日本最大のクモはオオジョロウグモ でも大きいのはメスだけでオスは小さい

日本最大のクモは奄美大島以南に生息しているオオジョロウグモです.体長は50mmほどあり,加えて長い足がはえているので,ものすごく大きく見えます.さて,こんなに大きいのはメスだけで,オスは大変小さくて体長10mmほどしかありません.メスの頭(頭胸部)よりも小さいのです.しかもこの小さいオスは成体(おとな)になると自分では網を張らず,メスの網のはじっこにいそうろうをして生活しているのです.そして,1匹のメスの網にいるオスの数は1匹とは限りません.1匹のメスの網に何匹ものオスがいそうろうしているなどということが普通なのです.

さて,網を張るクモはいったん網をはる場所を決めると,同じ場所に網を張り続けるように思うかもしれませんが,網を張るクモもけっこう移動しているのです.なかでもこのオオジョロウグモは,いったん網を張る場所を決めてもそこで餌がとれないとすぐに移動してしまいます.西表島で調べてみたところ,半数以上のオオジョロウグモが翌日までにどこかへ引っ越してしまう事がわかりました.また,クモの体に印をつけておいて,どのくらい離れたところへ引っ越すのか突き止めようとしたのですが,かなり遠くのほうまで引っ越してしまうらしく,どこへ行ったのか見つけることができませんでした.ただし,全部のオオジョロウグモがみんなすぐに引っ越してしまうわけではありません.餌がよく取れるいい場所を見つけることができたクモは何日も同じ場所に網を張りつづけることもわかりました. 目次にもどる  次へ

オオジョロウグモのメスとオス(だいだい色の小さいクモがオス)