ。さーて、金曜日の夜にどこかに行ってロールコールに出てみるしかないかなぁ??

 早くQSOしてみたいよぅ!!

#その後、雲取山山頂から、7K3WNX 阿部さんと 1st QSOさせていただきました。わーい。電波が出ていてよかったなぁ!!

また、出力は150mW、その後の調整で200mWとなりました。