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対馬編 |
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皆様、こんにちは。魔琴と申します。通常、ボ〜ズが基本の“へっぽこ採集者”です。 今回も無謀と分かりながら、ほとんど情報を持たずに長崎県の離島・対馬に行ってしまいました。“行き当たりばったり”の採集旅行で内容も伴わず、情けないと思われる方も居ると思いますが、初心者採集記として少しでも雰囲気が伝わればと思います。 |
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長崎県・対馬 曇りのち大雨 ２４℃ |
 長崎県の離島「対馬」 |
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今回は「対馬遠征」をする事にした。対馬は長崎県の離島で、九州と韓国の間に位置する島である。対馬には「ツシマヒラタ・チョウセンヒラタ・キンオニクワガタ」などの固有種が生息している。自分の場合、特に採集仲間が居る訳ではないので、事前に情報収集も無ければ専門知識も無い・・・。遠征と言ってもボ〜ズ覚悟の採集である。 |
 荷物検査で自爆・・・ |
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福岡空港にて対馬空港行きの便に乗る為、荷物検査を受ける。 問題ないと思っていたが、検査員に中身の確認を求められた。・・・実はこれは、二日ほど前にセッティングしたフルーツトラップ用の“焼酎漬けのバナナ”が入った缶であった。「まぁ食料です」などと答えながら荷物を空けた途端、“発酵したバナナの香り”が辺りに漂った。トラップの持ち運びを缶に入れていたので、どうやら発酵して破裂したらしい・・・。 不機嫌そうな検査員が印象的であった。同時に３日間の服が全て“焼酎漬け”になった。 |
 対馬空港、到着 |
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元々、天気予報は良くなかったが福岡空港では晴れていたので問題ないと思っていた。しかし福岡を発って、直ぐに天候は一変した。空は厚い雲に覆われ、飛行機の窓からは灰色一色になってしまった。・・・対馬空港に降りられるか不安になってきた。 それでも流石ジェット機。無事に対馬に辿り着くことが出来た。福岡空港から３０分ほどでの到着だったので、意外に早かった。天候は今にも雨が降り出してもおかしくない状況である。とにかく事前情報が無いので、降られる前に自分の足で稼ぐしかない。予め予約しておいたレンタカーに乗り、山を目指す。 |
 天候は悪い |
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とりあえず宿のチェックインを済ませ、適当な山に入ってみる。 雲が低いせいか、山全体が霧に覆われている様な感じである。いきなり不安になる。臆病風に吹かれたくないが、居そうな感じが全くしない・・・。 |
 ネブトクワガタ♀ |
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一体どこを見て行けば良いかも分からず、車で林道を流す。車の中からでは虫の気配が感じられないので、とにかくクヌギを見る為に車を止めてみた。すると樹液が出ている箇所があったので念入りに調べて行くと、樹液の中に埋もれたネブトクワガタ♀が出てきた。実は恥ずかしながら私は、本土でもネブトを採集した事が無かったので、生まれて初めてのネブト確認となる。 |
 ツシマヒラタ♂ |
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ネブト確認に喜んでいると、すぐ近くの樹木の洞にクワガタが逃げ込もうとしている姿があったので、引っ張り出してみると小さなツシマヒラタ♂だった。大きいと言われているツシマヒラタの中では、３８ミリとかなり小さな個体であろうが行き当たりばったりの採集なので、ツシマヒラタに会えた事が何より嬉しい！夜行性と思っていたが、このクラスであれば昼間でも活動している様である。 |
 大雨でトラップどころではない・・・ |
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その後、苦労して持ってきたトラップも数箇所設置し終わった頃には、日も暮れてしまった。その間も他の個体が確認できればと思っていたが、コクワ以外は確認できなかった。 少々旅の疲れも感じていたが、夕食を済ませ昼過ぎから仕掛けておいたトラップの確認に出掛け様とした所、何とか持ちこたえていた雨が降り出した。しかもその降り方は尋常ではないほどの量になってしまった。気になったのでラジオをつけてみると対馬周辺には「大雨洪水雷警報」が出ているらしい。レンタカーのワイパーを最速にしても全く追いつかないほど、土砂降り状態である。このまま明日まで天候の回復を待っても良かったが、どうしても設置したトラップが気になったので、宿から一番近い場所の１箇所だけ見に行く事にした。豪雨の中、何とか設置場所まで来る事が出来、トラップを見てみると・・・。 大雨が滝の様にトラップを洗っていた・・・。当然、何も居るはずはなかった。 |
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結局、天候は回復どころか“林道に土砂が流れ始める”シャレにならない状況になってしまった。流石にビビリ、下山し宿に戻った。テレビを点けると対馬地方では、この１時間で２７ミリの雨が降った様である。梅雨明け間際は大雨が降り易いらしく現状は、まさにそれらしい・・・。明日以降は大丈夫であろうか？ |
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（最終日に、全てリリース） |
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