実行委員長からのご挨拶

実行委員長 塚本誠一

CEO

 

昭和56年度卒業深谷中学校同窓会
実行委員長 塚 本 誠 一

50歳の誕生日をみんなで祝う!!

 34年振りに14歳を過ごした2年8組の教室を訪ねた。席に腰掛け、研ぎ澄まされた教室の傍らに一人佇むと、数々の思い出のシーンがスクリーンに投影され、鮮やかに蘇り胸の高鳴りを感じた。14歳という多感な時期に、何を考え、想い、悩み、苦しみ、未来に夢を抱いて過ごしたのだろうか?
 この教室すら、これまでにいったい、どれ程の数の先生と生徒によるドラマが生まれ消えていったのだろう。また、これから先どれ程のドラマが生まれ消えてゆくのだろう。私もあなたも、そのまさに天文学的数字の「1」に過ぎないと思う。その私の「1」とあなたの「1」とが、時の流れの中で、たまたま同じ時期に同時に存在し、たまたま同じ中学校によって巡り合い、同じ場所・環境・時間・空気を共有し、顔を付き合わせ言葉を交わすということは、これはもう歴史の流れの中からみると『奇跡』以外の何ものでもない。『奇跡』を生み出す出会いは、我々の周りを無数に取り巻いており、一瞬の出会いから、自分の人生を変えていくし、変えられていくし、人を変えていく。それがまた人の『縁』(えにし)とでも言うのでしょうか。 
 深谷中学校卒業30周年を記念して平成23年5月3日(火)同窓会を開催してから、4年の月日が流れ、私たちも来年で50歳の誕生日を迎えます。次回開催に向けての要望の声が高まり、これに応えるため、過日「準備委員会」を起ち上げ、新組織・新企画・新体制の方針のもと、「同窓会実行委員会」が発足され、開催する運びとなりました。
「あなたとこうして出会っているこの時間は、二度と巡っては来ないたった一度きりのものだから、この一瞬を大切に思い、今できる最高のおもてなしをしましょう」という、千利休の茶道の心得をモットーに、「また会えるさ」という安易に考えるのではなくて、「もうこの人とは二度と会う機会はない、これが最後なんだと思い、その時間を大切にしょう」そんな想い・願い・祈りを込めて、もう二度と戻ってこないその一瞬の同窓会に、実行委員は日々取り組んでいますので、皆様のご支援ご協力をお願いいたします。
 あの頃は良かった。でも、何もかも、うつろいゆくからこそ、すべては美しい思い出になるのでしょう。花は枯れても、また鮮やかな色づく季節が巡り来ます。流れ去る時間のなかで、ふと立ち止まった瞬間、あなたの心にどの風景が蘇りますか?
 遠ざかった、その風景は色褪せない・・