1997年に観た映画 



は、たらによる作品の評価です。最高は、5つです。




   
エアフォース・ワン

 とっても、おもしろかったです。『フィフス・エレメント』であまっちょろい悪役を演じたゲイリー・オールドマンは、前回より、ずっと絞まりの有る悪役になっていたように思います。大統領専用機エアフォース・ワンをテロリストがハイジャックするというストーリーで 大統領にハリソン・フォード、副大統領にグレン・クローズが配役されました。大統領の護衛官の中にスパイがいるという設定で 彼のテロリストの一員としての動きが 最初は、うまい具合でしたが その後、何で今更という時になって、大統領を狙うのかというタイミングだったのがいまいちでしたが、次の大統領にもついているという話には、どきっとさせられました。国家の一大事の時に、人の政治的野心が交差するのもアメリカ作品には、よくある話ですよね。大統領が殺されて国がひっくり返るかもしれないという時に 国防長官は、自分が大統領に取って代わるための署名を 集めるのです。ここらへんがアメリカって感じがします。そして、大事の時には、すぐにF-15が飛び立つところが とってもかっこいいですね。エアフォース・ワンという飛行機の構造がよくわかりました(まだ極秘の部分は、たくさん有るのでしょうが)。ただ、ハイテク飛行機だそうですが 着陸が自動操縦で 出来ないのは、不便ですね。『乱気流タービュランス』では、進入経路を入力すると 自動操縦で着陸も可能だったのになと 思いましたが どっちみち、フィクションだから仕方ないか・・・。『インデペンデンス・デイ』の時にビル・プルマンが乗っていたのも そうなんだろうけど 中が全然違った。『エアフォース・ワン』は、実際の合衆国大統領専用機に似せてつくらたのだから 違って当たり前かな。  それにしても グレン・クローズの副大統領役は、とても良かったです。国防長官が自分を差し置いて 大統領の代行をすると発言しても 気にしちゃいないし 冷静沈着で 人の話をきちんと聞こうとする姿勢に好感がもてました。  緊迫した状況の中で 時々 ユーモアも盛り込まれていました。例えば 大統領が いざ、ホワイトハウスに電話しようとすると 番号がわからず、番号案内に問い合わす所など・・。本当に おもしろかったです。



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コン・エアー

 これは、文句無しに面白かったです。主役は、あの『ザ・ロック』でも アクションを披露したニコラス・ケイジです。今回は、囚人という事で 長髪での登場となりました。そして、連邦保安官にジョン・キューザックが出演していました。昔、『トゥール・カラーズ』という作品で彼を見たときは、ルックスの甘ったるさが苦手でしたが 今回は、なかなかイイ男になっていましたね。さて、内容ですが ケイジが演じるポーは、元軍人で身重の妻を守るため 誤って人を殺してしまうのです。彼は軍で特殊訓練を受けていた為、武器を使った殺人と同等の刑にされてしまう。この刑は、ちょっと重過ぎだと感じます。模範囚だったポーは、8年で仮釈放になり愛する家族の元へ帰る日がやってきます。しかし、彼が乗り込んだコン・エアー(囚人護送機)は、目的地へは、向かわないのです。  ラスベガスのシーンは、すさまじかった。『メイキング・コンエアー』を 見て大変な作業だったのが 良くわかりました。ケイジは、『リービング・ラスベガス』でもベガスを舞台にしていましたね。スティーブ・ブシェミは、『羊たちの沈黙』で見たような装置でがんじがらめにされて登場します。不気味な感じが よく出ていたと思います。その不気味さに騙されました。最後のポーが 初めて見た娘をやっと自分の手で抱きしめた時にみせたあのくしゃくしゃな顔には、思わず泣かされました。



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ボルケーノ

 もの凄く、興奮しました。体に力が入って身終わった後で 軽い疲れを感じました。これは、ただただ 地震と噴火の話しなんですが 大画面で観るロス中心街の噴火は、大迫力でした。そして、パニックものには、つきものの犠牲者、というより、この作品では、自分の身を捨ててでも 人を救おうとした何人もの人達に感動せずにはいられませんでした。噴火が起こる前のゴゴゴゴーという音が不気味で 映画館ならではの音響でお腹の中まで響いていて 恐怖感をあおってました。ラストでトミーという小さな男の子に消防士が 「君のママを一緒に探してあげるよ。ママは、どの人かな?」と言うのですが その子は 「みんな同じ顔してる。」と言うのです。映画の中で警官が黒人というだけで逮捕するシーンがあるのですが 混乱の中で逮捕した人間を署へ連行する暇さえないのです。別な警官が 彼の手錠を外しますが 人手が足りないのを見兼ねて 黒人の彼は街を守るために協力します。事態が落ちつい時、警官と彼の間には、何かが生まれていました。そこで その前に書いたあの子の言った「皆同じ顔してる」は、肌の色が違うだけで 中身は 同じ人間なのだとこの映画は言ってる様に思いました。人種の違いを越えて みんなが協力すれば 新しい力が生まれるという事ですよね。



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フィフス・エレメント

 舞台はニューヨーク。今から、300年程、未来のお話しです。地球は、宇宙の他の星と国交があり、車は宙を飛び、建物は物凄く高〜いんです。空飛ぶ屋台が 自分の家のベランダに直接横付けして 食事させてくれます。飛行機は、まるでカプセルホテル、スチュワーデスは、へそだしルック、でもただのへそだしルックじゃない。だって、衣装をデザインしたのは、あの有名なゴルチェなんだもの。まるで 想像もつかない未来を たっぷり見せられました。車が町の中を飛ぶシーンは、『ブレードランナー』を思いだしました。
 この映画、ごった煮のようでした。警官や軍隊や醜い宇宙人にと 次から次へといろんな人が登場し、とてもごちゃごちゃしています。でも、楽しかったです。オレンジ色の髪をしたリールーは、わけのわからない言葉を話しますが 監督のリュック・ベッソン監督が考え出したものだそうです。未来は、こんな風になるのかな?コーベンの住んでる部屋は、すっごく狭くて家具や、洗面台は、用が済むと壁の中に消えていく、かなり合理的な住まいです。それを見てるだけでも面白い。ラストのシーンでは、『インディ・ジョーンズ』ばりの謎解きが始まり、「こんな殺し合いをする地球なんか消えたっていい」というリールー。コーベンの愛が 世界を救う。23世紀でも 大事なのはやっぱり、愛なのねぇ。



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スピード2

 『スピード』と比べるなと言われても無理な話しですよね。あの時、バスの乗客とアニーを救ったヒーロー、ジャックは、もう出てきません。「非常事態の中で結ばれた男女は、長続きしない」という前作の言葉通り、アニーとジャックは、別れてしまっていて、代わりに登場したのは、またもやスワット隊員のアレックスという人です。シャープなジャックとは違い 骨太でガッチリタイプのアレックスを演じるのは、ジェイソン・パトリック。最近は、『スリーパーズ』でブラピとも共演しています。私が 初めて彼を見たのは、『ラッシュ』という実話を元にした麻薬捜査官の話しでした。その時は、長髪でもう少し、線が細かったような気がします。
 で、映画の話しに戻りますが さすがに 今回は、お金かけてるなぁというのは、実感しましたねぇ。普通ならミニチュアとか使うんでしょうけど 海沿いの町、一つ作っちゃうし、サンドラ・ブロックのギャラは、1,000万ドルに上がったし・・・もろもろ。でも、感じたのは それだけでした。アレックスが何かすると アニーがおいしいところをさらっていく。スピードという題名の割りに スピード感がない。悪役ウィレム・デフォーが極悪人じゃないので 危機感がない。ジェイソン・パトリックの表情にメリハリがないのか、臨場感がなかった(でもスタントは、ほとんど吹き替えなしでやった彼は、根性あります)。
 これは、「スピード2」ではなく、『スピード』とは、全くの別物にした方が良かったのではないでしょうか?そうすれば また違った目で 先入観なしに受け入れられた様に思います。今回のは、それなりに 面白かったのですが どうしても前回以上の興奮を期待してしまうので なんとも物足りなさを 感ぜずにはいられませんでした。






ロスト・ワールド

 『ジュラシック・パーク』は、閉鎖されたのですが 恐竜を育成するための島サイトBでは、密かに恐竜が繁殖していました。今回は、結構、人が殺されます。あの『ファーゴ』で犯人役だった男の人も ちまっこい恐竜の餌食になってしまいます。恐竜は、みんなおっかなかった。とても良く出来てる!音響もすごいから ど迫力でした。ビデオでは、この音は、絶対体験できませんよね。前回は、家族愛が感じられましたが、今回は、恐竜の家族愛の方が 人間よりまさっていました。『ジュラシック・パーク』の方が楽しくて良かったなぁ・・・でも私、実は、この手の映画が苦手で たまたま付き合いで一緒に観に行ったので 偉そうなことは言えないんです。



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誘拐

 邦画を映画館で観たのは、十年ぶり位だと思います。これは、なかなか 面白かったです。『身代金』より 良かったなぁ。渡 哲也さん、素敵でした。あまり、詳しいことは言えませんが、犯人が分かるにつれて 気持ちがよく分かり、同情してしまいました。  






身代金

 メル・ギブソンもレネ・ルッソも 迫真の演技でした。自分の子供が誘拐されたら 誰だってこうなるでしょうね。父親は、犯人に渡す筈の身代金を犯人を捕まえる為の賞金にします。今回は、映画だから、成功したけれど よい大人の皆さんは 真似しないでください。



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デイライト

 トンネルの爆発シーンが もの凄い迫力でした。スクリーンいっぱいに広がる爆発シーンは、圧巻でした。アクションかなと 思っていたのですが これは、パニックモノになるのでしょうか?キッドが 水が入り込んだトンネルにジョージを 一人残していくシーンでは、涙がでました。でも どうして 置き去りにするの?例え、途中で駄目になっても 連れて行ってあげるべきじゃないだろうか?確かに、生きている人まで そのせいで危険にさらされるかもしれないけれど。あのシーンだけは どうもすっきりしませんでした。全体的には、面白かったです。あっと言う間に 終わったという感じでした。



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インデペンデンス・デイ

 これは、もう大画面ならではの 面白さでした。文句なしに 楽しめます。だから2回も見てしまいました。これを観てホイットモア大統領役のビル・プルマンに憧れてしまいました。ははは。ヒラーが 恋人と再会するシーンが一番の感動でした。宇宙人が 一斉に総攻撃を開始するシーンでは、車が吹っ飛び、建物が粉砕され、圧倒されました。なにより、円盤の大きさには、おどろかされましたね、直径が24キロですから。自分がその真ん中の位置に立てば 見上げる空は、円盤で覆い尽くされるってことですもんね。大統領機が 飛び立つまでのシーンもどきどきしました。



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