参考

フーコーの分身や二重性のテーマについては、『言葉と物』第九章「人間とその分身」を参照。また、

. ドゥルーズ『フーコー』一五三頁以下:

「つねにフーコーにつきまとった主題は、分身(double)の主題である。しかし、分身は決して内部の投影ではなく、逆に外部の内部化である。それは「一」を二分することではなく、「他者」を二重化することだ。それは「同一者」の再生産ではなく、「異(Diff屍ent)」の反復なのである」(105、改訳)。

ドゥルーズはこの問題を「主体化」の問題に関係づけている。

またヘテロトピアについて論じたフーコーの論文 Espaces autres の鏡の比喩とこの問題を関係づけてみるのも面白い。ヘテロトピアは、現実の投影ではなく、他を二重化し、多数化する場なのである。

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