イオン交換樹脂の再生


WARNING!! DANGER!!

警告!この作業は危険です! 

再生はご自分の責任で行ってください


再生には塩酸、水酸化ナトリウムという危険な薬品を使用します。
水酸化ナトリウムは目に入ると失明の恐れがあります。また、皮膚につくと薬傷を負います。ゴム手袋を着用することをお薦めします。薬品が皮膚に着いた場合は速やかに流水で十分洗浄して下さい。目に入ったら10分以上流水で洗浄し、医師の手当をお受け下さい。再生はご自分の責任で行って頂きますようお願いします。


再生液の準備
陽イオン交換樹脂の再生は5%程度の塩酸水溶液を使用します。薬局で市販の塩酸は35%ですので希釈します。7倍程度に希釈して使用します。
陰イオン交換樹脂の再生には5%程度の水酸化ナトリウムを使用します。
市販されている水酸化ナトリウムに約50gに水1Lを加えて溶かして5%溶液を作ります。発熱しますので注意して下さい。
私は250ccの樹脂の再生に1L程度の再生液を使用しています。
再生手順
まず、使用していた樹脂を洗面器などに抜き出します。


抜き出したら、濾過綿を洗いながら樹脂と分離します。
分離した樹脂は再生用の容器に充填します。5cm程度のエンビパイプを30cm程度に切り、方末端は塞ぎましょう。下部に濾過綿を充填し、横から液が抜けるように小さな穴を空けるだけで結構です。
 
再生装置の略図&充填中の写真です

内部が解りやすいようにガラス製の装置(借り物)を使用して説明します(^^;。
充填したら、気泡が入らないように樹脂の少し上まで水を張っておきます。液抜き穴に栓をして水が抜けてしまわないようにしましょう。

続いて、下部の液抜き口の栓を抜いて液を下から流しながら、用意して置いた再生液を注ぎます。

全部注ぎ終わったら、再生液の代わりに樹脂の量の2倍程度の量の水を流します。 これは樹脂の周りに残っている再生液を押し流す為です。
下部から流れ出ている液は塩酸や水酸化ナトリウムですので触れないように注意しましょう。
これで再生は終わりです。再生容器から樹脂を抜き出します。私は再生樹脂を再度軽く水道水ですすぎ、純水製造用の容器に充填しています。 各々の樹脂に水道水を注ぐと強酸性や強アルカリ性の水になりますが、気にせず使いましょう。両方を使用すれば導電率0の純水が出来るようになります。

おしまい。不明な点があれば悩まずにお気軽に質問して下さい。
再生装置の作り方はこちら