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祝・J1昇格〜洋平コメント(10/22の新聞各紙より)
スポーツ報知 佐藤洋平独占手記〜゛感謝"GK佐藤 耐えた守った

 札幌に来て本当に良かった。今になってすごく実感がわいてくる。厚別にいる時は、いつも札幌の選手でプレーできたことに喜びを感じた。熱狂的な札幌のサポーターを誇りに思うとともに、一番に感謝したい。
それにディド(コーチ)に出会えたことも僕には大きかった。感謝している。使い続けてきてくれた岡田監督にも、札幌について来てくれた家族にも感謝したい。
 つらくて仕方なかった日々がよみがえってくる。鹿島にいた2年前、2度も左ひざの軟骨除去手術を試みた。1度目の手術は失敗。2度目の手術で万全に戻った時には、ベンチを温める日々が続いていた。試合に出たくて出たくて仕方なかった。「負けろ、負けろ」と思ったときもあった。こんなことでいいのかな、と思いつつ孤独感が募るばかりだった。
 移籍先の札幌はそんな僕を温かく迎えてくれた。昨年は開幕からズルズル負け続けていたのに、サポーターに励まされてきた。1年目で鹿島に帰る選択肢もあった。でも、背中で感じるサポーターの熱い声援にどうしても応えたかった。2年目。今はようやく結果が出せて恩返しできたという気持ちです。
 GKはすべての選手を見られる特別なポジション。
今季はみんなの守備の意識が強かったんで、昨年より数段は楽になった。その結果が36試合で18失点。いい仕事ができたと思う。今度はJ1残留に向けて、一つ一つ大事に戦っていきたい。
日刊スポーツ つかんだJ1〜戦いの軌跡@

GK佐藤はこの日も右肩に痛み止めの注射を打ち、ピッチに立った。
「頼むぞ。持ちこたえてくれ」。そう念じてアウェーに乗り込み、J1昇格をつかんだ。
「この日が来るのを待っていたから。本当によかった」。痛みも忘れ、両手を広げ、サポーターに手を振った。
「1年で昇格できる。そう思っていたから、札幌行きは迷わず決めた」。鹿島では高桑ら若手の台頭で、98年はリーグ戦2試合と出番も減っていた。出場機会を得るためには、J2行きも苦しい選択ではなかった。
 しかし、札幌に来てがく然とする。クラブハウスすらない環境。「硬いグラウンドでは練習するな。GKの寿命を縮める」。そう教えられてきた佐藤にとって、練習環境はあまりにも厳しいものだった。「ここに来るんじゃなかった」。何度もそう思った。
シーズンが始まるとジレンマはさらに深まった。攻撃サッカーを貫く岡田監督の考えに同調できない部分もあった。名塚主将と酒を酌み交わしながら、チームの先行きを悩んだ日もある。5位で終戦という結果も「この状態では仕方ない」と割り切れた。不本意に終わった1年だった。
 昨オフ、他チームからのオファーもあった。それでも札幌に残ることを決めたのは、サポーターへの思いだった。「こんなに応援してくれるんだから。何としてもJ1に上げないと」。オーバートレーニングで右肩を痛めた。高速道路でチケットが取れず、左手を回して取った。箸を持つのもつらい日さえあった。
 昨季、思い悩んだ姿はもうない。今季は2試合で1点しか奪われていない計算で、昇格の一番の立役者といっても過言ではない。「今ははっきり思いますね。札幌に来て良かったって。監督とディドさんに感謝したい」。
2000年10月21日、忘れられない日となった。

<岡田監督に対し>

「この時を迎えることができたのは監督のおかげ」GK佐藤ははっきり言い切る。

<喜びの声>

「去年は長く苦しい戦いだった。今は心から喜びがわいている。」
道新スポーツ 好セーブで無失点に抑えたGK佐藤洋平

スタート(開幕戦)で勝って、勢いに乗ってここまでこれた。このチームにきて本当にサポーターの応援に感謝している。
北海道新聞 選手一言〜GK佐藤洋平

昨年は辛い思いをしたが、このチームに来て良かった。サポーターも優勝を望んでいるのでしっかり決めたい。
読売新聞 イレブン喜びの声〜GK佐藤洋平副主将

僕にとっては浦和、大分との対戦すべてがヤマ場だったが、ピークの時にコンディションが最高だったので良い結果が出たと思っている。
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1点リードしたものの、中盤と最終ラインの連携がいまひとつで再三ピンチを招いたが、頼れる守護神、GK佐藤洋平が冷静、大胆なセービングを見せ、ゴールを死守した。
毎日新聞 GK佐藤洋平

序盤で勢いに乗れ、結果が出て次第に自信がついてきた。浦和、大分との試合でコンディションをピークに持っていくことが出来たのが勝因。
朝日新聞 光る佐藤の好セーブ〜多い無失点試合

札幌の第39節(21日)までの総失点数は18。二位大分の34、三位浦和の37と比べて、圧倒的に少ない。しかもこれまで36試合のうち、半分以上の20が無失点試合だ。
 GK佐藤洋平の堅守、リベロのキャプテン名塚善寛(シーズン当初は古川毅)、右の森、左の大森健作の3バックの統率がとれ、体を張った守備は再三、チームを救った。
バックだけではなく、守備の意識は前線から始まる。岡田監督は、「全員で守る意識が、勝利につながった」と話していた。

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