2006年5月13日(土)へっぽこ遠征in伊豆諸島(2日目)
東京都・神津島  大雨 11℃





雨の神津島
雨の神津島

昨晩は早めに寝たので、6時過ぎには目が覚めてしまった。
天気予報で良くない事は分かっていたが、一応確認の為に窓の外を見てみる。
・・・良いはずはなかった。前回、神津島に来た時もそうであったが、原付バイクでの行動がメインになるので、他の離島以上に雨が降ると憂鬱になる。テンションの上がらないまま朝食を済まし探索に出る準備を行なう。





雨の林道
雨の林道

林道に出たは良いが雨足はかなり強く、採集意欲が湧かない。そう思うのは自分の悪い癖で、雨が降ったからといって採集できない訳ではない。
・・・昨年、石垣島に採集遠征した際も同様に雨が降っていて“勝手な自己判断”で「居ないだろう」と思い込んでいたが、実際には雨の中でもチャイロマルバネは活動していた。確率的に発見する率は下がるかも知れないが、根気良く探していけば確認出来る可能性だってあるはずだろう。テンションが上がらない中、自問自答しながら林道を歩いていく。





広葉樹をみる・・・
広葉樹をみる・・・

ミクラミヤマは歩行性であるが、様々な状況を見て置きたいので広葉樹も見ていく。地元の方で「ミクラミヤマが樹に登っていた」という話を聞いていたので、半信半疑ながらも“もしも”の可能性を考えて確認していく。それにしても自然界で後食しないと思われるミクラミヤマが“樹の登る行為”などあるのだろうか?まさかアマミミヤマの様に♀を探す為の行為なのか、それとも他の意味があるのか・・・?これはこれで面白い内容なので、出来れば今後の課題にしていきたい。





崖の穴を調べる
崖の穴を調べる

その他、ミクラミヤマは穴を掘って異性を待つ習慣があると聞いた事があったので、林道などで崖のある場所では、穴の開いている場所を探してみた。
・・・それなりにそれらしき場所はあるにしても、簡単には確認に至らない。





状況はかなり悪い
状況はかなり悪い

それにしても神津島は雨が降るとどうにもならない。
雨足も全く弱まる気配もなく、着ている雨合羽も全く役に立たない。天気予報を見ている限りでは一日中、天候の回復は見込めそうも無い。朝から何とかモチベーションを保ってきたが、状況が悪すぎるせいか段々と緊張感が抜けてきてしまった。





洪水状態!
洪水状態!

残念ながらその後も探索を続けたが、場所によっては林道が“川”になってしまい、まともに通る事もままならない状況になってしまった。どうみてもミクラミヤマが“泳いで来る”訳が無いので、諦めも肝心として宿に戻る事にした。




あしたば畑
あしたば畑

地元の方から聞いた話として、最近ミクラミヤマを追って“島の名産”である「あしたば畑」に無断で進入する採集者が後を絶たず、島内で問題化しているという。島民の方々は当然神経質になっておられ、このままだと最悪のケースも考えられるらしい。
神津島だけに限らずどこでもそうであるが、土地の所有者に無断で進入する事は許されない。やはり採集者一人ひとりがモラルを持って採集を行わないと、最終的には自分の首を絞めかねない結果になる事を肝に銘じておきたい。

成績ボ〜ズ


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